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薄紫・緑・赤・黄を用いて器面を塗っている。発色が沈んでおり濃厚な印象を与える。型押し成形により、文様は陽刻によっ て表され、さらに色絵で加筆されているが、型による線と一致していない部分もある。蓋を伴った伝世例が出光美術館に所蔵されている。この作品も把手側の口 部に小穴があり、本来蓋を伴ったものと考えられる。素地は人形など型押し成形のものに特有のもので、白いが黒い微粒子が多い素地である。高台は貼り付けて いる。 :肥前・有田 / 1660~90年代
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器面のほとんどを高蒔絵で装飾している。高蒔絵による装飾部分の地は無釉である。器高は総高87.4cmと大きく、作 品全体からは装飾性あふれる豪華な印象を受ける。蓋および如意頭形にとった肩および腰部の区画内は、牡丹・菊・花の3種類を配した染付の唐草文で埋めてい る。また高台脇はハート繋文がめぐらされている。つまみの獅子は木製であり、製作当初からあったものかは不明。 :肥前・有田 / 1700~40年代
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木盃形の皿が多い鍋島の中では珍しい器形である。ロクロで丸い皿を作り、生乾きの時に型に合わせて変形させる型打ちの技 法による。見込の平坦部がやや厚いため、見た目よりも重い。口縁部が外反し、輪花になっている点に特徴がある。元禄(1688~1704)期に現われる伊 万里の器形の影響と考えられる。裏面には三方に折枝文が描かれ、高台には櫛目文を施す。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~30年代
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筆管すなわち筆の軸を磁器で作るのは、17世紀中葉頃からまれにみられる。迦陵頻伽とは、美女の顔をした鳥で極楽浄土に いるといわれる。この文様が筆の軸に描かれている。線描きは細く丁寧であり、また長い尾羽の間には薄い影のようなぼかし濃みが施されている。類似の陶片が 柿右衛門窯跡から出土している。筆の右端面だけが無釉であることから、窯内では立てて焼成したと考えられる。 :肥前・有田 南川原山 / 1670~90年代
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菱形につくり長辺の隅を落とした水指は、磁器の板造りで、団扇形窓絵には表に2頭、裏に1頭の俊馬を染付で描く。日本の 茶人が愛した中国製の「古染付菱馬水指」を手本に焼かれたもの。本来は共蓋だが、失われてない。底部は平底で無釉、中央に染付銘「須ゑ(恵)」が入る。青 味を帯びた透明釉の美しさは、黒田藩御用の優品を生んだ須恵焼の端正で格調高い魅力を伝えている。 :筑前・須恵窯 / 18世紀後半~19世紀初
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16世紀に青磁にかわって染付が磁器の主流になると、福建南部でも染付生産がさかんになる。そのなかにわが国で呉須手と 呼ぶ独特の磁器があり、色絵を施したものを呉須赤絵という。これらは輸出港・仙頭(スワトウ)に因んで欧米ではスワトウ・ウェアと呼ばれる。最近、その中 心的窯が福建省しょう州で発見された。江西省景徳鎮窯の色絵磁器と異なり、材料の欠点を化粧掛けで補い、粗放な作行である。赤が強調された豪放な絵付は肥 前色絵に影響を与えた。 :中国・ショウ州窯系 / 1590~1630年代
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口縁上面には染付の圏線がめぐり、端部は短く折り曲げられる。口縁部内外面は、2ヶ所に雷文を描き濃みを施している。見 込には、雪の積もった柳に鷺が2羽描かれる。台には日足文が透彫されるが、2ヶ所は八日足、1ヶ所は七日足になっている。この透彫と透彫の間に染付で如意 雲文を描き、台下部にも染付で雷文が描かれている。高台畳付は露胎であり、器表や台の内側には貫入がみられる。鉢と台を別々に作り、接合している。 :肥前・有田 / 1650~70年代
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6面に鳳凰文と花卉(かき)文が交互に描かれている。蓋と肩部には三方に窓が設けられ、鳳凰が描かれている。成形は板作 りの技法により、6面の粘土板が接合されている。この作品と同様のものが、ドイツのマイセン窯やイギリスのチェルシー窯で18世紀に倣製されている。金具 はヨーロッパでつけられており、蓋の金具のほか、六足の金属台がある。類品がイギリスのメリー女王のコレクションとして知られるハンプトンコート宮殿所蔵 品にある。 :肥前・有田 南川原山 / 1670~90年代
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巻軸を8本放射状に並べ、間に菱花文を描く。色使いは染付による藍色と、上絵の赤・黄・緑からなる。巻軸が染付で太く描 かれているためそれで画面が区画されている。また軸の紐と菱花があざやかな赤で描かれ、リズミカルな装飾効果を出している。見込を白く抜く構図は鍋島の中 では比較的多い。形は典型的な木盃形である。裏面には六つ玉の七宝文を三方に配し、高台には櫛目文がある。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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椿を画面いっぱいに描くが、文様が画面からはみ出す描法は鍋島ではよく用いられる。これにより文様が大きくのびやかにみ える。椿の幹は染付のみで表現され、葉は染付と上絵の黄と緑、花は上絵の赤で描かれている。椿の花は白と赤の2種が描かれており、白は線書きだけで表され ている。裏面には三方に六つ玉の七宝文、高台に櫛目文がある。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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