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江戸川アパートメント水槽便所関係図

江戸川アパートメントの排水設備関係の書類。江戸川アパートメントでは、住民801人、管理従事者10人、訪問者見込449人の受け皿として、大便器25、大小兼用便器121、小便器25、手洗器134個が設置された。その汚水処理設備も、腐敗槽約48立方米のほか、予備ろ過槽、分離槽、酸化槽、消毒槽などを備えている。全30頁、浄化槽、汚水枡、ポンプ室などの図面と、便所構造図、排水平面図がある。

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江戸川アパートメント井水給水及排水工事竣工図

江戸川アパートメントの給水経路は、東京市上水道と井戸水利用の2系統が使い分けられた。そのうち井戸水の給排水系統の竣工図である。井戸水は3立方米の鉄製円筒型の圧力水槽2基に汲み上げられ、洗浄水や洗濯、中庭の散水栓など飲用以外の目的に利用された。全5頁、第1、2号館平面図からなる。

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江戸川アパートメント電話書類 控

このアパートでは、管理室に電話交換機があり、交換手が常駐していた。通話希望者が申し出ると内線接続され、利用料は家賃とともに一括徴収された。本書類はその配線図である。全15頁、配線立上がり系統図、電線布設図、ケーブル配線図などからなる。

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江戸川アパートメント水道竣工図

江戸川アパートメントの給水経路は、東京市上水道と井戸水利用の2系統が使い分けられた。井戸水は共同浴場、一号館の靴洗場と散水栓、各共同便所と洗面所、及び屋上の洗濯流し場等、飲用以外の目的に給水した。市上水は各世帯向貸室及び住宅の台所・便所・洗面所・浴室、5・6階の食器洗流し場、食堂とその炊事場、各所の機関室、中庭の消火栓等に給水した。全12頁、各館各階ごとの専用栓の系統が図示されている。

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江戸川アパートメント甲種増設電話機変更申請書

このアパートでは、管理室に電話交換機があり、交換手が常駐していた。通話希望者が申し出ると内線接続され、利用料は家賃とともに一括徴収された。本書類はそのうち増設電話機に関する図面である。全15頁、甲種増設電話機変更位置図、及び地下ケーブル端子盤連絡配置図である。

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江戸川アパートメント電話書類

このアパートでは、管理室に電話交換機があり、交換手が常駐していた。通話希望者が申し出ると内線接続され、利用料は家賃とともに一括徴収された。本書類は「江戸川アパートメント甲種増設電話機変更申請書」と対のもので、全12頁有り、甲種増設電話機変更に伴う連絡配線図となっている。書類には同潤会専務理事宮澤小五郎直筆の署名も見られる。

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江戸川アパートメント防火用配置図面

江戸川アパートメントの防火用図面。竣工後に管理室が使用したもの。全50頁、消火器設置場所と居住者氏名、階段平面図、1階人員表と居住者氏名など。このアパート自体は不燃建築で、5階と6階には防火区画扉があり、中庭には自動不凍装置付きの消火栓が設置されている。

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江戸川アパートメントエレベータ関係図(1) 

「昇降機工事」ファイル以外に、エレベータ関係の図面が3束ある。その一つで、全3頁あり、マルチコール式昇降機配線図と、500型巻場機械図面である。エレベータは各階に呼出釦を備え、自動運転されており、その仕組みを、これらの図面を通して知ることができる。

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江戸川アパートメントエレベータ関係図(2) 

「昇降機工事」ファイル以外に、エレベータ関係の図面が3束ある。その一つで、全5頁あり、エレベータかごにつく手すりの立面と側面のディテール図面である。

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江戸川アパートメント地階浴場平面図給湯配管図

アパート一号館地階には居住者限定の共同浴場があった。浴場は男女別で定員30人という銭湯並の面積があった。全2頁、浴場平面図と給湯配管図、給湯管断面図、保温装置略図が示されている。

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江戸川アパートメント5、6階ガス引込書類

江戸川アパートメントの5階と6階は独身者用貸室になっており、下階の家族住戸とは対照的に、流しや便所は室内には無く共用で、湯も給湯所で使用した。戦後、同潤会を引き継いだ住宅営団が解散し、管理が住民の手に渡ると、独身室は家族住戸の離れに使うなど様々な住み方をされ、これに伴い設備も改良が加えられていった。全20頁、ガス引込工事実施の資料である。長期居住による生活の変化と設備更新の問題が読み取れる。

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江戸川アパートメントエレベータ関係図(3)

「昇降機工事」ファイル以外に、エレベータ関係の図面が3束ある。その一つで、全10頁あり、マルチコール式昇降機配線図、ケージ内室構造図、扉図面、据付図、そして維持管理のための予備品・工事目録がある。エレベータは後年運転を休止していたが、2次大戦による金属供出で予備品や工具一式を失い、二度と運転を再開されることはなかった。

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江戸川アパートメントボイラ用水道竣工図

アパート給水系統のうち、地階のボイラに送水するための特別栓工事の部分である。全4頁あり、ボイラ用特別栓竣工図、1階、地階平面図、配置図からなる。江戸川アパートメントの先進的設備のひとつである、暖房・給湯設備の関係資料。

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江戸川アパートメント柱・梁・壁 配筋図

江戸川アパートメントは鉄筋コンクリート造であり、その構造の考え方がわかる資料である。全4頁。

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江戸川アパートメント水道関係、図面

給水関係で最も重要な図面。江戸川アパートメントの給水は、東京市上水道と井戸水利用の2系統が使い分けられた。井戸水は共同浴場、靴洗場、散水栓、各共同便所と洗面所、屋上の洗濯流し場等、飲用以外の目的に給水した。市上水は各住戸の台所・便所・洗面所・浴室、5・6階の食器洗場、食堂とその炊事場、各所の機関室、中庭の消火栓等に給水した。全3頁、給水系統図(最重要)、給水配管立体図、市水道配管立体図からなる。

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江戸川アパートメント電話関係 図面

このアパートでは、当初は管理室に電話交換機があり、交換手が常駐していた。通話希望者が申し出ると内線接続され、利用料は家賃とともに一括徴収された。戦後、アパートが住民の自主管理に移ってからは、各戸に直接電話が引き込まれていった。この図面はそうした変化のひとつといえる。戦後すぐのもので、全12頁、回路布線図、セレン式同時充放電装置図、地下ケーブル端子盤配線図からなる。

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江戸川アパートメントガス増設工事図面

時期は不明であるが、瓦斯を増設したときの図面である。長期居住に伴う建物の設備更新を知る資料のひとつ。全12頁あり、新設追加分平面図、地階理髪室平面図からなる。

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江戸川アパートメント外壁リソイド仕上げ材

大正後期にドイツから調合済左官材のリシンが輸入され、水で練るだけという便利さから普及した。早速国内数社が類似品を国産化したが、リソイドもその一つで南満鉱業による調合済左官材。主成分は水硬性珪酸カルシウムで、色石の配合により様々な色調があった。防水性に富み、実際に70年を経ても補修が不要である。仕様書には「下地モルタル約二分厚に塗った生乾き面にリソイドを塗り、目地を付け粗面仕上げとすべし」とある。

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江戸川アパートメント社交室内壁羽目板合板張仕上げ

社交室内壁の木部仕上げには桜の合板が採用された。同潤会の江戸川アパートメントにおける先進性への取り組みは、この「狂わない、暴れない木材」としての新建材を用いるところにもよく現れている。仕様書には「羽目板は北海桜材合板とし、柱形の部分は厚一寸、他は厚五分、いずれも五枚矧ぎ以上のものとし、隙間なき様取り付くべし」とある。

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江戸川アパートメント社交室フローリングブロック

仕様書では「用材は楢乾燥無節材、柾目六割板目四割程度、厚六分の四枚矧ぎで約八寸角に組合せ、不陸なき様コンクリート床に合口は眠り目地にモルタルにて不陸肌別れなき様膠着せしめ表面グラインダー仕上げをなすべし。社交室の分は二重棒線付きとすべし。日本ペーント会社製ラック塗仕上げとし、目止め及び場所によりオイルステーンにて色付けをなし五回塗入念仕上げ」とある。

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江戸川アパートメント階段室採光屋根装置

江戸川アパートメント2号館階段室吹抜部分の採光屋根装置である。坂本式は坂本商会、田中式は田中商会の採光屋根方式である。両者ともこの時代のトップメーカーであった。仕様書では「硝子葺装置は田中式又は坂本式とし、周囲枠は鉄アングルを用い埋込ボルトでコンクリートに取付け、硝子垂木は丁形鉄を約二尺間に配置し枠へ溶接又はアングル鉄を宛てカシメ付ける。硝子板は厚二分網入ガラスを嵌込み」とある。

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江戸川アパートメント地階採光床

仕様書では「各採光硝子床は岩城又は島田硝子製造所をして、全て鉄枠を使用し要所力骨入りとし、廊下天井並に庇用鉄枠は一平方尺あたり動荷重20ポンド以上、地階天井用鉄枠は同百ポンド以上に耐ゆる様に設計すべし。廊下天井並に庇用採光硝子は岩城カタログ三十九号(一尺角)地階天井の分は同カタログ四十四号(四寸五分用)又は同等品を使用すべし」とある。

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江戸川アパートメント階段室鋼製バランスサッシ

江戸川アパートメントでは通風がよく考慮されており、そのため建具も各所に適した開閉方式が採用されている。階段室には仕様書では田島式FT型サッシ又は同等品が指定されている。田島は日本のスチールサッシ創始者田島壱号のこと。田島式FT型は防水性を特に考慮したもので、カタログでは密閉構造をもつ枠、材同士を嵌め込んで組み立てる堅牢性などを謡っている。特にヒンジは差込型の通し蝶番として気密性・水密性を高めている。

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江戸川アパートメント独身室木製扉

5階、6階は全体を防火区画に分け、廊下に防火扉を備えている。このため各室の扉は特に防火を配慮する必要は無く、木製が使われている。家族住戸と異なり、郵便差入口は扉ではなく脇の壁につけられている。またガラスは型板で、外の訪問者を確認する機能も脇の格子付きの窓によっている。

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江戸川アパートメント独身室鋼製扉

5階、6階は全体を防火区画に分け、廊下に防火扉を備えているため、各室の扉は特に防火を配慮する必要は無く、木製が使われている。しかしこの室は防火戸の外の階段室脇にあるため、ここだけは鋼製扉になっている。材質が異なっても、木製扉と同じデザインにしてある。

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江戸川アパートメント階段室1階出入口鋼製扉(引違戸)

江戸川アパートメントの建物は中庭を取り囲む配置である。建物各所にある階段室の一階は、中庭と敷地境界との間に風を通す重要な機能をもっている。一方で戸締りと防災のために、このような鋼製建具が階段室一階の両側についている。デザインは両側で異なり、またガラス面積を大きくして、閉鎖時にも開放的で豊かな表情を与えるよう考慮されている。またわが国の引き戸の文化を鋼製建具に継承しているのも同アパートの特徴である。

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江戸川アパートメント鋼製円窓

同潤会アパートは、初期のころから個性的な窓で表情を豊かにすることを試みている。代官山では6角窓、鶯谷や江戸川では丸窓を用いているが、メインのファサードではなく側壁や内部の共用部分など、少し引いた箇所にさりげなく配するところが「同潤会らしさ」であろう。仕様書では、江戸川アパートメントの丸窓にはステンドグラスが指定されているので、ガラスは嵌め替えた可能性もある。

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江戸川アパートメント和室鋼製サッシ(引違戸・欄間付き)

鋼製建具は上げ下げや外開きなどの開閉方式と共に西洋から導入され、それらがビルの建具形式になった。しかし江戸川アパートでは引戸の文化が重要視され、標準品ではない引違いサッシを作らせた。内側にはねじ締りもついている。当時は異例だったが、戦後、公団が引違い鋼製サッシを採用、日本の住宅用サッシは引違いが標準となった。引戸は開き戸より高度な水密・気密技術を要するため、歴史的にも技術的にも珠玉の一品といえる。

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江戸川アパートメント階段室バルコニー出入口鋼製建具

バルコニーにはダストシュートが設けられており、出入口はそのためのものである。仕様書には他の鋼製建具と同様に、三建工業株式会社、日本建鉄株式会社、栄進社という、鋼製建具では当時のトップメーカーが指定されている。70年を経た現在でもよく稼働している。出入口と窓が引戸と引違い戸の組み合わせである点が、引戸の文化を継承する江戸川アパートメントらしさを感じさせる。

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江戸川アパートメント住戸玄関鋼製建具(引込戸)

住戸玄関戸は引込戸と片開き戸の2種がある。これは引込戸で、日本建鉄DS型若しくは同等以上の類似型。戸の隅に郵便差入口があり、その内側には郵便受けとして木綿製の網がついていた。ガラスは大きな面は網入縞板だが、その脇を磨きの透明網入板とし覗き窓にしている。ここの上下にカーテンポールがあり、カーテンを張って視線を遮っている。当時は透明網入板ガラスはまだ量産されておらず、輸入品である。

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江戸川アパートメント住戸玄関戸(内開戸)

住戸玄関戸は引込戸と片開き戸の2種がある。これは片開き戸で、日本建鉄PH型若しくは同等以上の類似型。戸の隅に郵便差入口があり、その内側には郵便受けとして木綿製の網がついていた。ガラスは大きな面は網入縞板だが、その脇を磨きの透明網入板とし覗き窓にしている。ここの上下にカーテンポールがあり、カーテンを張って視線を遮っている。当時は透明網入板ガラスはまだ量産されておらず、輸入品である。

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江戸川アパートメント階段室1階出入口鋼製扉(引違戸・欄間付きタイプ)

江戸川アパートメントの建物は中庭を取り囲む配置である。建物各所にある階段室の一階は、中庭と敷地境界との間に風を通す重要な機能をもっている。一方で戸締りと防災のために、このような鋼製建具が階段室一階の両側についている。デザインは両側で異なり、またガラス面積を大きくして、閉鎖時にも開放的で豊かな表情を与えるよう考慮されている。またわが国の引き戸の文化を鋼製建具に継承しているのも同アパートの特徴である。

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江戸川アパートメント社交室鋼製バランスサッシ

江戸川アパートメントには社交室があり、住民の会合のほか、コンサートや慶弔行事用にも利用された。3面にわたって大きな開口部がある明るい空間で、採光と通風のための建具が設けられた。上半分がバランスサッシになっており、雨天でも通風を確保できるように、戸を辷出しとしている。仕様書では「田島式FT型又は同等以上の類似型にして一斉開閉装置とし其のハンドルは取り外し自在とすべし」とある。

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江戸川アパートメント住戸鋼製バランスサッシ

住戸の水まわり空間には鋼製バランスサッシが付けられている。和室は引違い、洋室は両開き、水まわりはバランスサッシといったように、場所や機能に応じて開閉方式が細かく使い分けられていた。サッシは田島式FT型「サッシュ」又は同等以上の類似型。

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江戸川アパートメント社交室出入口鋼製扉

江戸川アパートメントには社交室があり、住民の会合のほか、コンサートや慶弔行事用にも利用された。アパートとしては、いわば外部者との交流の場でもある。それにふさわしく、高価な磨き板ガラスが惜しげもなく嵌っている。仕様書では「社交室出入口二連片開き硝子戸は網入素通し硝子板を切り込み砲金製押縁付きとしドーアチェックを」とある。

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江戸川アパートメント共用便所表示錠

江戸川アパートメントには1階の食堂脇に来訪者兼用の共用便所があった。これはその大便所の表示錠である。仕様書に指定されているメーカーの金堀建築金物商店は金菱印、渡邊久雄製作所はウルフ印の建築金物を製作販売していた。

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江戸川アパートメント住戸玄関戸引戸錠(本締り錠)

引戸用の鎌錠。上部にシリンダー錠、下部に鎌錠のラッチを操作するレバーが見える。仕様書では「箱錠は金菱印九八五番又は「ウルフ」印同等品」とある。金菱印は金堀建築金物商店の、ウルフ印は渡邊久雄製作所のそれぞれ登録商標である。同様に実績のある錠のメーカーとして、堀商店があるが、住民の話ではアパートは堀商店製の錠とされている。

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江戸川アパートメント屋上出入口引戸錠(外部用)

屋上出入口引戸用の鎌錠。住戸引戸の鎌錠と逆に、下部に錠の鍵穴を保護するプレート、上部に鎌錠のラッチを操作するレバーが見える。仕様書では「箱錠は金菱印九八五番又は「ウルフ」印同等品」とある。金菱印は金堀建築金物商店の、ウルフ印は渡邊久雄製作所のそれぞれ登録商標である。同様に実績のある錠のメーカーとして、堀商店があるが、住民の話ではアパートは堀商店製の錠とされている。

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江戸川アパートメント独身室換気窓面格子(タイプ1)

江戸川アパートメント一号館の5階・6階は独身貸室として計画された。中廊下を挟んで各室が配置され、それぞれに廊下に面した出入口と換気窓をもっている。換気窓の形状は長方形と六角形の2つがあり、それぞれの換気窓につけられた面格子も1枚ずつデザインが異なっている。面格子や手摺などの製作金物を手がける町工場は多かったが、昭和20年代を境に急減した。ここには今はなき職人の手仕事と同潤会の遊び心が残されている。

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江戸川アパートメント独身室換気窓面格子(タイプ2)

江戸川アパートメント一号館の5階・6階は独身貸室として計画された。中廊下を挟んで各室が配置され、それぞれに廊下に面した出入口と換気窓をもっている。換気窓の形状は長方形と六角形の2つがあり、それぞれの換気窓につけられた面格子も1枚ずつデザインが異なっている。面格子や手摺などの製作金物を手がける町工場は多かったが、昭和20年代を境に急減した。ここには今はなき職人の手仕事と同潤会の遊び心が残されている。

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江戸川アパートメント居室レジスター・換気口金物

同潤会アパートの換気システムは、建築の度に改良がなされた。江戸川アパートメントでは集合住宅の自然換気システムとしての完成された姿を見ることができる。これは居室の窓下に設けられた換気口で、室内側にはレジスター(開閉機構付き換気金物)、室外側に亀甲金網を内張りした鋳鉄格子がついている。仕様書では協和式完全密閉レジスターが指定されているが、実際は田村商会のキングレジスターが採用された。

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江戸川アパートメント床下改め口兼用換気口金物

江戸川アパートメントの1階は束立ての木床で、改め口を兼ねた開閉式の床下換気口が設けられ、防鼠用に亀甲鉄網が内張りされている。大型の換気口は、充分な換気量の確保により床下の腐朽を今日まで防いだだけでなく、当初の計画意図にはないものの、後年の設備更新の際の配管引込み口としても活用されている。

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江戸川アパートメント鋼製手摺

居室窓につけられた手摺。角棒の組み物で、Y字のアンカーによって窓台に埋め込まれている。

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江戸川アパートメント階段室手摺

手摺壁から内側に張り出した手摺は、途切れることなく最上階まで続いており、踊り場での方向転換時にも常に体を支えることができる。手摺の連続性は踊り場での階段段鼻の位置関係で決まるが、現代でも階段手摺の誤った配置をする設計者が多い中で、装飾性と安全性を両立した設計には学ぶべきものが多い。また、最上階まで1本のチューブを誤差なく繋げるための製作・施工技術も評価できる。

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江戸川アパートメントマンホール蓋

マンホールの蓋中央には同潤会の「潤」の字がデザインされている。これは単なる記念碑ではなく、設備管理の歴史を語っている。敷地内のマンホール蓋は東京市、同潤会など管理者毎のものが設備され、同潤会が管理したマンホールには全てこの蓋が嵌められているからである。

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江戸川アパートメント社交室室名標

室名表示は建物の使われ方の記録である。仕様書では「社交室、男女各浴室、一階食堂添便所地階便所等の室名標は持送りは真鍮製、現寸図に倣い仕拵え指示の位置に取り付くべし」とある。社交室は江戸川アパートメント住民の会合だけでなく、コンサートや慶弔行事にも使われ、外部者も迎え入れるアパートの「顔」であった。

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江戸川アパートメント独身室共同名札掛

江戸川アパートメントの一号館5階・6階は独身貸室になっており、総室数約140室に及ぶ独身居住者を管理するために、管理室脇に設置された名札掛。仕様書には「其の号数其他所要の文字を浮き出さしめ砲金鋳物其れ等にて現寸図の通り仕拵ええぶし仕上げとし埋込ボールトにて盗難の虞れなき様取り付け」とある。

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江戸川アパートメント屋上洗濯流し

同潤会アパートでは屋上に共用の洗濯流しと物干し場が設置された。江戸川アパートメントでは階段室塔屋の内外にセメントで造り付けの流しがあり、塔屋外部には盥を使う平型の流し、内部には写真のような個別の流しになっている。当初は作業性を考慮して押釦式の水栓がつけられていた。水は井戸水を用いた。集合住宅の生活と共用設備を考える上での貴重な資料。

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江戸川アパートメント給湯所流し台

江戸川アパートメントの5階・6階は独身貸室になっており、各室に水まわりはなく、各階に共用の湯沸所が設置された。流しはセメントの造り付けである。中央にシンク、左右に水切りと調理台を配置する方法は戦後に浜口ミホが考案し公団住宅で採用された話が知られているが、同方式は実は戦前の鈴木商行製の流し等にもよくあった。本品も戦前の一例。壁には湯沸器として北辰商会製ジュピターオートボイラーW10号が2基設置された。

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江戸川アパートメント給湯所給湯器水栓

江戸川アパートメントの5階・6階は独身貸室になっており、各室に水まわりはなく、各階に共用の湯沸所が設置された。その壁には湯沸器として北辰商会製ジュピターオートボイラーW10号が2基設置された。この水栓はボイラーへの給水系統の痕跡で、上部にはボイラーへ向かう継ぎ手があり、先端には水量を調節するバルブのハンドルの軸が残っている。

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