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情報所有館 : 家具の博物館
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江戸時代に近江今津で嫁入用に用いられた箪笥で、都箪笥(京箪笥)と呼ばれる形態のものである。抽斗は桐で、他は樅。表面は朱に塗られ、小ぶりの角形の錠前に蛭手形の引手金具が取り付けられている。小抽斗裏に「嘉永四(1851)亥年夏吉日新調細工人森村糸屋清兵衛」の墨書がある。間口921×奥行410×高さ1058mm。
18世紀中ごろから幕末まで江戸で流行した二つ重ね上開き式の衣裳箪笥。総桐製で、上台の観音扉に花菱の紋を線彫した丸い大きな鉄製錠前が取り付けられており、その内部には二杯の抽斗が設けられている。下台下段の抽斗は、綿入れなどの厚い衣類が収納できるように特に深くなっている。間口950×奥行420×高さ1040mm。
福井県武生の上置き付きの車箪笥で、裏板に『明治五(1872)年七月新調武生町櫻千葉久平』の墨書がある。細身で赤味の強い木地呂塗りに角手形の引手など、武生の箪笥の特徴をよく表している。本体は角材で枠組みして板を嵌め込んだ框組造りで、抽斗の前板は欅で、抽斗内は桐、他は杉が用いられている。間口455×奥行385×高さ770mm。
船箪笥の中でも半櫃(はんがい)と呼ばれる衣裳入れ。正面は欅の玉杢を用いた倹飩蓋で、内部は二段に仕切られている。上段は大抽斗、下段は三つ割りで、それぞれに欅の倹飩蓋が付き、奥に桐の箱が仕込まれている。江戸時代、佐渡小木で製作されたものと思われる。間口810×奥行441×高さ445mm。
明治時代に大阪や京都など関西地方で広く用いられた帳箪笥。材料は抽斗が桐で、他は樅と杉が使われており、下部の引違い戸の召し合せ部分に小さな隠し抽斗が設けられている。また、底板裏に「大工三浦佐助六十才」の墨書がある。間口880×奥行405×高さ955mm。
手紙、証文、印判、金銭、櫛、煙管など、貴重品から身の回りの小物などを納めた小ぶりの箪笥。総桐製で、山形県庄内地方(鶴岡)特有の塗りや金具が施されている。なお、抽斗に『明治三拾九(1906)年旧十二月買請代八円五拾銭阿部久次郎』の墨書がある。間口635×奥行355×高さ635mm。
左右合わせて81個の抽斗を設けた開閉式の薬箪笥で、数多くの漢方薬を分別収納するとともに、運搬しやすくしたものである。抽斗の前板、側板、先板が桐で、他は杉。また、棚板だけで各々の抽斗に仕切りがない構造になっているが、これは日本の薬箪笥特有のものである。江戸時代。間口455×奥行385×高さ770mm。
ヴィクトリアン・ロココ様式の肘掛椅子を模倣し、フレームを黒漆塗り金蒔絵で仕上げた和洋折衷の肘掛椅子。座枠裏に「明治二十一年(1888)四月製之洋家具商安田□□蒔画師熊沢半蔵」の朱書がある。なお、座は後年の張り替えである。間口630×奥行770×高さ1000(座高490)mm。
型而工房の昭和11年(1936)ごろの作品。フレームは、2×5cmの伍平材(ごひらざい:輸出用建材として製材されたナラ材)を用い、堅牢な三角構造で組み立てられている。なお、この椅子は、型而工房のメンバーであった手塚敬三氏の寄贈資料である。間口420×奥行515×高さ850(座高405)mm。
進駐軍兵士のカードゲーム用の椅子として、昭和21~24年にかけて生産された折り畳み椅子。アメリカ軍がもたらしたものを元に工芸指導所で設計され、全国の家具業社によって受注生産された。なお、この椅子は、茅ヶ崎製作所製である。ナラ材、合板。間口435×奥行510×高さ775(座高420)mm。
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