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「あまざけはんずー」と親しまれる甘酒貯蔵用の甕。薩摩の民陶雑器を総称して「黒もの」といい、一般に素朴な黒釉をか け、装飾も簡素な作りが多い。型で抜いた粘土を器の表面に貼り付ける貼花文で、甕を一めぐりする龍を表し、ほかは粘土紐を貼り付け、竹管や指で押して装飾 する。欧米でマルタバン・ウェアと呼ばれる東南アジアの陶器甕に、こうした龍の貼り付け文の装飾がみられる。底部は無釉で貝目痕が残る。 :薩摩・苗代川窯 / 17世紀後半~18世紀
情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 ![]()

見込中央に染付と上絵付の赤・金でヨーロッパの紋章を描き込んでいる。この紋章はオランダのブーレン家の娘イダ・マリア とブレデローデ家の息子ジョアンとの結婚(1702年)によって生じた紋章であるといわれ、アムステルダム国立博物館にも同類品が収蔵されている。染付の 発色はにじみがあるが、上絵付は繊細でいかにも注文品らしい入念さで描かれている。裏面は無文で高台内にハリ目跡が3個残っている。 :肥前・有田 / 1700~30年代
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右は阿形、左は吽形で対をなす。ヨーロッパからの里帰り品で、金具はヨーロッパでつけられたもの。施釉部の素地は白く見 えるが、無釉部には黒い微粒子がかなりみられる。数個の型を用いて各部分が成形され、生乾きの時に接合される。絵付けはすべて上絵付である。顔や腹は黒の 輪郭線なしで青と黄で広い面が塗りつぶされている。 :肥前・有田 / 1670~90年代
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いわゆる献上手と称されるこのような鉢は、厚手に作られ、入念な上絵付が施されている。染付素地に赤・金などを加えた金 襴手様式の典型的な作品の一つ。見込に雲龍文を描き、周囲に規則的に赤玉と龍・宝珠の入った丸輪を配し、間を格子状の地文で埋める。外側は四方に窓を設 け、鳳凰と草花文を表し、窓と窓の間は赤地に唐花唐草文を描いている。高台内には二重圏線内に「大明萬暦年製」の銘を入れる。 :肥前・有田 / 1700~30年代
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鍋島において黒を用いた作品はきわめて少なく、この鶺鴒文以外ではほとんど作例がない。鍋島では染付の藍色に上絵の赤・ 緑・黄の4色を基本とし、これらの彩料であらゆる文様が表現されてきた。対象の色が黒であっても鍋島の作品としては、染付の藍色で表現されるのが通例であ り、この鶺鴒も本来なら主体は染付で表現し、部分的に緑・黄や赤を用いたであろう。裏文様は三方に四つ玉の七宝結び文、高台に櫛目文が描かれている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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このような口部に近い部分が丸くふくらんでいる瓶の原形は中国磁器にあり、日本では柑子口瓶と呼ばれる。胴部画面の区切 りに独特の雲文を用いる点など明末の中国・景徳鎮窯の影響がみられる。やや粗い筆致で布もしくは髪のようなものを手にしている唐人が描かれ、唐人の背後に は長い柄の旗と翳(さしば)が掲げられている。細長い頸の部分には花文・蝶文が配され、柑子口のふくらんだ部分に蓮弁文がめぐらされている。 :肥前・有田 / 1660~70年代
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体部は内外面に鎬を持つ特殊な形態である。このような特徴を持つ陶片が、有田町山辺田窯跡から出土している。口縁部内面 と見込周縁部に唐草文の文様帯を持つ。見込は、中央に柳のような樹木、その傍らに垣根のある家屋を描き、これらの両側に岩山を配置している。遠景には鳥の 列と月を描いている。外面にも牡丹唐草文の文様帯を持つ。高台を挟むように二重圏線、高台内中央にも圏線があり、ハリ目跡が2ヶ所に残っている。(今泉吉 郎氏寄贈)(重要文化財) :肥前・有田 / 1640~50年代
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口縁部は外側に折られうえ内湾させている。口縁部内面は如意頭状の文様、その内側には唐草文を描いている。見込は、二重 圏線内に深山を描き、これを見上げるように瓢箪を担いだ修行僧らしき人物が松の木の傍に描かれている。瓢箪を担ぐ人物図は、中国の絵手本などに見られる。 外面は草花文を描き、高台内には圏線がめぐり、二重方形枠内に「福」字銘が書かれている。 :肥前・有田 / 1650~70年代
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鍋島は木盃形の皿や向付などの食器類が圧倒的に多い。壺類は少なく、伝世品としてはこのタイプの大型壺が知られている。 しかしそれ以下の小さい壺が見当たらない。古窯跡の出土資料においても壺類の陶片は少なく、とくに小さい壺はみられない。この壺は文様の線描きと濃みの調 子、皿と共通する文様などから鍋島藩窯の製品と判断される。口縁は無釉であり、共蓋があったと考えられる。底面はアーチ状に窪み、布目が残る。 :肥前・鍋島藩窯 / 1720~40年代
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口縁部を鍔縁に成形し、上面には2本の圏線の間に点綴りの唐草文、内側面は波涛状の文様を描いている。見込には土坡を数 段重ね、そこに岩・東屋・草木を描き、遠景には帆掛舟、山の端の向うには満月を描く。見込の絵は染付の濃淡を利用して粗放に描いている。外面は口縁下に染 付の線がめぐり、高台畳付を除く全面に施釉されている。皿の内側にみられる文様は、有田町山辺田窯跡出土の陶片に類例がみられる。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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