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色絵龍虎文輪花皿(柿右衛門様式)

竹に巻きついた龍と地に踊る虎が向い合う構図。中心には柿右衛門様式によくみられる梅の文様が描かれている。龍と虎は赤 と金の彩色であり、柿右衛門様式の中では特異な色使いである。皿の形は十稜の輪花で、乳白色の上質な素地である。口部には銹釉が施されている。裏面に文様 はなく、高台内に小さなハリ支え跡が5個みられる。 :肥前・有田 南川原山 / 1670~90年代

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 


染付芭蕉草花文柑子口大瓶

頸部から胴部に捩った縦筋が篦彫りにより施されているが、頸部の縦筋は描かれている矢羽根文様と一致している。頸部が切 られ、金属による細工が施された同類品がトルコのトプカプ宮殿に所蔵されている。胴部に大きく芭蕉を3本描き、その前に大きく穴のあいた太湖石を表す。周 囲はさまざまな花卉文で埋めている。釉は青みを帯びており、胴部から腰部にかけて貫入がはいる。容量は約6リットル。 :肥前・有田 / 1660~70年代

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 


色絵薄瑠璃唐花文菱形皿

薄瑠璃を掛け残した窓に唐花唐草文を描く。赤い色で輪郭線を描くのは、初期のものに多いが、この作品も赤で文様を縁取 り、内側に黄色と緑色の絵具を施す。成形は糸切り細工で、高台は菱形の貼り付け高台である。裏面四方に唐花唐草文、高台に蓮弁文が染付で描かれている。さ らに表の薄瑠璃が裏面に流れている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1660~80年代

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 


染付鉄釉秋草文茶碗

胴部に染付で秋草を描いた茶碗。器面の三分の二に透明釉、残りに飴色の鉄釉を掛け分けている。胴部には染付線で区画した 面を設け、そこに染付で秋の風情を思わせる草花を描いている。鉄釉の飴色に染付の青が映えてみえるが、全体としては落ち着いた雰囲気を醸し出している。胴 部は軽く押さえられ、沓型に近い形態をなしている。高台畳付を除く全面に施釉されている。 :肥前・有田 / 1630~40年代

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染付銹釉飛鉋文瓢形瓶

瓢形瓶の下半分を茶筅形に作っている。胴上部2ヶ所、胴上部と胴下部の繋ぎ目および肩部を残して銹釉を施し、その後、口 縁部外面に呉須による濃みを施し、最後に器面全体に透明釉が施されている。胴上部と胴下部の繋ぎ目には沈線が2条入り、また銹釉を施した跡に飛鉋による列 点を入れており、17世紀中葉の類例は少ない。高台部外側面には手跡を残し、高台畳付の断面は丸く、露胎である。施釉・器形ともに変化に富んでいる。 :肥前・有田 / 1630~50年代

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銹釉染付梅樹文皿

有田では1630年代頃から青磁や鉄釉の地に抜いて、そこに染付で文様を表す磁器を少なからず生み出した。当初は釉を掻 き落として表現する方法もみられたが、のちにはマスキングして抜く方法が行われる。この皿も呉須で梅の枝・花・蕾を描き、梅花部分をマスキングして銹釉を かけ、その部分だけ透明釉を施す。銹釉の下の呉須は黒く発色し、透明釉の下の呉須だけが青くなる。口唇部に瑠璃釉を施す。 :肥前・有田 / 1650~70年代

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染付三階松文皿

松葉文を三層にしたいわゆる三階松の意匠を皿の形にしたもの。成形は粘土の板を型にあわせ、高台を貼り付ける糸切り細工 による。器面は松葉の輪郭線にそって凹凸がつけられている。また松の枝は余白の部分が透しになっている。松葉は緻密に細く線書きされ、その上から全体に濃 みが施されている。裏面は三方に唐花唐草文が配され、高台には櫛目文が描かれる。 :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1730年代

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染付蓮文三足付香炉

天保13年(1842)の紀年銘をもつ。背面には「為當眼院菩提施入之」と記され、その右側に「崎陽於亀山製」、左側に 「天保十三壬寅歳八月八日 施主青木貞幹」と書かれている。「崎陽」とは長崎のことである。蓮文の線書きは丁寧であり、濃みの表現も豊かである。底部は丸 く仕上げられ、三足がつけられている。 :長崎・亀山窯 / 天保十三年(1842)

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色絵草花文菊花形皿

古伊万里(金襴手)様式の皿を写したもの。染付の発色は暗く、にじみがみられる。十六弁の菊花形であり、対角の花弁に同 じ文様を配している。色絵の発色は本歌とは微妙に異なり、一部には本歌にはみられないようなピンク色などが使われている。金彩は厚く、線は盛り上がり、金 属的な光沢が強い。高台内には「大明嘉靖年製」銘が二行で記されているが、明嘉靖の3文字には誤りがみられる。 :イギリス・ウースター窯 / 18世紀後半

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染付松竹果木文瓶

一面に湾曲した根元を持つ松の木とその根元から伸びた竹、他面には実をつけた南天と思われる果木を描いている。いずれも 呉須の発色が鮮明な藍色を呈し、白い器表に映えている。口縁内部から胴上部にかけて貫入がみられる。最大径が胴裾部にあり、朝鮮王朝時代の瓶によくみられ る形態である。高台畳付は内傾する平坦面で、露胎である。 :肥前・有田 / 1620~40年代

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