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藁灰釉茶碗 銘「玄峯」

資料番号 00028
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 堂々とした大振りの茶碗は、高く裾広がりの高台をざっくり削った椀形で、いわゆる朝鮮の「奥高麗茶碗」写しである。いく ぶん焼きが甘いために、藁灰釉の流れた釉だまりが十分にとけきらず白く残りけしきとなっている。これを遙かに眺める霊峰に見立て、箱表には「銘 玄峯」と 記されている。また、蓋裏に「龍沢 般若窟」とあり、これは旧藏者、静岡県三島市龍沢寺(宝暦11年(1761)開創)の玄峯老師(昭和)によるものであ る。 :筑前・高取窯 内ケ磯窯 / 1610~20年代
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染付菊形香炉

資料番号 00029
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 宝暦年間(1751~64)に現在の粕屋郡須恵町皿山に磁器窯が開かれ、肥前・有田の技術を導入し、「南京焼」が焼かれ た。黒田藩の保護下で上質の白磁や染付を製作した。胴を3段に削りだした菊の花弁で飾り、端正すぎる細工を染付の菊葉で乱した筒形の香炉。全面に施された 青味を帯びた透明釉が、技の巧をひきたてて美しい。高台内に染付銘「スエ」の組文字がみられる。 :筑前・須恵窯 / 18世紀後半
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染付芙蓉手唐人文大皿

資料番号 00030
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 芙蓉手の染付大皿。内側面の八方の窓内には4種の異なる花卉文が描き込まれている。縁先でくつろぐ貴人と翳(さしば)を かざした従者と思われる唐人を描き、遠景として松樹・柳に東屋を配す。周縁部の文様など、中国・景徳鎮窯の芙蓉手と比べて日本的要素が加味された文様を描 く。裏面は無文で、高台内にハリ目跡が7個残っている。 :肥前・有田 / 1680~1700年代
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染付楼閣山水文大皿

資料番号 00031
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を鍔縁に成形し、口縁部上面には如意頭文を描く。内側面は渦文を連続して描いている。内面は、楼閣の背後にある樹 木が見込中央にくるように描かれている。背景の山々はやや雑に配置されているが、筆使いには力強さを感じる。楼閣山水文は、初期伊万里にしばしば用いられ る題材である。高台畳付を除く全面に釉薬が施され、器表には貫入が入る。高台付近に施釉時の手跡が残るのは、生掛け焼成であった初期に通有の特徴である。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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染付雪景山水文四段重

資料番号 00032
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 蓋に雪景山水文が描かれ、それに対応して正面にも同様の文様が描かれている。他の3面は左側には桐樹鳥文、右側は波涛雲 龍文、背面に山水人物文が描かれている。成形は板作りであり、焼成によるひずみがほとんどなく、技術の高さがうかがえる。雪景は濃みのぼかしを効果的に使 い、巧みに表現されている。底には一重方形枠を縦線で二分し、右に「亀山」、左に「製」の時を記した銘がある。 :肥前・亀山窯 / 19世紀前半
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浮彫菊散文瓢形瓶

資料番号 00033
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 胴部に文様を浮彫状にした瓶である。胴上部には牡丹唐草文を浮き彫りにし、地には刺突文を施している。胴の上部と下部の 繋ぎ目に縄目の文様を施す。胴下部には菊花を浮き彫りにし、地には刺突文を施している。胴下位には縄目の文様がめぐり、高台までの間に蓮弁文が彫り込まれ ている。高台は低く幅広に成形され、高台内は二段に削り込まれる。器表は露胎になっているが、口縁部内面には透明釉が施されている。 :肥前・有田 / 1630~40年代
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染付岩牡丹文大瓶

資料番号 00034
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 頸部に芭蕉葉文、その下に七宝繋文、如意頭文の文様帯を持つ。胴部には左右に広がる牡丹が描かれている。高台外側面には 2条の染付の線がめぐる。畳付は台形状で、釉剥ぎされている。T.フォルカーによると、1659年のバタヴィアから長崎宛の文書に、モカ向け注文品として 花文・葉文を描いた約6リットル入りの磁器のフラスコとある。この大瓶の容量は約16リットルあり、同形式の瓶であれば高さ約40cmのものが約6リット ルである。 :肥前・有田 / 1650~60年代
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染付花盆文大蓋物

資料番号 00035
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 一見蓋物を受け皿にのせたようにみえるが、広い鍔をもつ蓋付の鉢。ヨーロッパからの注文による製品と考えられる珍しい器 形である。鉢の胴部に広い鍔をつけた形態であり、内側は以外に深い。蓋の上面には花盆文を染付で表すが、つまみが邪魔になるので、枝を曲げて描いている。 鍔には四方にムカデ状の唐草が施されている。また口縁部には七宝文と瑶珞文が表されている。平底の底部は無釉で四角い目跡が8個残っている。 :肥前・有田 / 1690~1730年代
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色絵芙蓉手鳳凰文鉢

資料番号 00036
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 いわゆる芙蓉手の鉢。見込に双鳳文を描く。口縁部、高台脇と高台内に染付線を施した素地に、柿右衛門様式の色調の上絵具 で文様を描いている。外まで貫通している貫入を隠すために左の鳳凰に草葉をあしらっている。この草葉は柿右衛門様式にみられない細い黒線に黄緑色で表され ており、後代に施されたものと考えられる。裏面は蔓草でつながれた唐花文がめぐらされ、また高台には赤で輪郭のみの櫛目文を入れる。 :肥前・有田 / 1660~70年代
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刷毛地雪持笹文輪花皿

資料番号 00037
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を六つの輪花に切り、全体を刷毛目で装飾する。褐色の素地に化粧土の白くて細い刷毛目が映える。中心部に残る刷毛 目の向きから、素地は左まわりに回転し、口縁部から中心部に向けて刷毛を動かしたと考えられる。皿の右方には刷毛目の上から鉄絵具で笹が表されている。裏 面も全体に刷毛目を施し、雪持笹文を描く。 :肥前・現川窯 / 1690~1740年代
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色絵松竹梅文輪花鉢(柿右衛門様式)

資料番号 00038
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 程よい大きさで手持ちがよく、鑑賞的にも使用性においても優れた器である。口縁部は八つの稜花形に作り、口唇部に銹釉を 施す。成形は型打ちの技法による。高台はやや高めで、高台内にはハリ支えの跡はない。素地はうすく、釉は透明度が高い。鉢の外面は梅と松、反対側には竹文 が描かれている。内面には瓔珞(ようらく)かと思われる文様が配され、見込中央には五弁花が一つ描かれている。 :肥前・有田 南川原山 / 1680~1700年代
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色絵吉祥文輪花皿(柿右衛門様式)

資料番号 00039
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 十稜の輪花皿。口縁には銹釉が施され、稜線が強調されている。中央に団龍を描き、周囲に松竹・鶴・亀・草花の文様を施 す。赤と金で描かれた亀文は、全体の文様の中でも強い印象を与える。裏面は無文だが、高台内に4個のハリ支え跡がある。成形は「型打ち」の技法により、轆 轤で水挽きしたあと凸状の土型にかぶせて変形させる。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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染付菊唐花文皿

資料番号 00040
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 鍋島の染付の濃度は、通常三段階に分けられる。一番濃いのは線書きであり、二番目は枝や葉の濃み(面塗り)であり、三番 目は花などのうすい濃みである。三通りの濃淡以外では、広い面においてぼかしの技法が用いられる。この作品は以上の4種類の濃淡と、墨弾きによる白抜き描 線が組み合わされている。皿の形状は端反りで口縁に浅い溝がある。裏面は三方に木蓮の折枝文を配し、高台には櫛目文が描かれている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1730年代
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染付銀杏唐花文皿

資料番号 00041
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 幾何学的な唐花や有職文による複雑で厳格な文様は、格調高い鍋島ならではのものである。規矩正しく三方割に文様が配さ れ、中央を白い環で引き締めている。環の中心と周辺の三方には、墨弾きにより白抜き文が描かれている。藍色一色により複雑で構成的な表現の粋が尽くされて いる。裏面三方に六つ玉の七宝文を描き、高台には櫛目文をめぐらす。(鹿島鍋島家コレクション) :肥前・鍋島藩窯 / 1700~30年代
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染付鷺文三脚付皿

資料番号 00042
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 染付による単色であるが、鷺を白く塗り残すことによって、白をもう一つの色として演出している。裏面は幅の広い蛇の目高 台であり、高台縁には如意頭形の三足がつく。三足の畳付は施釉してあるため、浮かせて焼いている。蛇の目の部分は無釉であり、浮かせるために用いた窯道具 の小さな熔着痕が外側に20個、内側には等間隔ではない熔着痕が14個残っている。裏面三方に木蓮かと思われる折枝文を描く。(重要文化財) :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1710年代
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色絵菊牡丹文角瓶

資料番号 00043
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 板状の粘土を貼り合わせて成形しており、肩の部分はふくらみがある。底は無釉で平たく、淡褐色を呈している。各面は長方 形にみえるが、上端は下端よりそれぞれ8mm長く、逆台形状である。4面とも正確に差をつけてあるため、意図的な造作と考えられるが、背を高くみせるため の意図であろうか。各面には菊・牡丹・紅葉・萩の文様が描かれている。黒の輪郭線はかなり消えており、もとは鮮明で強い調子であったと想像される。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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鉄絵鳥文向付(絵唐津)

資料番号 00044
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 向付とは、食膳で向かい側に置き据える器の意。口縁部は波状を呈し、口縁内部に飛鳥を3羽と垣根状の文様を2ヶ所に描い ている。胴部は丸く膨らみ、鉄絵具で4ヶ所に四つ星(五つ星)の文様を描いている。高台部分を除く器表に半透明の釉薬が施されている。高台は低く、高台内 は粗く箆削りされ、高台畳付に糸切り痕を持つものが2点ある。枯淡の味わいのある5客組の向付である。 :肥前 / 1590~1610年代
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象嵌双鶴文瓶(三島手)

資料番号 00045
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 胴上部は、2条の沈線で3区画を設け、3種類の花文を押印し、そこに白土を充填している。胴下部も同様に唐草文・よろけ 縞文・如意頭文が印花される。これらの文様帯の間に2ヶ所、向かい合うように鶴が2羽ずつ配置され、白土により象嵌される。鶴の嘴と足は鉄絵具によって描 かれる。高台畳付を除く全体に透明釉が施され、器表には貫入がみられる。類例が有田町天神森窯跡から出土している。象嵌は朝鮮陶工がもたらした技法であ る。 :肥前・小田志山 / 1610~40年代
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三彩胴締水指

資料番号 00046
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 筒形に作り、銅の中央部を帯状に引き締めた水指には、上部左右に小振りな耳をつける。轆轤目を残した表は白濁した藁灰釉 をかけ、その上に褐釉と銅緑釉を柄杓(ひしゃく)で掛け流すが、火表は鮮明な三彩、火裏は枯れた地肌に火ぶくれがみられる。器内には薄い土灰釉(透明釉) がかかる。無釉の底部は碁笥底(ごけぞこ)のように内側を浅く削り、下膨れの水指に安定感をうみだす。蓋受けを作る後部は無釉であり、白土が塗られ、目痕 が13個程みられる。 :豊前・上野窯 上野皿山本窯 / 17世紀中葉~18世紀初
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色絵傘婦人文皿

資料番号 00047
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 オランダはコルネリス・プロンクによる1734年の傘婦人図皿の原画にもとずき中国と有田に注文するが、この皿は中国の もので原画のインド風の婦人のかわりに中国の婦人を描き込む。内面には部分的に染付を施した素地に赤・薄赤・金で婦人のほか鳥や草花を表し、口縁部の地紋 は亀甲つなぎ文を描く。外側面は染付で七方に昆虫を配し、底部を碁笥底状に作る。 :中国・景徳鎮窯 / 1730~40年代
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