(データは調査時のものです。最新の状況とは一致しない場合があります。)
圧電セラミックス「PCM」 |
資料番号 : 100210021487 |
所在等 |
松下電子部品株式会社 セラミック事業部 |
所在地 |
大阪府門真市 |
製作(製造)年 |
1963 |
種類 |
量産品 |
製作者(社)等 |
松下電器産業株式会社 旧無線研究所 大内 宏、西田 正光 |
調査機関団体 |
社団法人 日本電子機械工業会 |
特徴 |
(1)「PCM」は,世界初の3成分系の圧電セラミック材料。「PZT」系に匹敵する性能を実現した。・それまで圧電セラミックは,米国クレバイト社の「PZT」(PbTi03-PbZrO3)に特許で抑えられ,ライセンスなしでは製造できなかった。・特許の範囲外でも同等以上の性能が出せることを実証し,以降の多成分系圧電セラミックの契機となった。・松下電器産業では,複合ペロブスカイト型の (PbMg1/3Nb2/3O3-PbTiO3-PbZrO3)が高い圧電特性をもっていることを発見した。・これは,ZNRバリスタ「PZT」の開発(1967年,特許出願年)につながる。(2)日本における圧電セラミックス事業の発展に寄与した。・多成分系の特許をもとに各社が圧電事業に進出した。・圧電応用商品で日本メーカーが世界を席巻することに寄与した。(3)延長技術としてマイクロ波誘電体材料,積層コンデンサ用誘電体材料にも同技術を適用し,今日の日本セラミックメーカーの繁栄に寄与。 |
資料公開状況 |
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調査票記入日 |
1998/09/22 |
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