「那覇市立壺屋焼物博物館」 に対する検索結果 : 40

情報所有館 : 那覇市立壺屋焼物博物館 

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志野茶碗

半筒形の茶碗である。内面と外面は腰部まで白色の長石釉が掛けられている。外面の胴から腰部には数ヵ所鉄釉で絵付けされた斑模様があり、褐色に発色している。高台内、高台、高台脇は無釉である。高台脇には、「一ム」と銘が刻まれている。箱のふた表面に「志野茶盌 一無斎」と墨書されている。一無斎は作者加藤唐九郎の雅号である。加藤唐九郎(1898~1985)は愛知県春日井群水野村(現:瀬戸市)生まれの陶芸家。1919年から瀬戸系古窯の調査研究を行う。1952年に織部焼で国の無形文化財有資格者に認定されている。【加藤唐九郎作】


絵唐津茶碗

口縁が外側に反った形の茶碗である。器の外面胴部には斑文状に、内側の口縁部には筆描きで、鉄釉による絵付けがみられる。焼成により褐色に発色している。内面と外面腰部まで釉薬が施されている。高台内、高台、高台脇は無釉。箱のふた表面に「絵唐津茶盌 一無斎」と墨書されている。一無斎は作者の雅号である。【加藤唐九郎作】


絵斑唐津片口水指

口縁部に注口を作った片口形の水指で、茶釜へ水を注ぐ器として作られたものであろう。内面と外面は腰部まで乳白色の釉薬がたっぷりと掛けられており、ところどころ斑状に発色している。見込みに褐色の釉薬で「小」と絵付けされている。高台内および高台脇は無釉。高台内に「小」と銘が刻まれている。ふたは黒漆の塗物である。箱のふた表面に「絵斑唐津 片口水指 小十」と墨書されている。西岡小十(1917~2006)は佐賀県唐津市生まれの陶芸家。古唐津の技法を研究し、絵斑唐津や梅華皮唐津の技法を再現した。【西岡小十作】


赤絵面取茶碗

口縁が外側に反った茶碗で、壺屋焼の上焼の製法で作られている。外面胴部は九面削って面取りし、上絵具で絵付けされている。赤い絵具で面取りの縁を描き、そのなかを赤・緑・黄色の絵具で彩色している。箱のふた裏面に「庄司作 琉球窯 赤絵面取茶盌 晋作識」と墨書されている。作者が来沖した際に壺屋で制作した器であるとされる。濱田庄司(1894~1978)は神奈川県川崎市に生まれ、益子で制作活動を展開した陶芸家。1918年に初めて沖縄を訪問して以来、壺屋を訪れては作陶し、壺屋の陶工に多大な影響を与えた。1955年に国指定重要無形文化財「民芸陶器」の保持者(人間国宝)に認定されている。【濱田庄司作/1970年頃】


志野茶碗

半筒形の茶碗である。内面と外面は腰部まで白色の長石釉がたっぷりと掛けられている。高台脇には作者の名前の一字「日」が銘として刻まれている。箱のふた表面に「志野茶盌 日出武」と墨書されている。安藤日出武(1938~)は岐阜県多治見市生まれの陶芸家。志野を志し、桃山時代の太平古窯跡の近くに築窯。2003年に岐阜県重要無形文化財保持者「黄瀬戸」に認定されている。【安藤日出武作】


志野香合

香合は香を一時的に貯えておくための器で、陶磁器製のものは練香を入れて用いる。身の底部を除いて白色の長石釉が掛けられている。ふたの表面には褐色の釉薬で12方に放射状に線模様が絵付けされている。一部はあわせめの目印とするためか、身の部分にもつながっている。底部に「日」と銘が入っている。箱のふた表面に「志野香合 日出武」と墨書されている。【安藤日出武作】


刷毛目茶碗

口縁が外側に反った平茶碗である。器の外面には口縁から胴部にかけて刷毛で白色粘土がぬられている。高台内には「彌弌」の刻印が押されている。「彌」の字を除く器全体に乳白色の釉薬が掛けられている。内面には淡紅色の斑紋がみられる。箱のふた表面に「刷毛目茶盌 彌弌作」と墨書されている。楠部彌弌(1897~1984)は京都市生まれの陶芸家。1946年の日展発足に関わり、以降、同展を中心に活動を展開した。【楠部彌弌作】


梅染付香爐

香をたくのに使う器である。磁器の白い素地に呉須と呼ばれる青い顔料で下絵付けする染付の技法で文様が表現されている。作品正面には梅文が、その背面には竹文が描かれている。底部には「悠」と銘が記されている。付属品として銀製の火屋が付いている。火屋には透かし彫りにより松の文様が施されており、香炉の梅・竹とあわせて「松竹梅」のモチーフが表現されている。箱のふた表面に「梅染付香爐 悠」と墨書されている。近藤悠三(1902~1985)は京都市清水生まれの陶芸家。1977年に国指定重要無形文化財「染付」の保持者(人間国宝)に認定されている。【近藤悠三作】


鉄砂抜絵巡礼者模様皿

口縁がつば状の皿である。器の内面には白濁色の釉薬をかけ、模様にする部分にロウを置いて、その上から鉄砂釉を掛けている。蝋抜絵により山と托鉢の巡礼者の図柄が表現されている。この図柄は作者が陶器の文様としてよく用いたものである。縁は無釉。外面には褐色の釉を掛け、その上から鉄砂釉を掛けている。高台内には白濁色の釉薬が施されており、また「BL」の文字が褐色の釉で記されている。「BL」は作者バーナード・リーチのイニシャル。バーナード・リーチはイギリスの陶芸家。富本憲吉、柳宗悦、濱田庄司らと親交を深め、沖縄・壺屋では濱田庄司とともに何度か滞在し、陶芸制作を行った。【バーナード・リーチ作/1950年】


香合

香を一時的に貯えておくための器。ふたの表面は中心から3方向にかけて液状の白色粘土が刷毛で波状にぬられている。ふた、身ともに全体に釉薬が掛けられている。ふたの表面と身の内側と外面胴部は黄土色に発色しており、ふたの裏面と身の腰部および底部は灰濁色に発色している。箱のふた裏面に「19BL53」と墨書されている。「BL」は作者バーナード・リーチ(1887~1979)のイニシャルである。【バーナード・リーチ作/1953年】


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