産業技術史資料に基づいた日本の技術革新に関する研究 |
久保田 稔男 |
国立科学博物館 理工学研究部 研究員 |
国立科学博物館では、戦後日本の経済発展を支えた各種産業技術に着目し、その発達の歩みを示す具体的な事物を「産業技術史資料」と位置付け、現存する資料の所在調査を行っている。所在の明らかになった産業技術史資料は1万件に達し、技術分野ごとに群としてのまとまりを示しつつある。本研究はこれらの技術分野としてまとまりを持った個々の産業技術史資料が、技術発達の過程の中でどのような意義を持ちどのように位置付けられるのか、歴史的経緯を踏まえながら整理しこれを系統化することを目指す(技術の系統化)。 |