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象嵌青海波魚文陶硯

長方形の粘土塊を削りだして形造った硯である。表は墨をする「おか」と墨をためる「うみ」の高低をつけ、裏面底部は深く 彫り込んでいる。白土象嵌で青海波文と魚文を配し、全体にかけた透明釉は灰色に発色しているが、おかの中央部は丸く釉がぬぐわれて胎土の褐色をみせてい る。この無釉褐色の部分は使用により磨られたため一種の光沢を帯びている。 :肥後・八代窯 / 17世紀~18世紀前半

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 


染付蜘蛛巣文八角皿

皿の内側に呉須で蜘蛛巣を描いた後、呉須による薄濃みを巣の外側に施す。また、口縁部外面に蜘蛛巣の一部を描き、高台畳 付を除く全体に薄濃みを施し透明釉をかけている。高台径は広く、高台内に楷書で「延寶年製」と記され、ハリ目跡が6ヶ所に残っている。中国には、蜘蛛巣と 蜘蛛を描き「喜従天降」とする図案があり、吉兆の意とされる。 :肥前・有田 / 延宝年間(1673~81)

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色絵唐人文輪花皿

明末のこのような色絵は南京赤絵と呼ばれる。側面を型で菱花形に作り、文様の一部を染付で表した素地を本焼きする。口唇 部に銹釉を施し、高台内に染付で一重圏線と「天下太平」の銘を表すのもこの段階に行う。あらかじめ用意されたこの素地に黒線・赤線で輪郭を引き、赤・緑・ 青・黄の絵具で竹に雲・唐人物・太湖石などを描き、低い温度で焼き付ける。こうした中国の色絵の技術が1640年代頃に有田に伝わって日本の色絵磁器が始 まった。 :中国・景徳鎮窯 / 1620~40年代

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染付竹虎文大皿

口縁部は三方に窓を配置し松・竹・梅を描き、窓と窓の間には毘沙門亀甲文を地文としている。その内側は二重圏線で区画さ れ、2種類の果木が描かれる。見込には、竹林を背景に2頭の虎が飛び跳ねる様を描き、静的な画面の中に2頭の虎が浮かび上がってみえる。外面にはアヤメ科 の植物などとともに水鳥が1羽描かれる。高台外面には櫛歯文、高台内の二重圏縁内に「寿福」を崩したと思われる銘を書いている。また、ハリ目跡が6ヶ所に 残る。 :肥前・有田 / 1650~60年代

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色絵花鳥文六角壺

柿右衛門様式の代表的な作品である板作りによる色絵六角壺を模倣した作品。残念ながら蓋は残っていない。焼成原因してい るのか、腰部がへたっている。文様は忠実に写しながらも、曲線を強調する画工のくせがみられ、オリジナルにはない金彩を多用している。底部は平底無釉で、 中央に押印による錨(いかり)の窯印が貼り付けられている。この窯印はチェルシーのなかでも1750年から1753年まで用いられたものという。 :イギリス・チェルシー窯 / 18世紀中葉

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染付草花文皿

高台内に享保8年(1723)の銘があり、平戸・三川内焼の歴史を知る上で貴重な資料である。釉面はしっとりとしていて 光沢があまりない。銘は染付で「奉納肥前平戸 松浦肥前守内玉置山牧山氏廷林 享保八年卯」と記されている。見込に描かれた菊と桔梗の文様は繊細な表現で あり、17世紀末の柿右衛門様式に通じるものがある。裏面には渦状の蔓をともなう唐草文がめぐっている。高台内にハリ支え跡が1個みられる。 :肥前・三川内窯 / 享保八年(1723)

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染付芙蓉手鳳凰文大皿:VOC銘

中央にオランダ東インド会社の頭文字「VOC」を組み合わせた社章をあらわしている。この社章はオランダ東インド会社に 帰属するもののサインであり、所有物である倉庫、大砲、旗印などに入れられた。このVOC銘のはいった磁器製品は、各地の商館などで使われるために注文生 産されたものと考えられている。長崎出島の発掘調査で、多くの類品が出土している。 :肥前・有田 / 1690~1710年代

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染付水草文三足付鉢

外側面に唐花唐草文、内面には水草文が描かれている。釉はわずかに青みを帯び柔らかな印象を与える。呉須の発色がよい が、亀山焼の染付の上手のものはこのような色調が多い。また特徴のある唐草文も亀山焼にはよくみられる。内面の水草文には魚が描かれていないが、金魚を泳 がせるための配慮であろうか。裏面には獣面の三足がつき、高台内にはハリ支え跡が5個みられる。 :肥前・亀山窯 / 19世紀前半

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染付楼閣山水文皿

口縁部は鍔縁状を呈し、幅広の圏線が二重にめぐる。その内側に如意頭の繋文、櫛歯状の斜線、圏線が三重にめぐる。見込 は、川辺に岩・笹が描かれ、雲間に建物が2軒見え隠れしている。遠景には帆掛舟が2艘みえる。裏面は染付で、口縁下に圏線、三方に三つ星文を入れ、高台内 には「ひせ(肥前)の中の人○○一 くろ仁た(黒仁田)○○衛☆」と記される。高台内には焼成時に道具の上に敷いた砂が多く熔着している。 :肥前・有田 / 1610~30年代

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色絵芭蕉欄干文大皿

口縁部や区画の文様は、元来、明末の景徳鎮の染付鉢にみられた意匠から変化したものである。肥前・有田産で高台内に「元 禄年製」銘をもつ同様の意匠の皿がある。元禄(1688~1704)頃から金襴手様式の色絵を作るなかでうまれたものとみられる。外面の細かい花唐草文も この頃の有田磁器にみられ、おそらく有田の輸出色絵の写しを景徳鎮で行った例の一つと思われる。染付素地に、赤・緑・黄・金などの色絵具で文様を表す。 :中国・景徳鎮窯 / 1700~40年代

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