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情報所有館 : トヨタ博物館 

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ミネルバ 30CV タイプAC Minerva 30CV Type AC

ギリシャ神話の知恵の女神の名を持つベルギーのミネルバは、全世界の王族や大富豪に愛用され、とくにアメリカ上流階級やハリウッドでは別格のプレステージを誇った高級車であった。女神のマスコットと美しい曲面のラジエターグリルが印象的で、1900年から39年まで存続。各国のコーチビルダーが競って腕をふるい、多くの名車をつくりだした。エンジンは最後までナイト式のスリーブバルブに固執したが、品質のよさと高性能から高い評価を得た。 1925年


ピアスアロー シリーズ36 Pierce-Arrow Series 36

ピアスアローは、パッカード、ピアレスと合わせて“スリーP”といわれたアメリカの超高級車である。その品質や格式の高さは、ロールス・ロイスを上回る厳重かつ贅沢な品質管理のうえに成り立ち、とくに信頼性においては他車を寄せつけないものがあった。さらに、ヘッドライトとフェンダーを一体化させた独特なスタイルをはじめ、パワーブレーキ、油圧タペット、アルミを使用した軽量ボディなど技術的にもすぐれ、すばらしい乗り心地を示したのである。 1927年


イスパノスイザ 32CV H6b Hispano-Suiza 32CV H6b

第1次世界大戦前はアルフォンソXⅢで名をはせたイスパノスイザも戦争中はフランス空軍の主力エンジンの生産に全力をあげた。その経験から1919年、1台の新鋭モデルを生み出すことになった。世界初のサーボ付き4輪ブレーキやOHCヘッドを持つ軽合金エンジンなど進歩的な航空機技術が惜しみなく採り入れられた32CV・H6bである。もちろん、このモデルも'30年代に出現する∨12気筒車のようにフランス的なしゃれたボディが架装されプレスティッジカーの王座に君臨したのである。 1928年


デイムラー タイプ45 Daimler Type 45

イギリス最古の自動車会社であるデイムラーは、工ドワード7世により「御料車」として指定されて以来、戦後ロールス・ロイスにその地位を譲るまで、長い間イギリス王室や各国の上流階級に愛用されてきた。また、納車はストラットストーン社が一手に引き受けていたことも知られている。著名なコーチビルダーによる豪華なボディ架装と大排気量のスリーブ・バルブ・エンジンによる静粛な走行は、超豪華車の代表に相応しいものであった。なお、この車はインドの藩王(マハラジャ)が使用していたものである。 1920年


デューセンバーグ モデルJ Duesenberg Model J

モデルJは、アメリカ最高の多くのコーチビルダーがボディを架装。この時代の豪華サルーンに一歩もひけをとらないし、性能においてもはるかに抜きん出ていた。レーシングカーなみのそのパワーは、腕に自信のないドライバーではおさえつけることができないほどの強靭なパワーで人々を圧倒したのである。2カウルの独特なボディはマーフィ製フェートンで、数あるバリ工-ションのなかでも有名なモデルである。 1929年


キャデラック シリーズ452A Cadillac Series 452A

1930年、キャデラックはV16エンジン搭載車を世界に先がけてデビューさせた。452型と呼ばれるこのエンジンは7.4リッターの排気量を持ち、油圧タペット付きOHVヘッドを採用して、その出力も165馬力。豪華で重いボディをのせながら強力なパワーを発揮した。年間500台程度の限定生産だったが、キャデラックはこのV16によって速さと力と美しさを備えたアメリカ№1のラグジュアリーカーの名声を手に入れることに成功したのである。 1931年


ランチア アストゥーラ ティーポ233C Lancia Astura Tipo 233C

アルファロメオと肩を並べ、スポーツカーの華をさかせたランチアが1931年に発表したアストゥーラは当初、それほどスポーティなモデルではなかった。ところが1933年、エンジンを大型化したことで時にはアルファロメオを破るほど高性能なツーリングカーに成長。1935年以降はピニン・ファリーナなどのカロッツェリアか魅力的なボディを架装して高級スポーツカーの道を選んだ。1936年のこのモデルもピニン・ファリーナの手になるものである。 1936年


ロールスロイス 40/50HP ファンタムⅢ Rolls-Royce 40/50HP Phantom Ⅲ

1935年、ロールス・ロイスはV12気筒をつんだファンタムⅢを送り出した。この∨12気筒は多気筒競争に参加するためのものではなく、長い時間をかけて蓄積した航空機エンジンの豊富な知識や経験を生かしたものであった。サスペンションは前輪独立懸架を採用して、乗り心地と操縦性は大きく向上。ラジエターが前進したことで室内のスペースも大きくなった。この1937年型サルーンは、フリーストン・ウェッブのコーチワークによるもので、そのフィニッシュについてはいうまでもない。 1937年


パッカード トゥエルヴ(ルーズヴェルト専用車) Packard Twelve "Roosevelt's Car"

1915年に登場して一躍'20年代の花形になったパッカード・トゥエルヴは、'30年代に向かって大きな変貌を遂げる。そして、この新しいモデルを語るとき、なくてはならない人物がアメリカ大統領フランクリン・デラノウ・ルーズベルトであろう。彼もまた、パッカードを選び、その信頼性と豪快なパワーに魅せられたひとりだったのである。この専用車は、12気筒がのせられた最後の年、1939年につくられたもので、格式の高いロールソン(ロールストン)がボディを架装。防弾ガラスをはじめ大統領専用の補強は装甲車並みだが、軽快なツーリングボディはルーズベルトの笑顔とともに華やかなアメリカの象徴である。 1939年


フォード モデルT(英国製) Ford Model T "U.K.Make"

モデルTは運搬の道具として、あるいは情報の手段として、広大な国土に暮らすアメリカ人の生活になくてはならない存在であった。生産台数も着実に伸ばし、1911年にはアメリカの総生産台数21万台の約柑%にあたる3万4528台を送り出していた。そして、この年セルデン特許の法廷闘争に勝ったフォードは、それを祝ってイギリスでノックダウン生産を開始。全盛を極めたモデルTは世界中にモータリゼーションを拡げ、1923年からはわか国でも生産された。 1913年


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