「武蔵野音楽大学楽器博物館」 に対する検索結果 : 30

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笙 銘 節摺 日本

鳳凰が翼を立てて休んでいる姿に見立てて、鳳笙とも呼ばれる。中国で鳳凰は、龍とともに縁起のいい生き物として好まれ、楽器の形状や名称などにも、数多く取り入れられている。この楽器は、竹の節を削って滑らかにしてあるところから「節摺」の銘をもち、頭には塩見政誠による笹の葉の金蒔絵が全面に施されている。天王寺方楽人、太秦姓林家に代々伝わる名器であり、天明元年(1781)に林日向守太秦宿祢広猶によって書かれた付属資料によると、節摺の銘は後に伏見宮邦永親王(1676~1726)によって描かれたものであるとされている。年代:鎌倉時代

情報所有館 : 武蔵野音楽大学楽器博物館 


竜笛と高麗笛 銘 月見丸 日本

ともに雅楽で使われる横笛で、竜笛は一般的な雅楽曲である唐楽のほか、催馬楽・久米歌などで用いられる。高麗笛は、主に高麗楽で用いられ、竜笛よりも管の径は細くて短い。雅楽とともに大陸から輸入されたが、日本の湿潤な気候や四季に適合するために、管の外側を樺巻したり、内側を漆で塗るようになった。両者を同納できる合筒には、全体に竜や雲が描かれた金蒔絵が施されている。合筒の下絵は狩野栄川院典信、蒔絵は飯塚桃葉、金具は吉岡因幡介宗次によるものといわれている。年代:1770年頃(江戸中期)

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篳篥 綾小路有長作 日本

雅楽で主旋律を奏でる楽器。18cmの小さな外見からは想像できないほど、その音量は豊かで大きい。この楽器は、付属資料によると、天保年間、綾小路有長(1792~1873)の作であるといわれている。綾小路家は、代々、雅楽歌いもの(神楽歌、朗詠、新年恒例の歌会始めなど)の師範を継承している家系として知られ、有長は孝明天皇の歌いものの師範であった。螺鈿で竹の図柄と文字をあしらった黒檀製の上品な管箱からは、その高貴な出自が窺われる。年代:1830~43年頃(天保年間)

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楽琵琶 日本

雅楽で用いられる琵琶のことで、平家琵琶や、盲僧琵琶など他種の琵琶と区別する意味で楽琵琶(雅楽琵琶)と呼ばれている。区別の必要がない場合には、単に琵琶という。また、楽器の寸法が三尺五寸であったことから、別称を「三五」ともいう。その歴史は大変古く、奈良時代直前に中国から伝来したと考えられているが、後に日本的な発展を遂げた琵琶楽(盲僧、平家、筑前、薩摩)の礎ともいえる存在である。尚、これは明和7年の作で、付属資料によると名古屋市中区正覚寺の寺宝であったといわれている。年代:1770年(明和7年)

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箏 畑盛次作 日本

琵琶湖湖畔の近江八景(中国の洞庭湖畔の瀟湘八景になぞらえたもの)の景観が、箏側面に金蒔絵で描かれている大変華やかな飾り箏である。近年では、よい音色を求めて、装飾をあまり施さないシンプルな楽器を用いるが、歴史的には、箏が貴族や上流階級で愛用されていたこともあって、象牙や鼈甲、蝶貝などの象嵌、螺鈿などを贅沢に施した「飾り箏」が多く作られた。付属の柱には、一つずつすべて異なった絵柄の四季の風物が金銀赤の彩色で描かれている。年代:1915年(大正4年)

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三味線 銘 知豊歳 日本

胴四面それぞれに四季の草花が描かれている優美な三味線である。蒔絵は京都の蒔画師春翠によるもので、春の面には、すみれ・れんげ・土筆・杉菜・蕨・たんぽぽ、夏の面には、おもだか・葦・千鳥があり、秋の面には、すすき・桔梗・女郎花・萩・藤袴の秋の七草が描かれている。そして、胴下方の冬の面には南天、水仙、梅が描かれている。この楽器の棹と胴には「幸栄」という刻印が見られ、江戸時代から代々受け継がれる三味線作りの名匠、石村近江家の十二代目石村近江幸栄忠継(?~1874)の作品と推測される。

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胡弓 日本

伝統邦楽器の中で唯一の弓奏楽器である胡弓は、本体の2倍ほどの(123cm)もある長さの弓を用いるが、これほどの弓長の楽器は世界でも他に類をみない。また、本体を貫通する棹の末端(中子先)は、チェロのエンドピンのような役割をもち、これを膝に挟むか立てるかして支点にし、弓の角度は変えず、本体を僅かに回転させて各弦を奏する。胡弓には独奏曲もあるが、主に三味線、箏と演奏する三曲合奏の楽器として使われてきた。しかし、音量が弱いため、近年は胡弓に変えて尺八を利用することが多くなっているが、その哀愁を帯びた音色は、曲種によっては代えがたい楽器となっている。

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小鼓 日本

能楽や三味線音楽などで用いられる小鼓は、大鼓や締太鼓、横笛などと共に用いられることが多い。鼓胴の表面は、黒漆に華麗な蒔絵が描かれることが多く、この楽器には笙が描かれている。一般的に鼓胴の装飾は、立体的な高蒔絵や螺鈿などを避け、梨地や平蒔絵などが好まれる傾向があるが、これは演奏の際、手触りに違和感のないようにという配慮であると思われる。尚、付属の箱には八橋と菖蒲の図柄が施され、池に渡された橋には螺鈿が埋め込まれている江戸期の傑作である。年代:1800年頃(江戸中期)

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一弦琴 日本

一枚の板に一本の弦を張っただけの簡素な琴である。音程を示す勘所は、千鳥などを模した螺鈿の装飾で表されている。在原行平が須磨の地に流された折、浜辺に流れ着いた木片から琴を作ったというエピソードが残されており、別名を「須磨琴」とも言うが、史実かどうかは疑わしいとされている。現在の一弦琴は、江戸時代に中国より伝えられたものと考えられ、弦数の多い十三弦箏よりも後に誕生しているという点は非常に興味深い。通常、弦数や音量の豊かさを求める結果、時代と共により複雑なものへと発展する楽器が多い中で、むしろ余分なものをそぎ落とし、必要なものだけを残すという精神は、俳句にも通じる日本人独特の感性であろう。

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ソウ(筒磬)前田仁作 日本

打つと金属的な高い音がカーンと鳴ることから「カンカン石」とよばれる讃岐地方特産の石「サヌカイト」の音響的特性を活かし、前田仁氏の創意と工夫によって創り出された全く新しいタイプの楽器。サヌカイト原石を直径68mm程の円筒状に加工し、石筒底部から内周を5mm程の溝でくり抜いている石筒チャイムで、非常に長い余韻と、控えめに深く柔らかく響く倍音構成に特徴がある。このソウの澄んだ音色は、開演を知らせるホール・チャイムとして、学園内4つのコンサート・ホールで静かに響きわたっている。年代:1986年(昭和61年)

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