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灰釉簾文水指

資料番号 00008
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 水指に仕立てた広口瓶である。肩と胴部を区切るように2条の線文をめぐらし、肩には鋸歯文の山形、胴には簾状の破線文を 篦で描いている。器形と文様は、阿蘭陀水指のアルバレロ形壺を意識したものではあるまいか。器内外には土灰釉を薄く掛け、さらに口縁部から流した藁灰釉が 灰褐色の器面に白く、けしきを添えている。内底には三足付ハマの熔着痕がみられる。底部は無釉であり、高台内には「小代」の丸印と「牝小路(ひんこう じ)」の角印がみられる。 :肥後・小代窯 牝小路窯 / 18世紀末~19世紀前半
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三彩茶碗

資料番号 00009
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 上野皿山本窯は田川郡赤池町上野で寛永2年(1625)に開窯し、細川藩政から小笠原藩政を経て、明治4年(1871) の廃藩置県とともに御用窯としての性格を失う。「上野三彩」は江戸後期の新しい技法で、碗の内外に紫蘇釉(しそゆう)と呼ぶ黒に近い暗紫色や黒に発色する 釉を施し、その上に黄釉・銅緑釉・白釉をイッチン掛けの手法で流し散らす。椀形の茶碗は、胴部を指で凹ませ、高台は裾広がりに削り出す。 :豊前・上野窯 上野皿山本窯 / 18世紀
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染付雲龍麒麟文耳付花生

資料番号 00010
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 精密な細工による龍耳をつけた広口の花生。染付で胴の上方に龍、下方には麒麟を描く。背面には頭を後方に向けた同様の龍 と麒麟を配す。19世紀の三川内焼は染付の描写と白磁のひねり細工が精巧を極め、しばしば両者を組み合わせた製品が作られている。絵書きと細工は分業であ るため別人であるが、いずれもおとらぬ技術力を有している。口縁部のリンボウと呼ばれる連続文は、三川内焼の碗や花生などに多用された特徴ある文様であ る。 :平戸・三川内窯 / 19世紀
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染付若松遊馬文水指

資料番号 00011
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 若松の間に群れ遊ぶ9匹の馬が描かれ、蓋には白磁の馬形のつまみがつけられている。白く精良な素地に明るい呉須で染付さ れ、余白のとり方も軽快でバランスがよい。水指の肩下には段がつけられ、形を引き締めている。口縁部の連続文は、丸文をはさんだ瑶珞ふうの文様で、成形、 絵付ともに技術的に優れ、19世紀の三川内焼の水準の高さがうかがえる。 :平戸・三川内窯 / 18世紀後半~19世紀前半
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藁灰釉小壺

資料番号 00012
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 藁灰釉を厚く掛け流した小壺には、豊かに張った胴から腰にかけて、轆轤による篦削りの跡が意識的に残されている。このた め施釉部分は、白の微妙な陰影が線条文を生みだし、さらに茶褐色に発色した口縁部と無釉の底部から高台にかけての荒削りな素地の暗褐色が器の天地をまとめ て、水指の風格を生む。かつては「斑唐津」とされたが、福岡県直方市の内ヶ磯窯跡の発掘調査により、筑前・高取焼の初期の伝世品と考えられるようになっ た。 :筑前・高取窯 内ケ磯窯 / 1610~20年代
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鉄絵萩文壺(絵唐津)

資料番号 00013
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部は短く立ち上がり、口唇部は露胎になっている。胴部には、一方に萩とみられる植物、他方に薄とみられる植物を描 き、秋の野辺を思わせる風情である。胴部内外面には半透明の釉薬が施され、細かい貫入がみられる。底部は露胎になっており、明瞭な高台を形成せず、浅い刳 り底になっている。萩文は武雄市小山路窯跡、伊万里市道園窯跡などの出土陶片に類例がみられる。 :肥前 / 1590~1610年代
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色絵三果文皿(柿右衛門様式)

資料番号 00014
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 内面に3種類の果実(柘榴(ざくろ)・桃・仏手柑(ぶっしゅかん))を描いた皿である。呉須で果木や果実の外形を描いた のち黄色・赤色・青緑で上絵付を施す。口縁部内面は、圏線の間に赤色で龍が描かれ、部分的に黄色を施している。口縁外面は、1本の茎をもつ唐草文が描かれ る。高台内には圏線がめぐり、二重方形枠内に草書体をさらに崩した「福」字銘を書き、ハリ目跡が5ヶ所に残る。俗に“柿鍋”と称され、類例に「延寶年製」 の銘を持つものがある。 :肥前・有田 南川原山 / 1670~90年代
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染付草花文瓶(フッカ瓶)

資料番号 00015
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 瓶の口部を杯状に成形した珍しい器形である。なかに水を入れ、火皿と吸い口をとりつけて喫煙用の水パイプに使用するもの である。胴には八方に輸出品にしばしばみられる図案化された花文が表されている。この花文をもち肩部に穴のあいた玉子形の水パイプ瓶がハンブルク美術工芸 博物館に所蔵されている。盃状の口部、頸部、胴部の花文の上下に唐草文を表す。底部は碁笥底風に削り込まれ、畳付のみ無釉とする。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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色絵布袋文水注(ケンディ)

資料番号 00016
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 長い頸と乳首型の注口に特徴のあるこのような器形の水瓶はケンディ(Kendi)と呼ばれる。水飲み用の容器で、水は容 器を傾けて注口から口に受けるようにして飲まれる。東南アジアの土器に原形があり、この独特の丸い乳首状の注口のついた器形は、中国陶磁では16世紀末に は作られ、東南アジアなどに輸出されている。このケンディは型押しによって成形されており、両面には布袋が表されている。頸部は緩く面取りされ、高台畳付 は施釉後に削られている。 :肥前・有田 / 1655~70年代
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白磁牡丹花形皿

資料番号 00017
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 網田焼は、寛政5年(1793)に開窯し、肥後藩の皿山会所が廃された文政10年(1827)までの間に、とりわけ上手 のものを焼いた。轆轤成形後、型に押しあてて牡丹の花形に作った白磁の深皿は、花弁に走る葉脈まで克明に表現し、器の外面は手彫りで簡潔に仕上げる。高温 で焼成した器には焼ひずみがあるが、淡い青味を帯びた釉調が美しく、牡丹の花をひきたてている。高台内に「肥後宇土郡網田山製」の染付銘を記す。 :肥後・網田窯 / 1790~1820年代
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色絵梅花沢瀉文瓶

資料番号 00018
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 細首でらっきょう形の瓶。全体は赤絵具が支配的である。上絵の赤で大きく沢瀉文を描き、地紋は赤・緑・黄による梅花文と 赤の条線で埋める。首部の肩に七宝繋文の帯を、また口縁近くと首の中央部に緑と黄色で連鎖文の帯を入れる。この作品は、かつては古九谷に分類されていた が、1671年銘の銀蓋付きの同様の文様をもつヨーロッパへの輸出品が英国で紹介され、有田製であることが理解されるようになった。 :肥前・有田 / 1650~60年代
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色絵菊龍文鉢

資料番号 00019
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 器体の内外に種々の文様を上絵付で描き込み、全体の地を緑と青で埋めている。外側面には大きく菊花文を描く。枝葉は緑 色、地は青で埋める。この外側面の文様構成は菊花三つを四方に繰り返したもの。内側は見込に雲龍文を表し、六方に滝を描き、間に松・千鳥・梅花・水車・波 涛文などを配している。青色系の濃厚な色調で、華やかで豊麗な印象を与える。高台内には上絵赤で銘を入れている。 :肥前・有田 / 1655~60年代
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色絵唐草花文象置物

資料番号 00020
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 有田製の象置物から創意を加えて変化させた作品。有田の象の置物とは背にのせた敷物の柄などは共通するが、高く掲げた長 い鼻、サイのような足、皮膚の表現などは異なる。素地は白いが黒い微粒子が多い。足の裏のみ無釉で、それぞれに小穴があけられている。腹部に赤でシャン ティイ窯の窯印であるホルンが記されている。シャンティイ窯は柿右衛門様式の製品の優れたコピー作品で知られる。 :フランス・シャンティイ窯 / 1725~1800年頃
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灰釉櫛目文三耳付葉茶壺

資料番号 00021
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 茶の名産地をひかえた筑後地方の陶器窯では、葉茶壺とよばれる茶の葉貯蔵用の大形の壺が製造された。肩には、口を封じる 木栓に紐を掛けるための耳がつく。叩き成形後、轆轤で仕上げ、表には線条文と波状文を篦で刻む。肩に彫られた窯印の「星」字と、たすき掛けのように左右か ら流された土灰釉が、地方窯らしい簡素で力強い造形に風趣をそえている。内面は無釉である。 :筑後・星野窯 / 18世紀末~19世紀
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灰釉彫文瓶

資料番号 00022
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 現在の玉名郡南関町小岱山(しょうだいやま)に開窯した小代焼は、きめの粗い胎土で成形し藁灰釉を掛け流す素朴な作風が 特色で、茶陶も焼くが、生活の器が主流である。平底でずんぐりした安定感のある「船徳利(ふなどっくり)」形の瓶は、無釉の焼締めで、上部に薄く掛けた藁 灰釉がけしきとなっている。胴部には幾何学的な角文と「一番」の文字を彫っている。無釉の底部には輪状の窯詰め痕3ヶ所と、「小代」、「牝小路(ひんこう じ)」の2種の刻印が残る。 :肥後・小代窯 牝小路窯 / 19世紀前半
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染付唐獅子文大皿

資料番号 00023
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口縁部を鍔縁に成形し、口縁部上面の8ヶ所の窓には草花文、内側面には唐草文を描いている。内面には、月明かりの中に2 匹の獅子が見合うように描かれている。中国では、2匹の大小獅子を描いて「太師少師」とする図案があり、高官厚禄の意とされる。口縁下外面には、染付によ る2条の線がめぐっている。高台畳付を除く全面に青味がかった釉薬が施され、器表には細かい貫入が入る。高台付近には手跡が残る。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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色絵三瓢文皿

資料番号 00024
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 画面いっぱいに藍と白と緑の瓢箪を描く。白は本来地の色であるから、両側の瓢箪を藍色と緑色に塗り、またそれ以外の地を 青海波文で埋めつくし、初めて白い瓢箪が描かれたことになる。こうした白さを表現の中心においたものとして、染付鷺文三足付皿、染付人参文皿、色絵大根文 皿などがあり、すべて地を塗りつぶすことで白い形を浮かび上がらせている。裏文様は三方に六つ玉の七宝結び文、高台に櫛目文が描かれている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1720年代
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色絵梅竹虎文大皿

資料番号 00025
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 マイセンでは黄獅子と通称される文様。これは虎をライオンとみたことに由来する。この文様は柿右衛門様式の竹虎文を写し たことから始まり、マイセン窯の初期にあたる1730年代から製作された。この作品は全体的に絵付が堅く、梅の枝ののびかたなどは規則的である。素地は白 く、釉は光沢が強い。高台内にマイセンの交差剣の窯印が入れられ、「57/4」と活字による刻印がある。また、高台の内側面には染付で11、紫で26と記 されている。(旧ドイツ民主共和国寄贈) :ドイツ・マイセン窯 / 1774~1815年頃
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色絵石楠花躑躅文皿

資料番号 00026
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 色は染付の藍色に上絵の赤・緑・黄という色鍋島の基本4色からなる。4色でありながら各色の量的なバランス、線と面によ る表現の違い、濃みによるぼかしや濃淡の表現など、手法の組み合せにより実に多彩な美が創出される。花文は赤い線書きのみで表されているが、線の下には染 付の薄い下書きがなされている。裏面は三方に牡丹唐草文、高台に櫛目文を描く。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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陰刻龍文水指

資料番号 00027
情報所有館 佐賀県立九州陶磁文化館
特徴 口部を端反りにし、胴部の下半にロクロ回転による線刻文を施す。胴部上半には簡略な雨龍文を線刻で二方に描く。雨龍文の 間には「志賀」の文字を二方に分けて一文字づつ記している。文字は茶色にみえるが、高台内には呉須で「志賀」と書かれているため、これも呉須と考えられ る。釉が淡黄色であるため、呉須の色が変化してみえるのである。 :対馬・対州窯 志賀窯 / 18世紀末~19世紀
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