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都市間高速バス向方向幕巻取器

都市間高速バスの普及とあわせて前窓下、側板部取付の奥行70mm以下で、長尺字幕(最大200段)が巻取れる巻取器が要求された。限られたスペースに収納する為に蛍光灯及びインバータも組込みとなった。巻取機構はデファレンシャルローラー方式でラダーチェーン駆動である。コイルスプリング保護のトルクリミッターがHD-511型には採用された。車体メーカー毎に車種に合わせて多数の機種がある。1980年代後半の京浜急行・弘南バス共同運行の品川・弘前間の長距離都市間バスが高速道路の伸延と共に鉄道に対抗するものとして運行開始となり、その後、都市間バスは全国のバス会社の経営の柱となった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


データプロセッサ

ワンマン運転の労力軽減のため、起終点での行先表示設定を放送装置の案内テープと連動してノンタッチ操作としたものである。8トラックのテープから直列信号をデータプロセッサで8ビットの並列信号へ変換して全自動方向幕巻取器の設定器へ入力する。音声合成放送装置からのデジタル出力にも対応している。西東京バス全車に採用された。放送装置と連動することにより折返しの字幕設定が走行中に出来るので、操作時間の短縮による実ハンドル時間の合理化がはかられた。

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故障診断機能付方向幕巻取器

整備工数を低減するため前面・後面・側面の方向幕巻取器に異常が発生すると、全巻取器が緊急停止し、操作盤を故障診断モードにすると故障個所がコード番号で表示され、配線不良、モーター不良、位置検出器不良、巻取機構不良、字幕不良等の故障原因が速やかに分かる。90年以降、都営バス全車に採用された。当社は1970年の連動式の異常検知型にみられる様に、方向幕巻取器の自己診断システムに大きな関心を持っていた。半導体技術の進歩によってマイクロプロセッサーの内蔵が容易になったので、従来の全自動用設定器のディスクリートのICからMPUの搭載に変えて、機器の小型軽量化を進めると共に自己診断機能を付加したのがM・AS-3ARである。

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超低床バス側面用方向幕巻取器

東京都交通局で1990年に導入された超低床バス8両は地上高560mmのフラットな床面のほかに側面表示の大型化、天井吊上げの路線表示器など新しい乗客サービスが提供された。ルノーR312などの欧州での低床バスの運行の動向に合わせ、東京都交通局で床面560mm以下の超低床バスの開発がディーゼル4社に要請され、1990 年から各社毎、年2両ずつ合計54両の運行がされた。このバスには従来の側面表示が400mmH×700mmWであるのに対し、300mmH× 1,400mmWの前面方向幕巻取器と同じ硝子有効の表示窓が採用され、乗客の視認性を考えたものとなった。この側面用巻取器は側窓上に取付けられ、薄型となり奥行が120mmから80mmとなった。また蛍光灯20W2灯とインバータを巻取器に内蔵した。

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路線表示器

超低床バスの天井吊下げ型の両面表示式である。系統選択は一括操作盤M・AA-100M-3BLS/BSIでの全自動選択で放送装置と連動して停留所名のランプがシフトする一覧式である。東京都交通局で8両が運行された。 1990年に導入した超低床バスの1次車に取付けられ、当該路線の起点から終点までの全停留所を車内前方と後方に両面表示し、バスが停留所を発車するつど、次の停留所名を赤色のLEDで点灯指示し、乗客の利便性を計ったサービス機器である。字幕の駆動方法は両面表示器MSD-4PF型と同様のゴムローラーによる定速度巻取機構と2本の張力ローラーをラダーホイール、ラダーチェーンで組合せたものである。

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経路表示器

都市間バスの車内サービス機器として、走行距離と連動してLEDのドット表示で航跡を地図上に表示する。 現在時刻、外気温度を自動表示し、気象情報に基づく到着地の天候を絵文字表示する。夜間走行の都市間長距離バスではシート、空調、サスペンション、低騒音などの快適性の他に、サービスとして情報の提供も求められる。CRD-01は車内のインフォメーション機器として走行位置を表示したり、時刻、外気温度、気象情報を提供するものである。 1991年の東京モーターショウで日野・セレガ・コンテッサ・ナイト・クルージング・エクスプレスに搭載して出品された。

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ローラーサンバイザー

ハイデッカー車の前窓用としてフリーストップ機構を備え、ピラー側に設置したローラー端部のプーリーを引紐で操作する。引紐はリールによって自動巻取されて視界の妨げとならない。案内シャフトとガイドプッシュによってブラインドは走行中も揺動しない。観光バス向のハイデッカーが1980年代の後半に運行される様になり、運転席の遮光が従来のプラスチック板では十分でなくなった。前窓が高く、運転席からの操作を考慮してローラーカーテン方式となった。遮光性をよくするためブラインドが自由な位置で止められる必要がありフリーストップとなった。高い位置からの引紐操作なので、ブラインドの下棒を引出すとブラインドの片寄りの原因となると共に、引紐が前窓の視野の妨げとなるので、ローラー本体と同軸のプーリー駆動とした。

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燃料警報ユニット

燃料タンクの液面センサの電圧変化をオペアンプで処理して満タンの場合は警告灯を点滅させて燃料ポンプを停止させる。空の場合は、警告灯の点滅と予備タンクのポンプを作動させる。都市間高速バスの運行頻度が上るにつれ、渋滞等で燃料切れが出る場合もあった。一般的な電気抵抗式の燃料計は計器の針のアナログ表示のため「満タン」、「中間」、「空」が大まかに分かるだけであった。EFU-02は運転士に分り易く「空」「満」を警告灯で表示し「空」にならぬ様、給油を促したり、予備タンクからの圧送ポンプを作動させる機能を持っている。給油間隔日数が長い路線バスにも適当である。都市間高速バス用として中国バス、名古屋阪神バスに採用され、路線バスでは同形式のものが南海バスで2003 年以降150両に取付けられた。

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フリッカーユニット

2色のLED素子を直線に並べた点灯基板を透明の角チューブに入れ、アルミ緑材に組込んだステップ注意灯を乗降扉の開時に赤~緑~赤~緑と交互に点灯させて乗客の注意を喚起する。段差での事故防止対策。ノンステップバスの普及で中扉より前方と後方に段差が生ずることになり、この段差の踏み外しが車内事故の誘因となった。ステップ注意灯は、この段差端部に横断して取付け、段差部を昇降する際に注意を促す。フリッカーユニットによってステップ注意灯は出口である中扉が開くと点滅をし、タイマーによって扉が閉じても一定時間点滅している。京王帝都の導入した日産ディーゼルの小型ノンステップバスに大量に富士重工によって採用された。大型ノンステップバスでは東京都交通局で取付けられ、三菱製ノンステップバスの標準仕様となった。

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自動逆洗トイレット

貯蔵タンク型の循環式車両用トイレットにおいて洗滌水を流してトイレのボールを洗滌した後、自動的にフィルターを逆洗滌し目づまりをなくし防臭する。底部にオプションとして電動ドレンバルブが取付けられる。 1960年代の名神高速道路、その後の東名高速道路の開通で国鉄の高速バスにトイレが搭載され、1980年代の都市間高速バスの発展で車載トイレは標準装備となった。防臭剤を添加して洗滌水を循環させるトイレが一般的であるが、清掃が十分でないと臭気が出やすく、折返し都市で清掃する場合は委託業者が短い時間で行うため十分でないことが多い。逆洗トイレは使用のたびに洗滌水を逆流させてフィルターの逆洗滌をするもので、臭気の原因となり易いフィルターの清掃を自動的に行うタイマー装置を備えている。関東鉄道で採用された。

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