「」 に対する検索結果 : 26358

前の50件 (11201-11250/26358)    次の50件

アキシャルリード型コイル

(1)コイルをアキシャル化する事によって,C(コンデンサ),R(抵抗器),D(ダイオード)など,すでにアキシャル化されている他の汎用電子部品と同一のインサータ(部品自動挿入機)で一括搭載が可能となった。(2)数年後には世に先駆けて基板穴ピッチ5mm対応品も発表,電子機器の効率の良い生産と小型化に貢献,コイルのアキシャルタイプ時代を牽引。(3)形状を統一化し,部品生産を一貫ライン構想で実現したので,大量生産を短時間で実現する生産ラインを構築できた。(4)一貫ライン化は当時代で高い信頼性を得る部品となった。また第一次オイルショック以降の家電ブーム(VTR景気)に自動挿入部品として,品質とコストパフォーマンスで市場に応えた。

情報所有館 : 国立科学博物館 


円筒型チップセラミック・コンデンサ

(1)当時,チップコンデンサは角型の積層タイプ(3225タイプ:3.2mm×2.5mmが最小)だけであったが,新たに3216(直径3.2mm×1.6mm)の円筒(単層)型を導入した。(2)同心円状に電極を配置した構造のために,高周波域でのQ,Esr特性が角型チップコンデンサに対して優れた。(3)バルク状態での取り扱いが容易(基板へのマウント時)。(4)特に小型化と高周波特性が要求されたテレビ等のチューナ用として好評を得,需要に応えてその実現に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


容量性バリスタ(セラミック複合機能素子)

(1)世界で初めて高静電容量を持つバリスタを,電子機器回路用として実用化した。(2)従来の同用途のバリスタより15倍以上の見掛け誘電率(たとえばZnO系の15倍)をもち,コンデンサとしての機能とバリスタ機能,およびそれらの複合機能によってパルスノイズから静電気放電,誘導雷サージまでを吸収できる。(3)バリスタ電圧,静電容量値の幅広いラインアップによって,半導体から大型機器までの異常電圧に優れた吸収効果を発揮した。(4)一つの素子でコンデンサとバリスタの複合機能をもつことで,EMC(Electromagnetic Compatibility)対策の小型化に貢献。(5)異常電圧に対して信頼性が高い。

情報所有館 : 国立科学博物館 


アモーファスSi系太陽電池

(1)高出力:蛍光灯下での微弱光でも大きな出力が得られ,文字がやっと読める50lux程度の明るさでも電卓動作を可能とした。・アモーファスSi(シリコン)系太陽電池の製品化は,電卓用の20mm×50mm程度の大きさでスタートした。(2)低コスト化:太陽電池は用途に応じた出力電圧と電流を要求されるため,複数個の電池を直列に配列し結線する必要があるが,アモーファスSi太陽電池は一枚のガラス基板上に結線した状態で形成でき,低コストとなる。

情報所有館 : 国立科学博物館 


Ni電極大容量積層コンデンサ

(1)電子機器の小型化,高周波化,ディジタル化に対応した小型で大容量のコンデンサ時代を開いた。(2)そのコストパフォーマンスと高周波性能の良さによって,アルミ電解コンデンサの領域へも積層セラミックコンデンサで代用できる時代を開いた。(3)電子機器の小型化・高性能化に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


シンプルマルチマウンタ

(1)C(コンデンサ),R(抵抗器)などのバルク部品を効率的に基板に一括マウントするシステム。・ローダ,ピン転写機,マウンタ,硬化炉,アンローダの1ライン分をシステム化した。・一括装着による高い生産性。(2)バルク部品の使用により,高稼働率,部材保管の低コスト化に寄与。(3)高い装着精度。(4)シンプルな構成による簡単操作。

情報所有館 : 国立科学博物館 


CD-R(レコーダブル・コンパクト・ディスク)

(1)CD(Compact Disc)と完全に再生互換性のあるレコーダブルCD(CD-R)を世界で初めて開発し,記録メディア業界・光ディスク業界にインパクトを与えた。(2)CD-ROM制作を簡易化し,その後のCD-ROMビジネス拡大の引き金となった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


世界最小GaAsパワーアンプ

(1)業界初のPDC(Personal Digital Cellular)用の小型GaAsパワーアンプ。・体積:0.4cc,動作電圧4.7Vで,高効率のパワーアンプ。・その後,動作電圧3.5V品を開発し,携帯電話の軽量化,省電力化に寄与した。(2)当商品の発売によって,日本の携帯電話の小型化,薄型化,長時間連続通話に寄与し,その普及に拍車をかけた。(3)GaAsFETに大きな需要をもたらし,化合物半導体の発展に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


チップインダクタ(高周波積層型)

(1)従来,インダクタでは困難とされてきた小型化・チップ化を実現した。(2)電子機器の高密度実装化に寄与した。(3)高周波対応のインダクタとして十分なQ値と高周波特性を実現。(4)携帯電話等の通信産業の発展に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電動式ショルダ・テープレコーダ「R-50」

(1)国産初の“デンスケ”。放送業界,映画産業,報道業界に多大の貢献があった。(2)2キャプスタン方式による安定した振動性能を達成した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


実時間ディジタル相関計「C-100」

(1)全ディジタル電子式単能相関計算機であって,すでに実用化されていた磁気テープ式アナログ相関計や大型電子計算機によるものとは異なり,簡便かつリアルタイムに計算結果が表示された。(2)全ディジタル電子式のため,高信頼であった。(3)他の方式に比較して小型・軽量であり,ランニングコストは安価であった。(4)データ解析手法の一つとして,相関分析弦を手軽に提供することによって,さまざまな方面にわたる研究活動に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


DR/FMカセットデータレコーダ「R-70」

(1)フィリップスタイプのCカセットを計測用データレコーダに使用した初のモデルであり,小型化,超小型化へ至る計測用データレコーダの始祖となった製品である。(2)小型・軽量・低消費電力かつ耐振・防塵構造が付与されたため,日本の工業計測のフィールドワークにその利便性が貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


光学式ディジタルオーディオディスク(DAD)システムの開発

(1)世界で最初に開発した光学式ディジタルオーディオディスク(DAD)システム。記録から再生に至る総合システムの開発で,PCMマルチトラックレコーダレーザ原盤記録機,レプリカ盤(再生ディスク)生産工程,ディジタルオーディオディスクプレーヤを同時開発し,技術発表とプレーヤの試作機を公開し,デモンストレーションを行う。(2)CDとCDプレーヤが誕生するキッカケとなった。CDプレーヤの普及とともにオーディオ分野のディジタル化が進展し,高品位で豊かな表現力を持ったオーディオを簡単に楽しめる環境を作り出す。

情報所有館 : 国立科学博物館 


カセットマルチトラックレコーダ

(1)4トラック/4チャネルのカセットマルチトラックレコーダと4インプットのミキサを一体化し,録音スタジオの機能を簡便な形に統合した製品。(2)使い易く,価格が安いことから,世界中のミュージシャンに受け入れられ,曲作りや演奏のレベルアップに貢献する。その後の製品は音楽教材としても使用されるようになり,一つの製品分野を生み出した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


レーザビデオディスクシステム「LV-200A」

(1)記録できるレーザビデオディスクレコーダ。(2)オリジナル高密度追記型30cmディスク(片面30分/両面60分と片面1時間/両面2時間の2種)。(3)高品質画像。(4)CAV(Constant Angular Velocity)だけでなく,CLV(Constant Linear Velocity)にも対応した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ディジタルマルチトラックレコーダ「DA-88」

(1)8ミリビデオテープ(Hi-8)を使用した,8チャンネルマルチトラックレコーダ。サンプリング周波数48k/44.1kHz,16ビットリニア,108分の録音時間,小型軽量で,最大16台まで(128チャンネル)同期運転可能。独自の記録フォーマット(DTRS)を採用。(2)高機能,安定性,拡張性,取り扱い易さ,低価格のため,全世界の録音スタジオ,放送局,ポストプロダクション,映画会社等に導入される。音質の向上,創造性の高揚,作業性の改善に寄与する。

情報所有館 : 国立科学博物館 


馬蹄形炭素皮膜可変抵抗器を開発

(1)馬蹄形状した炭素皮膜抵抗体を平面上に配置した,回転型の可変抵抗器。(2)一般に,この種の回転型可変抵抗器は,ラジオの音量調整(ボリュームコントロール)に採用され,「ボリューム」という名称が可変抵抗器の代名詞となった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


酸化金属皮膜固定抵抗器を開発

(1)耐熱性に優れている酸化金属皮膜固定抵抗器を開発した。(2)大部分の工程および抵抗値出しはカーボン抵抗(炭素皮膜抵抗)と同じですむ。

情報所有館 : 国立科学博物館 


金属蒸着皮膜可変抵抗器の量産開始

(1)Cr-Pd(クロム-パラジウム)合金の蒸着膜を抵抗体とした可変抵抗器の量産を開始した。(2)従来の金属巻線抵抗体より高い抵抗値を実現した。(3)通信機用として最適であった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


メタルグレーズ抵抗器(半固定)の開発

(1)メタルグレーズ抵抗体と,摺動子に耐環境を考慮したステンレスを採用した半固定抵抗器を開発した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


強磁性薄膜抵抗素子の開発

磁気センサー素子を開発した。・素子は,パーマロイ(Fe-Ni合金)を用いた強磁性薄膜抵抗素子。

情報所有館 : 国立科学博物館 


複合ブロック商品を本格化

(1)複合ブロック化のために,独自のコンセプト“ICB”(Integrated Control Block)を提案,それにそった複合商品を開発した。(2)顧客であるセットメーカに貢献する。・機器の小型,薄型化を可能にする。・機器の組立工数を低減する。・機器のデザインの自由度を高める。

情報所有館 : 国立科学博物館 


端子付ジャンパシート

高価なPIフィルムより安価なPETフィルムを採用したジャンパシート。

情報所有館 : 国立科学博物館 


フィルムをベースにした可変抵抗器

(1)薄型,軽量化に対応した可変抵抗器。(2)可変抵抗器の基板を従来の積層板から,環境を重視してフィルムに変えた。

情報所有館 : 国立科学博物館 


テレビ用偏向ヨークコア,フライバックトランスコア

(1)当社にとって初のテレビ用コア。(2)Ni-Cu-Zn(ニッケル・銅・亜鉛)系フェライトのため,性能的にはテレビ用としては十分でなかった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


テレビ用Mn-Zn系フェライト「H3材」

高透磁率,高飽和磁束密度のMn-Zn(マンガン・亜鉛)系のテレビフライトバックトランス用コア。従来のNi-Cu-Zn系に比べ安定したトランスの性能が出せるようになった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


パラメトロン式コンピュータ演算素子用コア

(1)当時コンピュータの演算要素子としては,真空管やリレーが使われていたが,新しい演算方式としてパラメトロン方式が開発され,同方式用素子にフェライトコアを使った。(2)可動部分や接点部分がなく,機械的に堅牢な演算素子。(3)このコアとコンデンサを組み合わせて,演算素子「パラミスタ」を1958年(昭和33年)に発売した。この製品は,同年ブラッセルで開催された万国博でグランプリを獲得した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


メモリコア(80ミル)

(1)国産初のコンピュータ用メモリコアで,パラメトロン演算方式のメモリコア。(2)外径2mm,内径1.2mm。

情報所有館 : 国立科学博物館 


通信機用コア材料「H5A材」

(1)高透磁率,高安定性の材料(透磁率3300,透磁率の径時変化率1%以下)。(2)当社が通信機(搬送通信)分野へ参入することを可能とした製品。

情報所有館 : 国立科学博物館 


テーピング法による電子部品の製造

(1)それまで非連続方式で製造していたセラミックコンデンサを連続式で製造するため,送り穴を設けた紙テープにリード線をはさんで流していく方法で連続製造ラインを組んだ(この後,コイル等の部品についても同様の方式を採用した)。(2)この方式で製造したコンデンサを,テーピングしたまま機械で自動挿入できるようにし,このテーピング仕様は,昭和52年にEIAJで,昭和60年にIECで規格化された。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ラジアルリード型部品自動挿入機「アビサート」

国産初のラジアルリード型電子部品自動挿入機(アビサート VC-3)。1975年当時,ラジアルリード部品の基板への実装は作業者による手挿入であった。部品供給方法もバラバラであった為自動化の流れを阻害していた。TDKは部品のテーピング特許を無償公開し,又アビサートの開発を進めることにより,ユーザーは基板組立のトータルコストの低減と信頼性向上を図ることができた。今日の基板組立の先駆けとなる自動機であった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ルスナー法によるパワーフェライト材の製造

(1)酸化鉄の製造を含めて,パワーフェライトをルスナー法を採用して原料から内製化。・それまでは酸化鉄や酸化金属は,それぞれ専門メーカーから購入していたが,酸化鉄も酸化金属も社内製化を図った。Fe,Mnの噴霧供焙焼により仮焼工程を省略した。(2)パワーフェライトの高性能化とコストダウンを図った。

情報所有館 : 国立科学博物館 


低温焼結磁性材料の開発

(1)電極として使うAg(銀)と同時に焼成できるよう,フェライトの融点より低い銀の融点以下の温度で焼成できる磁性材料。(2)この材料の開発によって異種材料の同時焼成が可能となり,各種積層チップ部品に製造につながった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


積層チップ型コイル

(1)初の積層型モノリシック構造のチップ型コイル。(2)構造上から磁界漏洩がなく,しかもチップ型のため高周波特性も良くなり,機器の小型化・高性能化・高信頼化に大きく貢献。

情報所有館 : 国立科学博物館 


HDD用薄膜磁気ヘッド

(1)フェライトヘッドに比べ保持力Hcの高い薄膜磁気ヘッドのため,高HcのHDD(Hard Disk Drive)記録媒体にも書き込みが可能。(2)コア先端が薄いため,高分解能な書き込みが可能。(3)インダクタンスが小さく共振周波数が高いので,高周波特性に優れている。(4)ヘッドメーカーとして商業ベースで初の量産化。

情報所有館 : 国立科学博物館 


積層セラミックハイブリッドIC「MHD」

(1)受動部品をハイブリッドIC化し,さらに半導体ICと組み合わせて,アナログ機能ブロックをワンチップ化した。(2)基板占有面積は,個別ディスクリート部品による回路構成時の1/3。(3)基板組み立てコストの削減と信頼性向上を実現。

情報所有館 : 国立科学博物館 


PRML方式HDD用リードチャネルIC

(1)HDD(Hard Disk Drive)の記録密度を高める信号処理方式PRML(Partial Response Maximum Likelihood)用のリードチャネルIC。(2)このICは,世界最高速のデータ転送速度(80Mビット/秒)を実現し,しかも低消費電力(750mW)である。面記録密度はピーク検出記録方式を用いたものに比べ30~50%向上する。

情報所有館 : 国立科学博物館 


MRインダクティブ複合薄膜磁気ヘッド

(1) HDD(Hard Disk Drive:磁気ディスク装置)の薄膜磁気ヘッド。(2)このMRインダクティブヘッドは,録再分離構造として記録用インダクティブヘッドと再生用MR(Magneto-Registive:磁気抵抗)ヘッドを複合化した。(3)狭トラックで,しかも高出力・低インダクタンスを実現することで,HDDの小型化,高密度化,高速化に対応する。

情報所有館 : 国立科学博物館 


高性能フェライト磁石材料開発

(1)従来のフェライト磁石の一つであるM型Sr(ストロンチウム)系フェライトと 比べて(BH)maxを最大40%向上。(2)結晶磁気異方性を10%向上し,高Hcを可能にした新組成。(3)Hcの温度係数も従来の50%以下にでき,耐温度特性を向上した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


マルチインフォメーションシステム

(1)自動車内で乗員が使用する総合的な情報提供装置として,本格的なコンピュータシステムで完成させた(ナビゲーション,エアコン制御,オーディオ制御等)。(2)国内においては,ナビゲーションという新しい分野を創出し,1990年代の隆盛の基礎を築いた。・また,欧米を含めて国家レベルに,ITS等自動車,移動体の総合情報システムの必要性を喚起させる影響の大きい製品となった。(3)ナビゲーションシステムとして,CRT,LCDなどのディスプレイに地図を表示させ,地図データを取り扱う装置・産業の分野を開拓した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


中間周波変成器「10Fタイプ」

(1)真空管ラジオからトランジスタラジオへの変遷に大きく貢献。・コイル仕様の設計と周波数可変機構で,トランジスタの特性に合わせて調整ができ,トランジスタラジオの設計を容易にした。(2)世界初のトランジスタラジオ用IFT(中間周波変成器)「10A」を改良し,需要を大きく拡大した。(3)その後,短波用コイル,FMおよびTV用コイル「10K」等を経て高周波コイルの発展に寄与した。(4)現在は量産していない。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ワイヤメモリ

(1)国際電電(KDD)研究所と当社の共同開発により,画期的構造を持ったワイヤメモリを開発した。これは当時主流であった磁心メモリに代わるものとして,内外の学界や産業界の注目を集めた。(2)1964年には通産省工業技術院電子技術総合研究所が開発する高速電子計算機「MARK-6」に実装され,その後ICメモリが次の主流として台頭する間の1970年代前半にかけて,商用のミニコンピュータから大型コンピュータまで数多く の機種に採用された(3)当時,磁性薄膜メモリは内外で広く研究されたが,コンピュータの記憶装置に実用化されたのは当社のワイヤメモリだけであった。またワイヤメモリは磁性薄膜の特質である耐環境性,高速性やNDRO(非破壊不揮発)性を生かして産業用ロボット等にも採用された。(4)1967~1970年の間,通産省が主導した大型プロジェクトの超高性能電子計算機の開発に国内大手コンピュータメーカー6社とともに当社も参画し,この成果によって第3回日本産業技術大賞を受賞した。(5)現在は、量産していない。

情報所有館 : 国立科学博物館 


高周波コイル「10Kタイプ」

(1)FMラジオおよびテレビの発展に貢献。高周波コイルの高精度な特性を実現し,FMラジオの中間周波変成器等に需要を大きく拡大した。(2)世界初のスパイラル多段巻線により,特性バラツキを大きく改善した。(3)その後,7mm角コイル「7K」,「7KN」等を経て高周波コイルの小型化に寄与した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


超階段型接合容量ダイオード「KV1226/1225」

(1)ラジオが手動チューニング全盛時代に,この容量可変型ダイオードの出現によって,電子同調時代の先駆けとなった。(2)世の中に高耐圧で周波数/電圧の直線性の良いダイオードが存在していなかった。(3)5年後にはカーラジオ,高級ステレオは電子同調となり,ほとんどのメーカがこれを採用した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ビデオ用LCフィルタ「5V/4Fシリーズ」

(1)VTRおよびカメラ一体型ビデオの発展に貢献した。高周波コイルの設計技術を基盤に,ビデオ信号回路に対応したフィルタ特性を実現。(2)5mm角コイルを連結したVTR用の「5Vシリーズ」と,さらに小型化した面実装用4mm角コイルを連結したカメラ一体型ビデオ用の「4Fシリーズ」でビデオ機器の発展に寄与した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


低飽和レギュレータIC

(1)小型パッケージ(SOT23L)を採用し,携帯電話など機器情報端末に多く採用された。(2)従来製品に比べ,低リプル,高精度,低ノイズ,出力スイッチ機能など,多くの利点を実現した。(3)5年後(1995年頃)には,用途に応じてシリーズ化・多様化を図り,携帯電 話,PHS,コードレス電話など多くの機種に採用された。

情報所有館 : 国立科学博物館 


LCフィルタ「FS」

(1)ビデオカメラなど映像機器の小型化に貢献。巻線タイプとしては世界最小のビデオ信号用実装LCフィルタを実現。(2)パッケージングの完全樹脂モールド構造によって,実装機への対応性および信頼性を向上させた。(3)マルチメディア産業の発展に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


積層nHチップインダクタ「LL2012-F」

(1)高周波機器に使用するnH(ナノ・ヘンリー)インダクタに積層チップ部品化の概念を導入し,商品化するとともに,高周波分野における非巻線型(固体型)nHインダクタ素子市場を切り開いた。(2)通信機器の小型化,軽量化とともに,セット設計期間の短縮に多大に貢献し,TACS,GSM,PHSといった各国携帯電話など移動通信機市場の形成に多大の貢献をした。(3)初の非巻線型積層nH積層チップインダクタ。その後,「LL1608-Fシリーズ」,「LL1005-Fシリーズ」を開発し,部品の小型化展開に発展した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


人工水晶の工業化

(1)水晶デバイス製造において,原料である水晶の供給不安を払拭した。デバイスに使用する水晶は,ブラジルなどから輸入する天然水晶に頼っていた。しかし,良質な天然水晶は産出量が少ないため供給不安があった。人工水晶の工業化により国内で水晶を調達できるようになった。(2)製造工程の合理化を達成。天然水晶は双晶や寸法などにバラツキがあり,使用に際しては個別に品質評価が必要であった。人工水晶は双晶がなく,寸法も一定であるため加工工程の合理化が可能となり,同時にその自動機械化を推進した。(3)カラーテレビ,CBトランシーバ等のマスプロ製品の発展に貢献した。(4)人工水晶の企業化にあたり新技術開発事業団の第1号開発事業に認定された。

情報所有館 : 国立科学博物館 


移動通信用の高周波二重モードフィルタ「MCF」

(1)FM移動通信用のモノリシック・クリスタル・フィルタ(MCF)当時,150MHz/450MHz帯のFM移動無線機が官公庁やタクシー業界などに隆盛期を迎えていた。この初段IFフィルタとして使う10.7MHz/21.4MHzの水晶フィルタには複数個の水晶振動子を必要とした。これに代わって,世界で初めて単一水晶素板上に近接配置した共振電極間の音響結合を利用した,Monolithicな小型,高性能のFM移動通信機用フィルタの工業化に成功した。製品化は,10.7MHz/21.4MHzのIF用フィルタからスタートした。(2)以降,各種移動通信機に大量に使用されており,移動通信機業界に対する貢献度,技術的寿命の長さは特筆に価する。(3)発明者の中沢祐三は,1975年(昭和49年)「特許庁長官賞」(MCFに関する特許)受賞。1995年(平成7年)「MCFの開発・実用化」で『黄綬褒章』を授章した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


前の50件 (11201-11250/26358)    次の50件