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染付芙蓉手花鳥文大皿

資料番号 00068
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 芙蓉手の皿類は有田で様々なものが作られたが、この作品は中国明末の景徳鎮窯の本歌と共通点を残し、有田の芙蓉手のなか では比較的初期の作品と考えられる。広い鍔状の縁をもち、口唇部は菱花形に刻む。見込中央に岩に花鳥を描き、周縁部は区切って窓を設け、花文と八宝文を交 互に配す。裏面も六方に区画され、簡略化した文様を描く。高台内には染付の「福」字銘が記され、ハリ目跡が2個残る。見込には焼成時の降灰が多い。 :肥前・有田 / 1655~70年代
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染付唐獅子牡丹文菱形皿

資料番号 00069
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 岩牡丹と2匹の獅子が描かれている。形は土型を用いた糸切り細工(タタラ成形)による。高台は、菱形の付け高台である。 染付の文様は、輪郭線が丁寧に描かれ、また濃みの調子も巧みである。口部は直立し、幅広の口縁部に銹釉が塗られている。口部外側に花繋文、高台外側に雷文 が描かれている。高台内には、「福」字の染付銘と2個の染付銘と2個のハリ支え跡がある。 :肥前・有田 南川原山 / 1660~70年代
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色絵巴紋碗

資料番号 00070
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 1682年に統合されたという壺屋窯(那覇市)では、18世紀になると磁器風の陶器を作るために有色素地の上に白い化粧 土を施す。この碗はその上に透明釉をかけて白色陶器を作り、それに赤・緑絵具で三方に巴文を描く。碗形、文様、色の使い方などすべてに中国・福建地方の磁 器の影響が強くみられる。見込は蛇ノ目状に釉剥ぎし、高台にアルミナ砂を塗って直接重ね積み焼成している。 :琉球・壺屋窯 / 19世紀前半
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灰釉飛鉋褐釉流筒花生

資料番号 00071
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 胴部の中ほどに帯状に露胎部を残し、その上下には灰釉をかける。露胎部は飛鉋技法で刻み、その上に黒褐色の鉄釉を流し掛 けして強いアクセントとなる。外方に折曲げた口縁部端は篦で押して波状に作る。高台内には雑に灰釉がかけられ露胎部もあるが、焼成時に敷いたモミガラ様の 熔着が釉の部分にみられる。 :琉球・壺屋窯 / 18世紀後半
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緑釉嘉瓶

資料番号 00072
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 瓢形から変形したとみられる独特の器形である。白化粧土を塗った上に銅による緑釉をたっぷりと高台脇までかける。釉の厚 さにはムラが多く、口部と底部付近には藍色に窯変した部分もある。高台内には褐色の鉄釉を塗っている。同様の器形の瓶で鉄釉の例もある。高台畳付の一部に は焼成時に下に敷かれた荒い砂が熔着している。 :琉球・壺屋窯 / 19世紀前半
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緑釉掛分象嵌線文対瓶

資料番号 00073
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 鶴首形の瓶の胴部に白土象嵌で縦線文を表し、高台畳付付近を除き、透明釉をかける。この象嵌技法は19世紀になるとさか んになるようだが、薩摩焼の影響と思われる。上半部に施した銅緑釉は海鼠(なまこ)色に発色し、片面に厚く胴部に流れている。対瓶とは祭祀に用いられる左 右一対の瓶の意であろう。 :琉球・壺屋窯 / 19世紀前半
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鉄釉掛分輪繋文渡名喜瓶

資料番号 00074
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 独特の器形は肥前などで早くに作られた茶筅形から変化したものと思われる。くびれた胴部を刻んで紐で締めた様を表し、そ れを境に上は透明釉、下は鉄釉で掛け分ける。その境には釉を掛け残した露胎部がみられる。上のふくらみには釉下に白化粧土で輪繋文を描く。腰部以下の鉄釉 は焼成火度が低かったためか縮れを生じており、薩摩焼にみられる蛇蝎釉状を呈す。高台畳付は無釉である。渡名喜瓶は祭祀用の酒瓶として用いられるという。 :琉球・壺屋窯 / 18世紀後半~19世紀前半
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色絵婦人像(柿右衛門様式)

資料番号 00075
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 頭部は全体の比率からして大きく、反対に手は小さく華奢である。こうしたプロポーションの強調により、人形としての特質 と女性的な優美さが醸し出されている。成形は型により各部分はわけて作るが、体側部以外は丁寧な仕上げのため継ぎ目は見い出しがたい。底は平たく無釉であ り、わずかに布目が残る。左肩後面に直径8mmの空気穴がある。口は内部まで彫り開けられており、唇は上絵具で赤く色どられている。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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色絵花鳥文輪花皿(柿右衛門様式)

資料番号 00076
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部がゆるやかに外反りし、大輪の花が開いたような形態である。八つの区画をもち、4種の文様が対面して配されてい る。文様の種類は梅・桔梗・牡丹・菊である。素地は白く、釉が薄くかけられており、その柔らかな白さはいわゆる濁手の素地といえる。ヨーロッパからの里帰 り品で、見込の釉面や牡丹文に引っ掻き傷があり、食器としてかなり使用されたと思われる。裏面は無文であり、高台内に小さなハリ支え跡が3個みられる。 :肥前・有田 南川原山 / 1670~90年代
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青磁陰刻芭蕉文三足付皿

資料番号 00077
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を輪花に直立させ、内面には篦彫りで芭蕉文を表す。篦彫りに加えて線彫りが施され、彫刻に変化をつけている。三股 青磁は透明感のある明るい淡緑青色の釉調であり、この調文をひきたてている。器面の下方に筒形の小猪口と、透明釉をかけた型押し成形の梅花文が熔着されて いる。裏面には、獣面の三足がつくが、高台は削り出しの小さな輪高台である。 :肥前・波佐見窯 三股山 / 1630~40年代
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黒釉龍文甕

資料番号 00078
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 「あまざけはんずー」と親しまれる甘酒貯蔵用の甕。薩摩の民陶雑器を総称して「黒もの」といい、一般に素朴な黒釉をか け、装飾も簡素な作りが多い。型で抜いた粘土を器の表面に貼り付ける貼花文で、甕を一めぐりする龍を表し、ほかは粘土紐を貼り付け、竹管や指で押して装飾 する。欧米でマルタバン・ウェアと呼ばれる東南アジアの陶器甕に、こうした龍の貼り付け文の装飾がみられる。底部は無釉で貝目痕が残る。 :薩摩・苗代川窯 / 17世紀後半~18世紀
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色絵紋章文皿

資料番号 00079
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 見込中央に染付と上絵付の赤・金でヨーロッパの紋章を描き込んでいる。この紋章はオランダのブーレン家の娘イダ・マリア とブレデローデ家の息子ジョアンとの結婚(1702年)によって生じた紋章であるといわれ、アムステルダム国立博物館にも同類品が収蔵されている。染付の 発色はにじみがあるが、上絵付は繊細でいかにも注文品らしい入念さで描かれている。裏面は無文で高台内にハリ目跡が3個残っている。 :肥前・有田 / 1700~30年代
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色絵唐獅子像(柿右衛門様式)

資料番号 00080
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 右は阿形、左は吽形で対をなす。ヨーロッパからの里帰り品で、金具はヨーロッパでつけられたもの。施釉部の素地は白く見 えるが、無釉部には黒い微粒子がかなりみられる。数個の型を用いて各部分が成形され、生乾きの時に接合される。絵付けはすべて上絵付である。顔や腹は黒の 輪郭線なしで青と黄で広い面が塗りつぶされている。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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色絵赤玉雲龍文鉢

資料番号 00081
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 いわゆる献上手と称されるこのような鉢は、厚手に作られ、入念な上絵付が施されている。染付素地に赤・金などを加えた金 襴手様式の典型的な作品の一つ。見込に雲龍文を描き、周囲に規則的に赤玉と龍・宝珠の入った丸輪を配し、間を格子状の地文で埋める。外側は四方に窓を設 け、鳳凰と草花文を表し、窓と窓の間は赤地に唐花唐草文を描いている。高台内には二重圏線内に「大明萬暦年製」の銘を入れる。 :肥前・有田 / 1700~30年代
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色絵鶺鴒文皿

資料番号 00082
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 鍋島において黒を用いた作品はきわめて少なく、この鶺鴒文以外ではほとんど作例がない。鍋島では染付の藍色に上絵の赤・ 緑・黄の4色を基本とし、これらの彩料であらゆる文様が表現されてきた。対象の色が黒であっても鍋島の作品としては、染付の藍色で表現されるのが通例であ り、この鶺鴒も本来なら主体は染付で表現し、部分的に緑・黄や赤を用いたであろう。裏文様は三方に四つ玉の七宝結び文、高台に櫛目文が描かれている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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染付唐人文柑子口瓶

資料番号 00083
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 このような口部に近い部分が丸くふくらんでいる瓶の原形は中国磁器にあり、日本では柑子口瓶と呼ばれる。胴部画面の区切 りに独特の雲文を用いる点など明末の中国・景徳鎮窯の影響がみられる。やや粗い筆致で布もしくは髪のようなものを手にしている唐人が描かれ、唐人の背後に は長い柄の旗と翳(さしば)が掲げられている。細長い頸の部分には花文・蝶文が配され、柑子口のふくらんだ部分に蓮弁文がめぐらされている。 :肥前・有田 / 1660~70年代
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染付山水文輪花大皿

資料番号 00084
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 体部は内外面に鎬を持つ特殊な形態である。このような特徴を持つ陶片が、有田町山辺田窯跡から出土している。口縁部内面 と見込周縁部に唐草文の文様帯を持つ。見込は、中央に柳のような樹木、その傍らに垣根のある家屋を描き、これらの両側に岩山を配置している。遠景には鳥の 列と月を描いている。外面にも牡丹唐草文の文様帯を持つ。高台を挟むように二重圏線、高台内中央にも圏線があり、ハリ目跡が2ヶ所に残っている。(今泉吉 郎氏寄贈)(重要文化財) :肥前・有田 / 1640~50年代
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染付人物山水文大皿

資料番号 00085
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部は外側に折られうえ内湾させている。口縁部内面は如意頭状の文様、その内側には唐草文を描いている。見込は、二重 圏線内に深山を描き、これを見上げるように瓢箪を担いだ修行僧らしき人物が松の木の傍に描かれている。瓢箪を担ぐ人物図は、中国の絵手本などに見られる。 外面は草花文を描き、高台内には圏線がめぐり、二重方形枠内に「福」字銘が書かれている。 :肥前・有田 / 1650~70年代
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染付梅樹文大壺

資料番号 00086
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 鍋島は木盃形の皿や向付などの食器類が圧倒的に多い。壺類は少なく、伝世品としてはこのタイプの大型壺が知られている。 しかしそれ以下の小さい壺が見当たらない。古窯跡の出土資料においても壺類の陶片は少なく、とくに小さい壺はみられない。この壺は文様の線描きと濃みの調 子、皿と共通する文様などから鍋島藩窯の製品と判断される。口縁は無釉であり、共蓋があったと考えられる。底面はアーチ状に窪み、布目が残る。 :肥前・鍋島藩窯 / 1720~40年代
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染付山水文大皿

資料番号 00087
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を鍔縁に成形し、上面には2本の圏線の間に点綴りの唐草文、内側面は波涛状の文様を描いている。見込には土坡を数 段重ね、そこに岩・東屋・草木を描き、遠景には帆掛舟、山の端の向うには満月を描く。見込の絵は染付の濃淡を利用して粗放に描いている。外面は口縁下に染 付の線がめぐり、高台畳付を除く全面に施釉されている。皿の内側にみられる文様は、有田町山辺田窯跡出土の陶片に類例がみられる。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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