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キリンピアノ ゾイフェルト作 オーストリア

資料番号 00013
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 1800年頃からウィーンを中心に製作された縦型ピアノで、その形態に因んで「キリンピアノ」と呼ばれる。この楽器は、グランドピアノの構造をそのまま忠実に縦置きにしたことから、弦が鍵盤部分から上に位置する。そのため低弦側の高さが2mを超え、左右のバランスが悪く視覚的にも不安定であった。キリンピアノは次第に生産が減少し、のちのアップライトピアノへと発展していったが、平行弦のフレームが作り出す優美なハープの形態が、当時の上流階級の人々に好まれ、一時、サロン用楽器として愛用された。年代:1820年頃
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クラヴィコード 南ヨーロッパ

資料番号 00014
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 クラヴィコードは13~14世紀頃、音律研究用の発音具、モノコードに鍵盤を取り付けることで誕生した。この楽器は真鍮の棒(タンジェント)を取り付けた鍵盤を押し下げて、タンジェントを弦に触れさせることで発音する。そのため音量が著しく小さく、多くの人に聞かせるための楽器というよりは、静かな室内で家族や友人と数人で楽しむ楽器ということができる。クラヴィコードはドイツで家庭用楽器として広く愛用され、Jバッハも、息子のE.バッハも好んで演奏した。年代:18世紀
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グランドピアノ グロトリアン・ヘルフェリッヒ・シュルツ社作 ドイツ

資料番号 00015
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 このコンサート・グランドは、世界最高峰のピアノ・メーカー、スタインウェイの母体、シュタインヴェーグ社の後継会社によって作られた。開祖シュタインヴェーグはドイツからアメリカに移住し、社名を英語読みにスタインウェイと改めたが、当初、長男のテオドールはドイツで事業を引き継ぎグロトリアンと提携した。その後、テオドールもニューヨークに渡ると、グロトリアンはヘルフェリッヒ、及びシュルツと提携し会社を起こし、シュタインヴェーグの後継会社であることを明記した。このピアノは、その後継会社によりRシューマンの夫人で、高名なクララ・シューマンに献呈されたものである。年代:1871年
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移調装置付スクエアピアノ シュマール作 ドイツ

資料番号 00016
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 テーブルに載せて演奏するこの小型ピアノは、簡素な突き上げ式アクションを備え、そのアクション全体を小さなレバーで奥にスライドさせることによって、半音高い調での演奏が可能になっている。また、正面のボタンの操作により、フェルトを弦に触れさせ、音色を変えることができる。18世紀頃、ドイツ語圏を中心にこのような小型のテーブルピアノが数多く製作され、「パンタロン」あるいは「パンタレオン」とも呼ばれた。年代:1770年頃
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フォルテピアノ マーティ作 ドイツ

資料番号 00017
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 1526年、ハンガリーを支配下に治めたオスマン・トルコは、破竹の勢いで隣国オーストリアに対峙し、その後トルコ軍は2世紀にわたりウィーンを包囲した。結局、オスマン・トルコのオーストリア征服は実現しなかったが、この戦いで、トルコ軍の新鋭部隊イェニチェリと、その軍楽隊「メヘテルハーネ」の名はヨーロッパ全土に知れ渡った。そして18世紀になると、勇壮なトルコ風趣味の音楽がヨーロッパで流行し、イェニチェリの名に因んで「ヤニチャーレン・ムジーク」と呼ばれた。写真のピアノは、この音楽の演奏をより際立たせるように、ベルなどの効果音を鳴らす特殊なペダルを備えている。年代:1800年頃
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グランドピアノ プレイエル作  フランス

資料番号 00018
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 19世紀、フランスのピアノ製作の双璧はエラール社とプレイエル社であり、独創的な発明により開発を進めたエラールに対し、プレイエルは広く有名なピアニストの意見を取り入れての製作に特色があった。1830年以来、プレイエル・ホールは数多くの音楽家の楽壇デビューの登竜門として重責を果たしてきた。ショパンもその一人で、パリ楽壇に登場以来、生涯を通じてプレイエル・ピアノで作曲し演奏した。年代:1866年
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アップライトピアノ(自動演奏装置付) ハーグ社作

資料番号 00019
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 紙ロールによる自動演奏ピアノは19世紀後半に考案され、往年の名演奏家のピアノ演奏を再現できる装置として、欧米で流行した。特に1910年から1930年にかけてさまざまなタイプのものが製作され、テンポや強弱の変化をすべて自動で行うリプロデューシング・ピアノや、曲想を手動で自由に表現できるプレイヤー・ピアノなどが作られた。写真の楽器は、ニューマチック・システムという、全ての動作をふいごの開閉により行うタイプで、ピアノに加え木琴と「ハープ」と呼ばれる金属片が弦を叩く機能がついている。
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ヤンコピアノ フランケ作 ドイツ

資料番号 00020
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 ピアノやオルガンの鍵盤は、12平均律における幹音(白鍵)と派生音(黒鍵)を視覚的・感覚的に直観できる点で、ヨーロッパ人が開発した楽器システムの中でも、最も理想的なもののひとつといえよう。しかし、ハンガリーのヤンコは、1882年に新型の鍵盤を考案し、この鍵盤システムにあえて改良を試みた。この鍵盤は6列で構成され、横の列は全音に、斜めの列は半音に配列されている。その結果、奏者はどの調へも同じ指使いで移調ができ、常に自然な手の形を維持できる。しかし、演奏のためには新たな演奏技術の習得が必要なことから普及には至らなかった。年代:1887年
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ヴィオラ・ダモーレ ヨーロッパ

資料番号 00021
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 17~18世紀に好まれた、「愛のヴィオラ」という名の弓奏楽器。ヴァイオリンと同様の構えで演奏される。当時のヨーロッパでは、東方貿易の降盛と共に、東洋文化への関心が高まった。この楽器に見られる様々な特徴、すなわち伝統的なヴィオールの形態とインドの楽器に多用される共鳴弦の使用、中世から愛の象徴とされる盲目の天使の彫刻とイスラムのシンボルである炎の剣型の響孔、それらはまさに西洋と東洋の融合であり、往時のオリエンタリスム(東方への憧憬)を垣間見ることができる。なおこの楽器は本学楽器博物館所蔵第一号。
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ギター イーヴ作 フランス

資料番号 00022
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 アラベスク模様や幾何学的模様の象嵌が施された優美なバロック・ギター。弦は当初5コース10弦であったものが、後年6コース6弦に改造されている。初期のギターは複弦の使用が一般的であったが、その後開発された巻線の使用によって、豊かな音量がもたらされ、もはやオクターヴ重複により上音を補強する複弦の必要はなくなった。年代:1643年
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ペダル・ハープ エラール社作 フランス

資料番号 00023
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 その起源は大古の狩の弓とまで言われるハープだが、華麗なグリッサンドが演奏できるようになったのは近年のことで、1811年、セバスチャン・エラールの2段階の半音変化を可能とする装置(ダブルアクション・システム)の考案以後のことである。太陽神アポロ、ダビデ王等古代から親しまれてきたハープだが、19世紀になって貴婦人達の間でも広く嗜(たしな)まれるようになり、写真の楽器からも窺うことができる典雅な装飾と美しい音色は、サロンに潤いと彩を添えたことだろう。年代:19世紀後半
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トロンバ・マリーナ フランス

資料番号 00024
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 「船乗りのラッパ」という名称のこの楽器は、中世後期から18世紀にかけて使用された、西ヨーロッパで最も古い弓奏弦楽器のひとつ。奏者は床に立て、糸巻部分のすぐ下を弓奏し、左手親指で弦の勘所を軽く触れることにより、自然ハーモニックスを演奏する。これがナチュラルトランペットの倍音列を彷彿させることから、この名がつけられたと言われる。年代:(左)19世紀中頃(右)18世紀
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木管楽器セット ベックハウト作 オランダ・パランカ作 イタリア

資料番号 00025
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 2本のソプラニーノ・リコーダー、及びそれぞれ3本の替管をもつフラウト・トラヴェルソとバロック・オーボエのセット。二人の名工によるこれらの楽器は黄楊材で、ジョイント部分や吹口は象牙で作られ、見事な装飾を施された革張りのケースに収められている。18世紀頃の音楽を愛好した上流社会の人々の間では、木管楽器セットで所有することが流行した。金箔などで贅(ぜい)をこらしたケースからは、この楽器を所有した人の華やかな暮らし振りが偲ばれ、興味深い。年代:1775年頃
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コルネット ハイアム作 イギリス

資料番号 00026
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 19世紀初頭、ヴァルヴシステムの導入により、管楽器は飛躍的な進歩を遂げるが、同時に新しい楽器の開発も行われた。コルネットは1820年代のフランスで、ポストホルンにヴァルヴをつけることで誕生し、その明るく柔らかな音色が人々に好まれ、現代でもバンドなどで活躍している。さらにこのヴァルヴシステムは、単に管長を変え、音程を作るだけにとどまらず、管楽器に特殊な管を加え、音色の変化を狙う工夫にも応用された。写真下の楽器は、ヴァルヴ操作により、先細りの管からミュートをつけた音がでる仕組で、エコー効果を楽しむことができる。年代:1880年頃
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シャルマイ VEBブラスファブリック製 ドイツ

資料番号 00027
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 1925年にドイツのマルティンが考案したことから、マルティン・トロンペーテとも呼ばれる。吹口から吹き込まれた息は、ピストン操作により、調律されたリードを付け根にもつ各ラッパへ送られる。そのため二つ以上の管を同時に鳴らすことはできない。その荒く鋭い音色から、もっぱら屋外で様々な組み合わせのバンドにより演奏される。東欧では「共産党のシャルマイ楽団」として脚光を浴びたこともあったが、今日では、主に学校の野外バンドとして利用されている。年代:1966年
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セルパン キー作 イギリス

資料番号 00028
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 その形態に因み、ヨーロッパ各国で「蛇(セルパン)」と呼ばれた低音域用吹奏楽器。全体を革で覆った木製で、2mを超える長さからこの形が考案された。16世紀のフランスに登場し、当初は教会で聖歌の伴奏に使われた。声によく融け込み、響きに深みと豊かさを与える楽器として好まれたが、19世紀に入り室内楽や軍楽などに幅広く用いられるようになると、狭い音域や不安定な音程などから、やがてテューバの台頭に席を譲った。年代:1810年頃
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サウン・ガウ ミャンマー

資料番号 00029
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 名称のサウンはハープを、ガウは曲がっていることを意味するミャンマー(旧ビルマ)の伝統楽器で、ネックの先端にみられる菩提樹の葉を模した装飾や、共鳴胴に施された精緻な彫金にかつての華やかな宮廷の趣味を伺うことができる。安座した右膝の上に乗せ、左手で音高を変化させながら右手で絹の弦をはじく。独奏から合奏、歌の伴奏等、幅広い分野で用いられ、今日でも主要な楽器となっている。日本では竹山道雄の小説「ビルマの竪琴」で、水島上等兵が「埴生の宿」を奏でた楽器としてよく知られている。
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チャランゴ 南アメリカ

資料番号 00030
情報所有館 武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
特徴 アンデス地方の歌の伴奏に欠くことのできないチャランゴは、インディオがアルマジロ(ヨロイネズミ)の甲羅を共鳴胴に利用して作ったギター系の楽器で、キルキンチョ(ケチュア語でアルマジロの意)とも呼ばれる。民族楽器の多くが、身近な入手しやすい素材で作られるように、私達にとっては珍獣アルマジロも、アンデス地方では食用に飼育された、ありふれた動物であった。しかし近年、種の保存のためにアルマジロが保護獣になり、現在チャランゴは木製胴のものだけが製作されている。
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衣裳箪笥

資料番号 00001
情報所有館 家具の博物館
特徴 江戸時代に近江今津で嫁入用に用いられた箪笥で、都箪笥(京箪笥)と呼ばれる形態のものである。抽斗は桐で、他は樅。表面は朱に塗られ、小ぶりの角形の錠前に蛭手形の引手金具が取り付けられている。小抽斗裏に「嘉永四(1851)亥年夏吉日新調細工人森村糸屋清兵衛」の墨書がある。間口921×奥行410×高さ1058mm。
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衣裳箪笥

資料番号 00002
情報所有館 家具の博物館
特徴 18世紀中ごろから幕末まで江戸で流行した二つ重ね上開き式の衣裳箪笥。総桐製で、上台の観音扉に花菱の紋を線彫した丸い大きな鉄製錠前が取り付けられており、その内部には二杯の抽斗が設けられている。下台下段の抽斗は、綿入れなどの厚い衣類が収納できるように特に深くなっている。間口950×奥行420×高さ1040mm。
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