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堂々とした大振りの茶碗は、高く裾広がりの高台をざっくり削った椀形で、いわゆる朝鮮の「奥高麗茶碗」写しである。いく ぶん焼きが甘いために、藁灰釉の流れた釉だまりが十分にとけきらず白く残りけしきとなっている。これを遙かに眺める霊峰に見立て、箱表には「銘 玄峯」と 記されている。また、蓋裏に「龍沢 般若窟」とあり、これは旧藏者、静岡県三島市龍沢寺(宝暦11年(1761)開創)の玄峯老師(昭和)によるものであ る。 :筑前・高取窯 内ケ磯窯 / 1610~20年代
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宝暦年間(1751~64)に現在の粕屋郡須恵町皿山に磁器窯が開かれ、肥前・有田の技術を導入し、「南京焼」が焼かれ た。黒田藩の保護下で上質の白磁や染付を製作した。胴を3段に削りだした菊の花弁で飾り、端正すぎる細工を染付の菊葉で乱した筒形の香炉。全面に施された 青味を帯びた透明釉が、技の巧をひきたてて美しい。高台内に染付銘「スエ」の組文字がみられる。 :筑前・須恵窯 / 18世紀後半
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芙蓉手の染付大皿。内側面の八方の窓内には4種の異なる花卉文が描き込まれている。縁先でくつろぐ貴人と翳(さしば)を かざした従者と思われる唐人を描き、遠景として松樹・柳に東屋を配す。周縁部の文様など、中国・景徳鎮窯の芙蓉手と比べて日本的要素が加味された文様を描 く。裏面は無文で、高台内にハリ目跡が7個残っている。 :肥前・有田 / 1680~1700年代
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口縁部を鍔縁に成形し、口縁部上面には如意頭文を描く。内側面は渦文を連続して描いている。内面は、楼閣の背後にある樹 木が見込中央にくるように描かれている。背景の山々はやや雑に配置されているが、筆使いには力強さを感じる。楼閣山水文は、初期伊万里にしばしば用いられ る題材である。高台畳付を除く全面に釉薬が施され、器表には貫入が入る。高台付近に施釉時の手跡が残るのは、生掛け焼成であった初期に通有の特徴である。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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蓋に雪景山水文が描かれ、それに対応して正面にも同様の文様が描かれている。他の3面は左側には桐樹鳥文、右側は波涛雲 龍文、背面に山水人物文が描かれている。成形は板作りであり、焼成によるひずみがほとんどなく、技術の高さがうかがえる。雪景は濃みのぼかしを効果的に使 い、巧みに表現されている。底には一重方形枠を縦線で二分し、右に「亀山」、左に「製」の時を記した銘がある。 :肥前・亀山窯 / 19世紀前半
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胴部に文様を浮彫状にした瓶である。胴上部には牡丹唐草文を浮き彫りにし、地には刺突文を施している。胴の上部と下部の 繋ぎ目に縄目の文様を施す。胴下部には菊花を浮き彫りにし、地には刺突文を施している。胴下位には縄目の文様がめぐり、高台までの間に蓮弁文が彫り込まれ ている。高台は低く幅広に成形され、高台内は二段に削り込まれる。器表は露胎になっているが、口縁部内面には透明釉が施されている。 :肥前・有田 / 1630~40年代
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頸部に芭蕉葉文、その下に七宝繋文、如意頭文の文様帯を持つ。胴部には左右に広がる牡丹が描かれている。高台外側面には 2条の染付の線がめぐる。畳付は台形状で、釉剥ぎされている。T.フォルカーによると、1659年のバタヴィアから長崎宛の文書に、モカ向け注文品として 花文・葉文を描いた約6リットル入りの磁器のフラスコとある。この大瓶の容量は約16リットルあり、同形式の瓶であれば高さ約40cmのものが約6リット ルである。 :肥前・有田 / 1650~60年代
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一見蓋物を受け皿にのせたようにみえるが、広い鍔をもつ蓋付の鉢。ヨーロッパからの注文による製品と考えられる珍しい器 形である。鉢の胴部に広い鍔をつけた形態であり、内側は以外に深い。蓋の上面には花盆文を染付で表すが、つまみが邪魔になるので、枝を曲げて描いている。 鍔には四方にムカデ状の唐草が施されている。また口縁部には七宝文と瑶珞文が表されている。平底の底部は無釉で四角い目跡が8個残っている。 :肥前・有田 / 1690~1730年代
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いわゆる芙蓉手の鉢。見込に双鳳文を描く。口縁部、高台脇と高台内に染付線を施した素地に、柿右衛門様式の色調の上絵具 で文様を描いている。外まで貫通している貫入を隠すために左の鳳凰に草葉をあしらっている。この草葉は柿右衛門様式にみられない細い黒線に黄緑色で表され ており、後代に施されたものと考えられる。裏面は蔓草でつながれた唐花文がめぐらされ、また高台には赤で輪郭のみの櫛目文を入れる。 :肥前・有田 / 1660~70年代
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口縁部を六つの輪花に切り、全体を刷毛目で装飾する。褐色の素地に化粧土の白くて細い刷毛目が映える。中心部に残る刷毛 目の向きから、素地は左まわりに回転し、口縁部から中心部に向けて刷毛を動かしたと考えられる。皿の右方には刷毛目の上から鉄絵具で笹が表されている。裏 面も全体に刷毛目を施し、雪持笹文を描く。 :肥前・現川窯 / 1690~1740年代
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