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陶胎染付花鳥文瓶

資料番号 00108
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 陶器の土を使って成形し、外面に白い化粧土を塗り、その上に呉須で文様を描き、透明釉をかけて焼くと、胎土と釉の収縮率 の差などから釉に貫入が走り、独特の風雅を醸し出す。本例は、釉下に白化粧土による刷毛目を表した地に、岩に梅樹・飛雲・飛鳥(ひちょう)を表す。 1670年代以降は茶陶でない陶胎染付が多くなり、18世紀前半には波佐見町百貫窯をはじめ広く陶胎染付の日常食器碗が作られた。 :肥前・有田 / 1660~90年代
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染付芙蓉手蓮池水禽文輪花大皿

資料番号 00109
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 中国・景徳鎮窯は14世紀から染付を中心に生産する磁器窯として発展する。16世紀からポルトガルやオランダ船によって 多くの中国磁器がヨーロッパに運ばれた。その代表的製品が日本で芙蓉手と呼ぶ染付皿であり、ヨーロッパではカラックウェアと呼ばれる。内側面を区画割し、 その間を花卉文や宝文などで繁縟なまでに埋めるのが特徴である。のちに中国に代わって肥前磁器がこの写しを焼いて海外輸出した。 :中国・景徳鎮窯 / 1590~1630年代
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色絵牡丹鳳凰文八角大壺

資料番号 00110
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 大振りの牡丹が器面に描かれている。羽を大きく広げて岩に舞い降りる鳳凰と、岩に留まる鳳凰が対の面に表されている。土 坡や枝などは染付による太い線描きで大胆に表されているが、色絵は入念で緻密に描かれている。概して色絵の発色も残りも良い。1695年(1697年説も ある)に完成したとされるベルリン北郊外のオラニエンブルク城の天井画にこの作品と類字文様の八角蓋付壺が描かれていることで知られる。 :肥前・有田 / 1690~1730年代
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色絵更紗文香炉

資料番号 00111
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 2面に窓を設け、なかに赤い雲文を描く。雲文の線は細く、また赤の色が濃い。口部には雷文がめぐる。窓絵の背景には、七 宝繋文が地文として描かれている。七宝繋文は染付で線書きされ、そのうえから黄と緑が施されている。器壁は比較的厚く作られている。三足は畳付まで施釉さ れているため、底部の低く削り出した台部で支えて焼成されている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1720年代
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刷毛地瓜文瓜形皿

資料番号 00112
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 皿の形が瓜に見立てられており、さらに瓜の文様が見込に描かれている。器の内外に渦状の刷毛目文が白化粧土で施されてい る。皿の口部には褐色の素地がみえる。瓜の縦すじは鉄絵具で描かれている。見込の瓜文は白い化粧土で彩色され、葉には銅緑釉が施されている。褐色の素地に 渦状の刷毛目、縦すじの太い枠どり、さらに多彩な瓜文が加わり複雑な装飾効果をあげている。 :肥前・・現川窯 / 1690~1740年代
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銹瑠璃釉菊蝶簪形熨押

資料番号 00113
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 菊花に大小の蝶がとまり、全体として簪の形を模した熨押えである。菊の花弁は細かな彫刻で表され、わずかに淡黄緑色が かった透明釉がかけられている。蝶は菊花の上に貼り付けられ、褐釉および褐釉に呉須を加えたような暗灰色の釉で彩色される。蝶の触角も精巧に作られ、釉を 変えて透明釉が施されている。透明釉・瑠璃釉・褐釉の3色による釉彩は三川内焼には多いが、これほど精巧な作りの物は稀である。(竹田恒夫氏寄贈) :肥前・三川内窯 / 19世紀前半
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染付唐子人形

資料番号 00114
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 唐子が遊ぶ姿を表した2体の人形。髪型や服装からして中国の子供の特徴がよく表現されている。なかは空洞ではないため、 型押し成形ではなく、手びねりによる。文様は染付で描かれているが、髪や目隠しの部分は透明釉をかけずに黒く仕上げている。唐子の歯の部分も無釉であり、 表現上の細かな配慮がなされている。(竹田恒夫氏寄贈) :肥前・三川内窯 / 19世紀
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鉄絵草文片口鉢(絵唐津)

資料番号 00115
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 片口は注ぎ口をもった鉢である。胴部には、一方に唐草文、他方に笹とみられる植物を描き、透明の釉薬を施す。器表には細 かい貫入がみられ、内面には大きな鉄斑がみられる。唐草文の蔓と葉は、伊万里市の市ノ瀬高麗神窯跡出土の陶片などに類例がみられる。胴部下位は外側に張り だしており、類例の少ない形態である。高台およびその周辺は露胎である。鉄絵の文様と背景の貫入がうまく調和している。(竹田恒夫氏寄贈) :肥前 / 1590~1610年代
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黒釉素麺手茶碗

資料番号 00116
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部は外側に反り、端部は、丸味をもっている。高台は高く、露胎になっており、高台内は篦削りの痕が残っている。内面 及び外面下位まで鉄釉を施した後に、体部に白釉の盛り上がった線で連続したエル字状の文様を描き、瀟洒な作品に仕上げている。この技法はイッチンとも呼ば れているが、語源は明らかでない。このような技法を使った類例が、武雄市黒牟田窯跡出土品にみられる。(竹田恒夫氏寄贈) :肥前 / 1600~40年代
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打刷毛目藤文角切皿

資料番号 00117
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 轆轤で成形した丸皿を、生乾きの時に型に合わせて角切の角皿にしている。全体に薄作りであり、形態や高台の削りは、磁器 製品の影響と考えられる。皿の片身には、打ち刷毛目の技法で白い化粧土の連続文様を施す。対面には藤花文が描かれている。藤は線書きを鉄絵具で行ない、葉 には銅緑釉、藤花には化粧土の白が施されている。裏面には全体に刷毛目文がある。(竹田恒夫氏寄贈) :肥前・現川窯 / 1690~1740年代
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灰釉藁灰流猪口付輪花皿

資料番号 00118
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を外から篦で押さえて輪花形に作り、薄く灰釉をかけた上に濃い藁灰釉を流し、黄褐色の地に踊る軽妙な白を一種の文 様とする。刺身皿としたものか、器に花形の猪口に茎か切り株のようなものを貼り付けており、盆石の風情をかもしだす。胎土はきめ細かな赤褐色で、平底の底 部は無釉であり、大きな「の」字状の彫りが見られる。(笹倉一男氏寄贈) :肥後・小代窯 / 19世紀
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象嵌花唐草文大皿(三島手)

資料番号 00119
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 大皿の内面を同心円状に5段に区画し、蓮弁文・唐草文・よろけ縞文・襷文・花文を押印し、その上から白化粧をし、余分な 化粧土をふきとり、透明釉を施している。この技法を利用した製品は、武雄市の唐津系窯跡などから出土している。見込には砂目跡が8ヶ所に残り、製品を砂・ 胎土目積みによって重ね積みしたことがわかる。外面中位から底部まで鉄漿を塗布するが、畳付は露胎である。 :肥前 / 17世紀後半
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染付竹虎文輪花皿

資料番号 00120
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 轆轤による成形の後、型にかぶせて口縁部を捻輪花にしており、口縁部内面には布目跡が残っている。口縁端部には鉄銹を施 す。見込には竹林から睨みをきかす1頭の虎を描いている。このような意匠を持つ中皿の類例は多い。口縁部外面の1ヶ所には蔓草が描かれ、高台外側に圏線を 引く。高台内には圏線と二重方形枠内に「福」字銘を書いている。また、高台は断面鋭角の三角形で内傾し、高台内にはハリ目跡が3ヶ所に残っている。 :肥前・有田 / 1650~60年代
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象嵌暦手大壺

資料番号 00121
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 肥後・八代焼の代表的な装飾「象嵌」を、輸出向け沈香壺に似た大振りな壺の全体に施す。灰白色の精選された素地に文様を 刻み、白土を埋め、表面を拭うと細かな文様が現れる。「暦手」は伊豆の三島神社で作られた細字仮名書きの「三島暦」に由来し、よろけ縞状の文様が連なった もの。15~16世紀頃に朝鮮で行われた同様の技法の陶器を「三島手」と呼び、その技術が九州に伝わった。高台畳付に8ヶ所、高台内に3ヶ所貝目痕が残 る。 :肥後・八代窯 平山窯 / 18世紀
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色絵唐花文変形皿

資料番号 00122
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 初期の鍋島に準ずるような作行(さくゆき)であることから、小城藩(佐賀藩の支藩)の御用窯と考えられた松ヶ谷窯の製品 と推測されて、松ヶ谷手の名で分類されたもの。有田の猿川窯でこの種の素焼状態の素地が出土し、松ヶ谷窯製品でないことが明らかになった。特徴は、丁寧に 貼り付けられた高台畳付を同程度の幅で3面削ること、高台内の素地に記号様の文字を陰刻したものが多いこと、外面は無文の変形の小皿が多いことなどがあげ られる。 :肥前・有田 岩谷川内藩窯 / 1650~60年代
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藁灰飴釉掛分沓茶碗

資料番号 00123
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 意識的に口部を変形させ、胴下部をくびれさせた「沓形」の茶碗。茶褐色の陶胎にかけた透明感のある土灰釉の飴色と藁灰釉 の斑白(まだらじろ)は、織部好みの茶碗にみる掛け分けの装飾法を表す。胴には轆轤目の段を残し、高台は低く削る。伝世の箱には「まだら唐津沓鉢」とある が、慶長19年(1614)から寛永元年(1624)に焼かれた内ヶ磯窯跡から、同様な沓形茶碗が出土している。 :筑前・高取窯 内ケ磯窯 / 1610~20年代
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色絵蔦文輪花皿(青手)

資料番号 00124
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 古九谷様式中期から後期の特徴をもつ。こうした高い高台をもつ皿は有田の山辺田4号窯などで色絵素地が出土している。裏 文様の密な唐草文は色絵山水木目文大皿(所蔵番号3261)に似通っている。内側面は型打成形によって菱花形に表され、それに流水文を描く。高台内の銘は 明末・中国の祥瑞の銘の一種(「禄」という)の影響を受け、1640年代頃から肥前磁器が用い、1660年代頃まで例をみることができる。口唇部には銹釉 を施す。 :肥前・有田 / 1650年代頃
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褐地色絵花蝶文碗・皿

資料番号 00125
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 中近東からヨーロッパでコーヒーや茶の飲用に、こうした碗と受皿のセットがさかんに求められるようになると、有田や景徳 鎮で作られ輸出された。外側面に金銹色をした褐釉がかけられ、他は透明釉であり、高台内には二重圏線と花卉文の装飾銘はこの頃の景徳鎮や有田でしばしば用 いられた。内外に赤・緑・黄・紫で花卉文が描かれ、見込には牡丹・菊と蝶が表される。(山崎隆生氏寄贈) :中国‐景徳鎮窯 / 1680~1740年代
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象嵌雲鶴文大皿(献上唐津)

資料番号 00126
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 内面を印花文と透彫で装飾した皿である。皿の内面を二重圏線で区画し、その間に透彫にされた雲と印花による鶴を、交互に 5ヶ所ずつ配置している。さらに、その区画の外側(見込側)に如意頭文をめぐらしている。鶴と如意頭、二重圏線の内側にみられる小花文は、押印した後に黒 土により象嵌されている。器表の透明釉には細かい貫入がみられる。唐津市唐人町に設けられた唐津藩の御用窯で焼かれた献上唐津と考えられる。 :肥前 / 19世紀前半
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飴釉藁灰流太鼓胴水指

資料番号 00127
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 黒田藩の城下、福岡市西新町には高取焼・東皿山窯が享保元年(1716)に築かれ、御用窯として茶陶を焼成し、江戸時代 後半には贈答用としての陶器を製作した。明治4年(1871)の廃藩置県により御用窯は閉ざされた。堅く軽く焼締まったきめ細かな胎土で、太鼓をかたど り、天地には太鼓革を張る鋲をめぐらし飾りとする。薄くかけた土灰釉の飴色に、藁灰釉の白と青みを含んだ濃い茶褐色の釉調がけしきとなる。底部は平底で無 釉。 :筑前・高取窯 東皿山窯 / 18世紀後半~19世紀前半
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