(データは調査時のものです。最新の状況とは一致しない場合があります。)
ランジュバン型圧電振動子 1SD-60-50 |
資料番号 : 100210021653 |
所在等 |
株式会社村田製作所 広報室 |
所在地 |
京都府長岡京市 |
製作(製造)年 |
1951 |
種類 |
複製(レプリカ) |
製作者(社)等 |
株式会社村田製作所 |
調査機関団体 |
社団法人 日本電子機械工業会 |
特徴 |
(1)第2次世界大戦中に、日本、米国、ソ連で同時に発見された新しい強誘電体セラミックスの圧電特性を利用して、魚群探知用ランジュバン型振動子の製品化に、日本で初めて成功した。*戦後の食料難の対策として、水産資源の確保が急がれ、水産庁が中心となり魚群探知機の開発が進められていた。これまでのニッケル磁歪振動子より安価な振動子として、チタン酸バリウムを使った振動子を製品化した。*ニッケル磁歪振動子が20KHzの周波数であり、チタン酸バリウム単板での周波数が200KHz前後と高くなるので、圧電振動素子を2枚の鋼鉄板の間にサンドイッチ状に挟み込んだ「ランジュバン型構造」を採用して、周波数を低くした。(2)ランジュバン型振動子を使った魚群探知機は、日本無線、産業科学研究所と村田製作所により、世界初の実用化確認の海上実験が1951年に、沼津沖で行われ、成功した。*チタン酸バリウムの圧電特性の応用による振動子の実用化が、その後のセラミックフィルタ、圧電式ライタ、圧電式ブザー、圧電式ジャイロへの展開に貢献した。(注釈)型式名は1SD-60-50を代表品名として表記。 |
資料公開状況 |
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調査票記入日 |
1998/08/10 |
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