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明石海峡大橋の1/100の模型で、全長が40mあります。この模型を使い「風洞実験」という強風の時に橋がどのように動くのかを調査しました。実験結果では、毎秒80mの風が吹いても橋が安定していることが確認されています。なお、真横から毎秒80mの風を当てると桁は風下側へ約30mたわみます。
明石海峡大橋の主塔基礎は、主塔にかかる約12万トンの下向きの力を支持地盤に伝えます。支持地盤の深さは水深約60m、海底掘削には、ひとつかみでダンプトラック8台分にもなるグラブ掘削船を使用して行われました。
明石海峡は潮流が速いので、潮流が止まるわずかな時間に、決められた位置に鋼ケーソンを据え付けなければなりません。その作業を正確に行うためケーソンには、シンカーに繋ぎ止め係留・位置決めするための係留システム及び沈めるための沈設システムが取り付けられています。
ケーソンの両側に、コンクリートプラント船(25,000トン級)と、資材台船(12,000トン級)が係留され、鋼ケーソン内部には、24本の打設管により、水中コンクリートが施工されています。
神戸側1Aアンカレイジの作業基地で、コンクリートの材料などを陸揚げする岸壁を東西に配置しており、主塔工事など上部工への資機材の輸送基地にもなっています。模型は1Aアンカレイジの基礎の内部に中詰コンクリート(RCC)を施工している状況です。
主塔の風によって生じる振動を抑制するため、「時計の振子」に似た特殊な装置(制振装置)を主塔内及びタワークレーン昇降台(架設時)に設置しています。
明石海峡大橋の塔柱第1段は14.8m×6.6m。主塔の内部には階段・通路の他、フロアごとの照明設備や高速エレベータなど維持管理のための色々な設備が備わっています。鋼材は板厚65mm~38mmの高張力鋼で、最下部は板厚180mmの底板が使用され基礎にしっかり固定されています。
風洞試験のために制作した主塔完成時の模型です。実際と同じ架設状態で風洞試験が行われました。
ケーブルの架設は、工場で製作し、リールに巻き取ったストランドを1A側(神戸側アンカレイジ)に配置した巻き戻し機械にセットし、ホーリングシステムにより、キャットウォーク(空中作業足場)上に並べたローラーの上を、4A(淡路島側アンカレイジ)に向かって引き出します。この作業を繰り返して290本のストランドを架け、これを機械で束ねて直径1,122mmの円形断面のケーブルに仕上げます。ケーブル1本の重さは25,230トンです。
明石海峡大橋の架設は、直径5.23mmの高強度亜鉛めっき鋼線(素線)127本を工場で6角形に束ね(ストランド)、これを1架設単位として架設していくプレハブストランド工法(PS工法)が採用されました。素線の強度は、従来の吊橋では160 kgf/mm2でしたが、明石海峡大橋では180 kgf/mm2の高強度鋼線が開発されました。これにより片側2本必要であったケーブルが1本となり重量の軽減・作業の単純化が図られました。使用された素線の総延長は約30万km、地球7周り半にもなります。
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