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情報所有館 : 国立科学博物館 

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ウーズレーCP型トラック

いすゞ自動車の前身である東京石川島造船所が、英国ウーズレー社と提携して大正13年に国産化した1.5トン積トラック;昭和初期の日本において国産車が工業化するうえで、パイオニアの役割を果たした。保存車は、国立科学博物館より返還された生産第一号車を1991年に完全修復したものであり、実走行可能な状態に保たれ、いすゞ自動車本社エントランスホールに展示されている。


スミダM型バス

昭和初期、米国車の急激な進出に対抗するため、国産保護自動車としてL型(大型・2トン)、M型(小型・1トン)のシャシが開発され、トラック・バスに使用された。これらは、スミダの標準車として多数生産され、この時代の代表車となった。保存車は、M型の小型乗合バスを、多少オリジナルの部分が損なわれた状態ではあるが、いすゞ自動車川崎工場で保管している。


いすゞTX40型トラック

昭和初期、国策による国産自動車振興のため、商工省標準形式の自動車を、鉄道省の協力を得て、石川島自動車製作所・東京瓦斯電気工業・ダット自動車製造の3社が分担して開発した。トラックにはTX40型2トン積(都市及び近郊用)、TX35型1.5トン積(地方一般用)の2種類があり、材料・電装品・計器類に至るまで全て国産品を使用し、国産自動車工業の基礎を確立した。


いすゞTX80型トラック

昭和21年11月より生産されたTX80型5トン積ガソリントラックは、戦後の産業復興の需要に応えるべく開発され、強力・快適・経済の3点から好評を博した。昭和22年10月からは兄弟車としてTX61型ディーゼルトラックも生産に入り、戦後の5~6トントラック市場に王座を占める「名車いすゞTX型トラック」の出発点となった。保存車は、昭和22年製造のTX80型5トン積ガソリントラックを1997年に完全修復したものであり、実走行可能な状態に保たれ、いすゞ総合サービスセンター・川口で保管している。


いすゞBX91型バス

昭和23年1月より生産されたBX91型ディーゼルバスは、戦後の極度に混乱した人員輸送の円滑化に協力すべく、大型ディーゼルバスとして開発された。専用シャシを用いた低床化・フロントショックアブ付・リアスプリングロングスパン アンダースラング等、当時としては画期的なものであり、戦後国産バスの先駆けとして、今日のバス設計の基幹となっている。札幌市交にBX95型(1955年製)が保存されているほか、バス友の会等の愛好者によりBX型ボンネットバスが多数動態保存されている。


いすゞヒルマンミンクスPH10型乗用車

昭和28年にいすゞ自動車と英国ルーツ社が技術援助協定を結んで製作した乗用車で、英国風高級感溢れる乗用車として好評を博した。昭和31年にはニューヒルマンへモデルチェンジし、技術移転と共に国産化比率を高め、昭和32年10月までには全部品が国産化され、昭和39年6月まで製造された。保存車は、国産第一号車であり、トヨタ博物館に貸出し展示中である。


いすゞエルフTL151型トラック

昭和34年に発表された小型ガソリントラック・エルフに続いて、昭和35年より生産された小型ディーゼルトラック・エルフは、地場・集配・小廻用途として、キャブオーバーレイアウトの積載効率・ディーゼルエンジンの経済性が高く評価され、ベストセラーカーとしての基礎を確立した。その後も前輪駆動・超低床・独立懸架・四駆等の新技術を追加しながら発展を続けている。保存車は、初期型エルフを、奈良いすゞが動態で保管している。


いすゞベレルPSD10型乗用車

昭和30年代後半の代表的中型車;欧州調の落ち着いたスタイルと共に尾灯を三角にするなど直線を強調した斬新なデザインで登場した。ガソリンエンジンの他にディーゼルエンジンも搭載され、経済性ゆえタクシー等に数多く使用された。昭和38年4月「昭和37年度日本機械学会賞」を受賞;日本におけるディーゼル乗用車のパイオニアとして「独創的かつ優秀な技術製品」と賞された。保存車は、三角尾灯のディーゼル車(PSD10型)を、いすゞ自動車藤沢工場で保管している。


いすゞベレットPR90型乗用車

昭和39年4月に発表された我が国初のグランツーリスモ・ベレット1600GTは、高速・ロングドライブに最適なGTというジャンルを拓いた車として、好評を博した。その後ファストバック・GTR等の派生車を加えながら、ベレGの愛称で呼ばれ、ユーザー会等で大切に保存されながら実用に供されている。


いすゞD920型ディーゼルエンジン

我が国で最初に開発された自動車用4サイクル直接噴射式ディーゼルエンジン;昭和40年代に入り高速道路網の発達・産業経済機構の変化を反映し、大型トラック・バスの走行距離が増加の一途をたどり、エンジンに対する信頼性ならびに燃料経済等の要求がより強くなっていった。それらの要求に応えるべく開発されたのがD920型直接噴射式ディーゼルエンジンであり、その後のトラック・バス用ディーゼルエンジンの直接噴射化の流れを作り出す先駆けとなった。


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