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Japanese National Large Telescope and Related Engineering Development (Edited By T. Kogure and A. T. Tokunaga)

1988年の国際シンポジウム"The International Symposium on Large Telescopes”は、すばるの原型であるJapan National Large Telescopeの開発全容を世界に発信した初の機会であり、日本の検討レベルが国際的に比肩する高さであることが確認され、望遠鏡予算化活動に拍車をかけた。JNLTに加えて当時の欧米の望遠鏡計画の内容が凝縮された貴重な資料である。

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すばる望遠鏡

日本が海外に初めて設置した、単一鏡構成の望遠鏡として世界最大(建設当時)かつ最高性能の国産望遠鏡である。20世紀末に展開された日米欧の8m級望遠鏡開発競争において、大型望遠鏡建設の経験が皆無に近かった日本が、電波望遠鏡や衛星通信、他の産業技術を駆使して成功に導き世界を驚かせた。現在も主焦点広視野性能を活かして天文学上の成果を続々と上げており、世界に誇る望遠鏡として活躍中である。

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なゆた望遠鏡

すばる望遠鏡の設計技術を小型化、低コスト化方向に適用して製造された単一鏡構成の国内最大口径2.0mの光学望遠鏡である。「ミニすばる」とも呼ばれ、公開天文台として世界で最大級の設備であるとともに、また、国際級の観測成果を上げている。すばるや、その他の望遠鏡用の観測装置の試験運用にも適用されており、様々な分野で貢献を果たしている。

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ひので衛星(SOLAR-B)搭載 0.5m可視光太陽望遠鏡 (展示品:主鏡ユニット、副鏡ユニット、排熱鏡ユニット)

Solar-B 0.5m望遠鏡は、すばる望遠鏡技術の中の反射鏡支持、低膨張構造、望遠鏡試験調整法等の技術を駆使し、900kmの軌道場で太陽観測中の国産初の本格的な宇宙望遠鏡である。小型ながらハッブル望遠鏡と同じ0.2秒角の分解能を軌道上で達成し太陽フレア観測などで成果を上げるとともに、開発した無重力状態を模擬可能な光学性能評価試験方法は世界初であり、現在の様々な衛星搭載光学機器に継承されている。

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ゴム糸挿入装置

当初の五本指手袋は、手作業で手首の形状に合わせた目減らしと、別のゴム編機で編成した編地を手首に縫製していた。そのため、伸縮性がなく手から脱げにくいために、機械への巻き込み事故が多発した。この大変な手間や事故防止を解決するために「ゴム糸挿入装置」を開発した。手首部分にゴム糸を編み込むことで、目減らしの手間を省いた生産性の向上、手首へのフィットと安全性を同時に実現した。

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角型全自動手袋編機

指先(角型)から手首まで一体化して編む全自動手袋編機。世界初のシンカーニット方式は、錘で編目が引き伸ばされた従来品とは違い、非常に伸縮性に富んだ手にフィットする手袋を編むことができた。指先と指股のかがり作業は必要であるが、1枚2分15 秒というスピードで編むことができ、一人で 30 台もの編機を操作可能で、驚異的な生産性の向上を果たした。一般社団法人日本機械学会より「機械遺産」として認定された。

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全自動シームレス手袋編機 SFG

指先、指股の手かがり作業をなくした全自動シームレス手袋編機。シンカーニット方式の開発により、指先を丸くうず巻き状に編むことで手かがり作業をなくして、ソフトな感触に仕上げられる、手袋編成の完全自動化を実現した編機である。作業手袋を1枚2分で編成し、納期短縮とコストダウンを実現、さらに指先が丸く指の感覚が伝わりやすい手袋となり、作業現場の安全性と生産効率に貢献した。

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全自動フルファッション衿編機 FAC

当時の業界の課題であった衿の編み立ての省力化に成功した衿編機。海外大手企業の製品が衿編みにおいて 12 分の所要に対し、この機械はわずか5分で編み上げた。キャリッジを小型化して往復運動距離を短くし、独自に開発した編み針とカムを複合化して、先行で目移ししながら後行で編むことにより、大幅な時間短縮が図れた。海外の横編機の模倣ではなく、日本で開発された機能により、海外性能を超える横編機であった。

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シマトロニックジャカードコンピュータ制御横編機 SNC

横編機のエレクトロニクス化という新分野に第一歩を記したコンピュータ制御横編機。編成柄に合わせて行う針やジャックの入れ替えを不要にし、多品種少量生産を可能にした。度目切り替え、糸切り替え、ラッキング、その他の制御をすべてデジタル制御で行い、誰でも手軽に使え、他社に比べて機能は数倍、価格は半分と高く評価された。公益社団法人発明協会『戦後日本のイノベーション 100 選』に選出されている。

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デジタル・ステッチ・コントロール・システム(DSCS)

ニットは、その日の温度や湿度、糸にかかる張力によって編み上がり寸法にばらつきが生じる。デジタル・ステッチ・コントロール・システム(DSCS)装置は、横編機に供給する糸長を測定し、適正なループ長を設定すればコンピュータが計算処理を行い、編み上がり寸法が±1%以下という高精度の編成を可能にした。本場イギリスの専門紙からは『ニット機器では 20 世紀最大の発明』と賛辞をもらった。

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スライドニードル

長年使用の「ベラ針」の歴史を塗り替えた、スライダー機構による目移しを行う編針。柔軟な2枚組のスライダー機構は複雑な目移しに威力を発揮する。スライダーで目移しを行うことで、トランスファークリップが不要となり、針を溝中心への配置が可能となったため、左右対称のループを作り、高品質できれいな編地が編成できる。また、編成テクニックの大幅増加により、魅力的なデザインとシルエットのニット製品作りを可能にした。

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ホールガーメント横編機 MACH2X

スライドニードルを搭載した4枚ニードルベッドのホールガーメント横編機。1着当たりの編成時間を短縮して1日当たりの生産高を上げると、コストパフォーマンスが高まるという思考のもとで開発された編機である。従来の最高速度 1.3 m/s から 1.6 m/s へと高速化が図られた。デザインシステムと合わせて高度なニット生産方式を開発したことで、第 53 回『大河内記念生産特賞』を受賞している。

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ハーモニック・ドライブ・Rシリーズ

ハーモニック・ドライブ減速機は、現在産業用ロボットに標準的に使用されている代表的な減速機である。産業用ロボットの普及元年以前の1977年にロボット向け仕様品として開発されたRシリーズは、電動サーボ式産業用ロボットの実用化に大きく寄与し、1980年代のロボット産業初期成長の原動力となった。Rシリーズは小型軽量でありながらロボット特有の急加減速に耐えられる製品として、多くのロボットメーカに採用された。

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精密減速機RVシリーズ

精密減速機RVは、現在産業用ロボットに標準的に使用されている代表的な減速機である。産業用ロボットの初期成長期の、1985年にロボット専用品として開発され、多くのロボットの機械としての性能向上に寄与した。もともと建機に使用されていた減速機をロボット向けに開発した製品で、特に衝撃や急加減速の高負荷に強く、重可搬質量のロボットの実用化に寄与した。

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ZDT(ゼロダウンタイム)

稼働中のロボットの状況診断から故障予知を行い、予防保全を可能としたサービスである。多くのロボットメーカが試行錯誤していたが、世界に先駆けた最初の商用サービスとして実現したネットワークサービス製品である。減速機の異常摩耗や故障の予知と通知、ボルトのゆるみやバッテリーの低下の検出と通知など、2018年には世界2万台以上のロボットと接続し1000件以上の故障停止の予知能力を発揮した。

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A4CSEL(クワッドアクセル)(4は上付き文字)

クワッドアクセルは自動運転建機を複数台同時に監視し状況に応じた制御を遠隔地の少人数で実施できる自動化施工を可能とした、次世代建設自動化システムであり、施工マネージメントシステムと自立自動運転システムで構成されている。成瀬ダム工事現場における提体打設工事への投入を皮切りに、トンネル工事さらには月面での拠点建設工事などへの展開が進められている。

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成瀬ダム提体打設工事

鹿島建設開発の建設自動化システム、クワッドアクセルは数件の試行工事を経て完成度が高められ、最初の事業現場として秋田県雄物川流域の成瀬ダム工事に投入された。現場の14台の自動建機による工事を小田原市の3人のオペレータで管理する、世界に先駆けた遠隔管理による自動化ダム建設工事現場となった。

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HAL-3

HALは微弱な生体電位を検出することにより装着者が意図した動作を支える装着型のロボットスーツとして、医療現場に広く使用されるようになった製品である。現品のHAL-3は、実験室モデルであるHAL-1、HAL-2を経て、コンピュータを内蔵した最初の実用試作機である。医療用のHALは、米国、EU、シンガポールなどでも脳神経・筋系疾患において機能再生を促進する医療機器として承認を得ており、海外の医療現場にも普及している。

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手術支援ロボット hinotori

医師が一人で電気メス、鉗子、立体視カメラなどを操作する内視鏡手術を支援するロボットシステムであり、先行した米国製品ダビンチに対抗する製品として、広く普及した。メディカロイド社は川崎重工とシステメックスにより設立され、hinotoriは川崎重工のロボット技術とメディカロイドの医療機器技術により、神戸大学医学部を中心とした国内臨床現場の協力を得て開発された。2024年6月時点で58施設に導入されている。

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零式人機 ver.1.3

零式人機は操縦者が作業感覚を感じ取りながら操作できる操縦型ロボットで、現品は「多機能鉄道重機」の原型となった高所重筋作業を機械化することを目的とした概念実証機である。零式人機は、人の作業能力を活かした実用的操縦型ロボットの先駆的取り組みとして高所作業の他、土木作業など社会インフラの構築、保守などへも展開されている。

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多機能鉄道重機

人機一体の技術を基に、JR西日本、日本信号、人機一体の共同により鉄道設備保守専用機として製品化され、JR西日本電気システムが保守工事用設備として購入した。2024年7月のJR西日本和歌山線における架線保守工事を皮切りに運用が開始された。操縦型の力感覚を持つ大型ロボットとして商用製品化された先駆的な製品である。

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コラムアシストタイプ 電動パワーステアリング

世界初の電動パワーステアリング(EPS)として、コラムアシストタイプ電動パワーステアリングが1988年3月に鈴木自動車工業株式会社(現 スズキ株式会社)の「セルボ」の特別仕様車に搭載された。1994年「電動パワーステアリングの実用化」が、日刊工業新聞・環境調査センター共催の「環境賞」を自動車部品として初めて受賞した。

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ラックアシストタイプ 普通車用 電動パワーステアリング

1990年に、普通車に搭載をターゲットとしたラックアシストタイプ電動パワーステアリング(EPS)が本田技研工業株式会社から発売された新世代のスポーツカーNSXに搭載された。普通車用EPSは、軽自動車向けに採用されているEPSと比べて飛躍的に高出力を可能としたEPSシステムとなっている。将来的には、油圧パワーステアリングの次世代としてのパワーステアリングを目指すことができるシステムとして開発された。

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最古の自動車・キュニョーの3輪蒸気自動車 -最古のステアリングを復元-

世界最古の自動車、キュニョーの3輪蒸気自動車に搭載されていた「世界最古のステアリングとされるステアリング機構」を1995年にフランス駐在の技術者をリーダとして復元した。そのステアリング機構は、ピニオンとセクタギヤ(円の一部分を利用した扇形歯車)から構成されている。ステアリングのギヤ比は、現在のマニュアルステアリングの適正ギヤ比と同等となっている。

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卓上用ガラス製魔法瓶用の中瓶製造装置

国内初の卓上用魔法瓶用の中瓶製造装置である。内、外バルブの首部を切断し、内バルブにはスペーサー、外バルブにはチップ管を自動溶着させ、外バルブの口部を封じながら両バルブを一体化する。チップ管より硝酸銀のアンモニア水溶液、ブドウ糖水溶液を投入後、二重空間内壁を銀メッキさせ、チップ管から真空引きする一貫した国内唯一のガラス真空二重瓶製造設備である。

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押すだけポット「みエ~る」中栓なし

ガラス製エアーポットの全盛期に考案された中栓なし構造の空気圧利用式卓上用まほうびんである。内蔵している真空二重瓶は両口構造で胴継ぎ太瓶のさらにコンパクト化した中瓶を使用し、水量表示が可能となっている。業界に先駆けて開発されたエアーポットであり、この構造(中栓なし)は他社も追随し、さらにはステンレス鋼製まほうびんにも構造踏襲される程、業界に浸透した。

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アクトステンレスポット

業界初の高真空ステンレス鋼製魔法瓶をサーモス株式会社(当時の日本酸素株式会社)が開発し、アクトステンレスポットを1978年に発売。ガラス製の弱点を克服した割れない画期的な魔法瓶として進化を果たした。この商品をきっかけに従来のガラス製魔法瓶企業が独自の製法で参入し、市場を拡大した結果、現在国内で使用されるマイボトルとして一人一本使いの生活必需品に浸透した。その先駆けとなった魔法瓶である。

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レバー式エアーポット

ポンプ部を中瓶肩上部に納め、従来品から60 mm 全高を下げた全く新しい構造のエアーポットである。直圧式の注湯操作にかわって、指に力を入れなくてもレバーを軽く押せる新規構造のレバー式注湯方式を採用、その操作性が好評を博した。発売以来、1機種の売り上げが60 万本を突破し、業界の注目を集めた。

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