スペイン向けタービンローター破片

資料番号 : 102610911007
所在等 三菱重工業株式会社 長崎造船所
所在地 長崎県長崎市
製作(製造)年 1970
種類 量産品
製作者(社)等 三菱重工株式会社 長崎造船所
調査機関団体 社団法人日本産業機械工業会
特徴 大型タービン輸出の初号機として、スペインENDESA社向け33万kWタービン用に製造されたローターであるが、昭和45年(1970) 10月24日、過速度試験中に破裂し胴体がほぼ4等分に割れて飛散し、多数の死傷者を出すという世界タービン史上に残る事故が発生した。本破片はその内の一つで、海中に落下したもので破裂の起点を含み、破壊の原因解明の基礎となった貴重な資料である。ローター全体の重量は50トンであったが、この破片の重量は9トンあり、空中高く舞い上がり、880メートル離れた海中に落下したもの。原因はローター素材の欠陥によるものであり、この事故を契機に製鋼技術が飛躍的に向上した。事故後の対応が迅速、的確であったため、客先からのより深い信頼が得られ、その後、世界各地へ大型タービンを多数輸出することとなった。
資料公開状況 公開
調査票記入日 2007/12/04
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