| 特徴 |
・1939(昭和14)年から1995(平成7)年まで、丸沼発電所でペルトン水車の自動制御に使われていた東京電力最後のベルト駆動機械式調速機。調速機は水車の回転速度と出力を調整する装置で、回転速度の変化を検出して規定の回転速度になるよう自動的に水車への流量を制御する。ベルト駆動機械式調速機は、水車の回転軸からベルトで制御機構の遠心錘(スピーダー)に回転を伝え、速度調整を行う。低コストで構造が簡単だったので、中容量以下の水車に多く採用された。しかし回転軸の滑りやベルトのたわみの管理など保守に労力を要したため、1950年代に性能の優れた電気式調速機が開発されると、電気式が主流となっていった。 ・当史料は、最後のベルト駆動機械式の調速機として丸沼発電所(群馬支店沼田工務所)で昭和14年から平成7年10月まで使用されていた。ベルト駆動(機械式)は水車または発電 機軸にプーリを取付け、ベルトを介して遠心錘用プーリを駆動する方式で、構造が簡単で費用も廉価のため、中容量以下の水車に多く採用されたが、回転軸のすべりやベルトのたわみの管理など、保守に労力を要し、順次信頼性の高い電気式のものに代わっていった。調速機の種類には、発電機の回転速度の変化を機械的に検出する機械式調速機と周波数変化として電気的に検出する電気式調速機があるが、この史料の調速機は、水車軸とをベルトで繋ぎ、機械式の速度検出装置が備えられたベルト駆動機械式調速機である。 調速機は、当初、機械式調速機として開発され多く用いられていたが、即応性、安定性などの点で性能が優れている電気式調速機に移り変わっていった。 |