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情報所有館 : 福井県立こども歴史文化館 

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ビクトロラ コンソレット

1925年になると電気録音の時代に入りました。蓄音機も多くのモデルが紹介されるようになりました。この蓄音機は、クレデンザ(ビクトロラVV8-30)、グラナダと同時期に発売されました。サウンドボックスは新型になりコンソレット型にはストレートホーンが採用されました。このモデルは後にクレデンザに対してセミ・クレデンザとも呼ばれたモデルに発展しました。


ビクトロラ VV8-12

コンソレット型より発展したセミ・クレデンザと呼ばれるモデルです。クレデンザより一回り小型なので、このように呼ばれます。レコードプレーヤー部は金メッキされ、重厚さはクレデンザに遜色ありません。こちらのほうを好む人も多いです。


ビクトロラ グラナダ

クレデンザ、コンソレットが縦型に対して当グラナダは横型になっています。サウンドボックス、トーンアームなどは他のモデルと共通ですが、ホーンはコンソレットと同様のストレートホーンです。音質はストレートホーンらしく、クリアで上品です。ホーンはグリルがなくその両サイドにレコード入れがあります。キャビネットはマホガニー製で他のモデルと同様に気品ある仕上がりになっています。


コロムビア グラフォフォンQ

この頃はシリンダーレコードの全盛期で、エジソン社のフォノグラフレコードと激しい競争が行なわれていました。このQ型は必要最小限の機能としコストダウンを図ったモデルで、5ドルで発売され、大きな話題になりました。シリンダーの寸法はエジソンタイプと異なり細身の形状でした。ベルにより開発された製品で、エジソンタイプより先行していましたが、商品ではエジソンタイプのほうが優位に立ち、シリンダーレコードとしてはコロムビアは勝ち残れませんでした。


コロムビア グラフォフォンAT

他にAO型がありましたがそれより外観内容が簡略化されています。アルミニウムのホーンが取り付き、オーク材キャビネットに入って20ドルで売られました。このモデルは1900年のパリ万国博覧会で大賞を受賞したことで知られています。


コロムビア グラフォフォンBO

コロムビアはすでに1902年にシリンダレコードの製造を中止していましたが、蓄音機は造り続けました。このBO型はコロムビアのシリンダレコード用としては最終モデルと思われます。2分間、4分間レコードの両用で当時流行の朝顔型ホーンがついています。


コロムビア グラフォノラ

ホーン内蔵型蓄音機でグラフォノラと呼びます。丁度ビクターがこのタイプの蓄音機をビクトロラと呼ぶのと同様です。このホーン内蔵型蓄音機でコロムビアはビクターに大幅な遅れを生じました。それはビクターがトーンアームの特許権を持っていたからです。今も昔も特許権の重要性は変わらないのです。当モデルより先行したモデルが1911年になってやっと発売されましたが、当モデルでサウンドボックスは新型になりましたが、他の機構は旧モデルと変わりません。前面のホーン開口部の可変ルーバーはコロムビアだけのもので、長期間に渡って採用されました。


コロムビアK-2

アメリカ製のコロムビア蓄音機にはお馴染みの2連音符の表記はなく、グラフォノラの文字が入っているのみです。当蓄音機はコロムビア独特の前面ルーバーが取り付けられており、一見してコロムビア製と分ります。


コロムビア132a

イギリスコロムビア製の蓄音機はヴィヴァトーナルと呼ばれています。アコースティック型の末期に近いこの型は、特許権のある新型のホーンが採用され、優秀な新型サウンドボックスと相まって優れた音質を誇りました。音量、音質、レンジの広さ、どれを取り上げても他の蓄音機を上回っていました。これとビクターのクレデンザを見ると、電蓄時代を目前にして蓄音機は完成の域に達していました。


ディクタフォンタイプA・B・S

口述筆記用器具で、米コロムビアがエジソンの機械に対抗して製作しました。いつの時代にも対抗モデルがあってお互いが切磋琢磨して良い製品に仕上がっていくのでしょう。左の機械のラッパ部に口を付けてロウ管に音溝を刻み、そのロウ管を真中の機械に移して再生し、ヘッドホンの原型みたいな物(飛行機の中のヘッドホンと同様)で聞き、タイプを打って活字にします。活字になったロウ管は不要なので、右の機械で音溝をカットして再使用されます。テープレコーダーが実用化されるまで、簡易録音用とし使用されました。


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