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細首でらっきょう形の瓶。全体は赤絵具が支配的である。上絵の赤で大きく沢瀉文を描き、地紋は赤・緑・黄による梅花文と 赤の条線で埋める。首部の肩に七宝繋文の帯を、また口縁近くと首の中央部に緑と黄色で連鎖文の帯を入れる。この作品は、かつては古九谷に分類されていた が、1671年銘の銀蓋付きの同様の文様をもつヨーロッパへの輸出品が英国で紹介され、有田製であることが理解されるようになった。 :肥前・有田 / 1650~60年代
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器体の内外に種々の文様を上絵付で描き込み、全体の地を緑と青で埋めている。外側面には大きく菊花文を描く。枝葉は緑 色、地は青で埋める。この外側面の文様構成は菊花三つを四方に繰り返したもの。内側は見込に雲龍文を表し、六方に滝を描き、間に松・千鳥・梅花・水車・波 涛文などを配している。青色系の濃厚な色調で、華やかで豊麗な印象を与える。高台内には上絵赤で銘を入れている。 :肥前・有田 / 1655~60年代
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有田製の象置物から創意を加えて変化させた作品。有田の象の置物とは背にのせた敷物の柄などは共通するが、高く掲げた長 い鼻、サイのような足、皮膚の表現などは異なる。素地は白いが黒い微粒子が多い。足の裏のみ無釉で、それぞれに小穴があけられている。腹部に赤でシャン ティイ窯の窯印であるホルンが記されている。シャンティイ窯は柿右衛門様式の製品の優れたコピー作品で知られる。 :フランス・シャンティイ窯 / 1725~1800年頃
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茶の名産地をひかえた筑後地方の陶器窯では、葉茶壺とよばれる茶の葉貯蔵用の大形の壺が製造された。肩には、口を封じる 木栓に紐を掛けるための耳がつく。叩き成形後、轆轤で仕上げ、表には線条文と波状文を篦で刻む。肩に彫られた窯印の「星」字と、たすき掛けのように左右か ら流された土灰釉が、地方窯らしい簡素で力強い造形に風趣をそえている。内面は無釉である。 :筑後・星野窯 / 18世紀末~19世紀
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現在の玉名郡南関町小岱山(しょうだいやま)に開窯した小代焼は、きめの粗い胎土で成形し藁灰釉を掛け流す素朴な作風が 特色で、茶陶も焼くが、生活の器が主流である。平底でずんぐりした安定感のある「船徳利(ふなどっくり)」形の瓶は、無釉の焼締めで、上部に薄く掛けた藁 灰釉がけしきとなっている。胴部には幾何学的な角文と「一番」の文字を彫っている。無釉の底部には輪状の窯詰め痕3ヶ所と、「小代」、「牝小路(ひんこう じ)」の2種の刻印が残る。 :肥後・小代窯 牝小路窯 / 19世紀前半
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口縁部を鍔縁に成形し、口縁部上面の8ヶ所の窓には草花文、内側面には唐草文を描いている。内面には、月明かりの中に2 匹の獅子が見合うように描かれている。中国では、2匹の大小獅子を描いて「太師少師」とする図案があり、高官厚禄の意とされる。口縁下外面には、染付によ る2条の線がめぐっている。高台畳付を除く全面に青味がかった釉薬が施され、器表には細かい貫入が入る。高台付近には手跡が残る。 :肥前・有田 山辺田窯 / 1630~40年代
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画面いっぱいに藍と白と緑の瓢箪を描く。白は本来地の色であるから、両側の瓢箪を藍色と緑色に塗り、またそれ以外の地を 青海波文で埋めつくし、初めて白い瓢箪が描かれたことになる。こうした白さを表現の中心においたものとして、染付鷺文三足付皿、染付人参文皿、色絵大根文 皿などがあり、すべて地を塗りつぶすことで白い形を浮かび上がらせている。裏文様は三方に六つ玉の七宝結び文、高台に櫛目文が描かれている。 :肥前・鍋島藩窯 / 1690~1720年代
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マイセンでは黄獅子と通称される文様。これは虎をライオンとみたことに由来する。この文様は柿右衛門様式の竹虎文を写し たことから始まり、マイセン窯の初期にあたる1730年代から製作された。この作品は全体的に絵付が堅く、梅の枝ののびかたなどは規則的である。素地は白 く、釉は光沢が強い。高台内にマイセンの交差剣の窯印が入れられ、「57/4」と活字による刻印がある。また、高台の内側面には染付で11、紫で26と記 されている。(旧ドイツ民主共和国寄贈) :ドイツ・マイセン窯 / 1774~1815年頃
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色は染付の藍色に上絵の赤・緑・黄という色鍋島の基本4色からなる。4色でありながら各色の量的なバランス、線と面によ る表現の違い、濃みによるぼかしや濃淡の表現など、手法の組み合せにより実に多彩な美が創出される。花文は赤い線書きのみで表されているが、線の下には染 付の薄い下書きがなされている。裏面は三方に牡丹唐草文、高台に櫛目文を描く。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~20年代
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口部を端反りにし、胴部の下半にロクロ回転による線刻文を施す。胴部上半には簡略な雨龍文を線刻で二方に描く。雨龍文の 間には「志賀」の文字を二方に分けて一文字づつ記している。文字は茶色にみえるが、高台内には呉須で「志賀」と書かれているため、これも呉須と考えられ る。釉が淡黄色であるため、呉須の色が変化してみえるのである。 :対馬・対州窯 志賀窯 / 18世紀末~19世紀
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