「那覇市立壺屋焼物博物館」 に対する検索結果 : 40

情報所有館 : 那覇市立壺屋焼物博物館 

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飴釉蝋抜笹文灰皿

模様にする部分にロウを置いてその上から釉薬を掛ける蝋抜という技法により、外面及びふたの表面に笹の図柄が表現されている。壺屋の伝統的な技法ではなく、親交のあった濱田庄司が好んで使った技法で、金城次郎が新しい技術技法を取り入れたことを示す作品である。琉球電信電話公社総裁でもあり、また沖縄民藝協会を支えた人物の1人でもある新里善福の旧蔵作品。【金城次郎作/1960年代後半】


線彫魚・海老・貝文ランプ

魚、海老、貝と金城次郎が得意とした海の柄の全てが外面全体に線彫りで描かれている。魚は細身の胴部を巡るように描かれ、立体であることを充分に活かした画面の構成になっている。口縁及び文様は飴と青色の釉薬で彩色されている。外面胴部には透かし彫りで花の模様が表現されている。琉球電信電話公社総裁でもあり、また沖縄民藝協会を支えた人物の1人でもある新里善福の旧蔵作品。新里からの直接の注文で作成されたと考えられる。「電気スタンド」は1960年代の沖展出品目録中に名前が確認できる。【金城次郎作/1960年代後半】


飴釉獅子頭角函

遺骨を入れるための箱(蔵骨器)である。沖縄では蔵骨器のことを厨子(ジーシ)、または厨子甕(ジーシガーミ)と呼び、壺屋では戦前・戦後を通して数多く製作された。籾殻を混ぜ込んだ土を使い、独特の凹凸や亀裂をともなった表情が表面に現れている。この土で焼成された焼物は保水性がないため、戦後は傘立てや植木鉢にも利用された。本作品は伝統的な厨子の形とは異なり、シーサーをかたどっている。【金城次郎作/1973年】


指描茶碗

口縁が外側に反った茶碗である。器の内面は液状にした白色粘土を掛け、透明釉を施している。口縁近くにはロクロを回しながら白化粧土と透明釉をはぎとった線文様がみられる。また口縁から見込みにかけて数ヵ所に褐色の釉薬が流し掛けられている。外面は液状の白色粘土を掛け、そのうえから褐色の釉薬を施している。胴部には三本指で波状に釉を掻き取った文様が表現されている。口縁から胴部には数ヵ所に緑釉が施されている。高台、高台内は無釉。作者が壺屋で工房を構えている頃に製作した器であるとされる。箱のふたに裏面に「指描茶盌 次郎」と墨書されている。【金城次郎作/1960年代後半】


窯変茶碗

口縁がやや内側にすぼまった茶碗である。素地を成形したあと、直接釉薬が施されている。登り窯での焼成時に窯変して発色している。高台、高台内、高台脇は無釉。作者が壺屋で工房を構えている頃に製作した器であるとされる。箱のふた裏面に「窯変茶碗 金次」と墨書されている。【金城次郎作/1960年代後半】


志野茶碗「松」

半筒形の茶碗である。内面と外面は腰部まで白色の長石釉がたっぷりと掛けられている。白色の釉下には鉄釉で松の文様が絵付けされている。絵付けは日本画家の奥村土牛(1889~1990)によるもので、作品の背面には「土牛」のサインが入っている。高台内および高台脇は無釉。高台脇には「斗」と銘が刻まれている。作者の雅号「斗出庵」を表すものである。箱のふた表面には「志野茶垸 大萱 豊蔵斗」と墨書がある。岐阜県可児市の大萱で作られたものであろう。荒川豊蔵(1894~1985)は岐阜県多治見市生まれの陶芸家。1955年に国指定重要無形文化財「志野」「瀬戸黒」の保持者(人間国宝)に認定されている。【荒川豊蔵作】


黄瀬戸茶碗

半筒形の茶碗である。内面と外面は腰部まで淡黄色の釉薬が掛けられている。作品正面にあたる部分がもっともよく発色している。高台内および高台脇は無釉。高台脇には「斗」と銘が刻まれている。作者の雅号「斗出庵」を表すものである。箱のふた表面には「黄瀬戸茶垸 大萱 豊蔵斗」と墨書がある。岐阜県可児市の大萱で作られたものであろう。【荒川豊蔵作】


信楽風茶碗

口縁がすぼまった形の茶碗。無釉である。高台脇には櫛状の道具で複数の線模様を表現する櫛描の技法で線模様が施されている。また、「斗」と銘が刻まれている。作者の雅号「斗出庵」を表すものである。箱のふた表面に「信楽風茶垸 豊蔵斗」と墨書されている。【荒川豊蔵作】


黒唐津茶碗

口縁がすぼまった形の茶碗である。器の内面と外面は高台脇近くまで黒釉が掛かっている。作品正面にあたる部分には乳白色の釉薬が施されており、斑文状に発色している。高台内、高台、高台脇は無釉。高台内には作者の雅号「栩庵」の一字「栩」の刻印が押されている。箱のふた表面に「黒唐津 宗麿作茶盌 唐九郎」と墨書されている。石黒宗麿(1893~1968)は富山県射水郡作道村(現:射水市)生まれの陶芸家。1955年に国指定重要無形文化財「鉄釉陶器」の保持者(人間国宝)に認定されている。【石黒宗麿作】


黒釉茶碗

口縁が大きく開いた平茶碗である。内面と外面は口縁から腰部まで黒釉が施されている。高台内および高台脇は無釉。高台内に作者の雅号「栩庵」の一字「栩」の刻印が押されている。箱のふた裏面に「石黒宗麿作 黒釉茶盌 卯一」と墨書されている。墨書は清水卯一氏筆。清水卯一(1926~2004)は京都市生まれの陶芸家。1985年に国指定重要無形文化財「鉄釉陶器」の保持者(人間国宝)に認定されている。【石黒宗麿作】


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