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車両用ローラーカーテン

カーテン生地の巻上げ張力をクラッチボタンで調整できる。ブラケットに断面C型の筒状のカバーを取付けたカバー付は運転席の遮光カーテンとして使われる。カバー無は主として側窓用である。カバー付は1955年に実用新案として公告された。1930年代のバス車体用のローラーカーテンは木製のローラーの中をくり抜いてスプリング付シャフトを内蔵させたもので、スプリングの張力も弱く角シャフトをブラケットで受けるため、取付けた後の調整はできなかった。当社はこれらの欠点を解消するため金属ローラーで調節ボタンによってスプリング張力が取付けた後も調節可能なローラーカーテンを開発した。ブラインド地は当初木綿を加工した帆布やレザー地で遮光性のものであったが、戦後塩化ビニリデン生地で、透光性のある織物に変わった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ギア連動式方向幕巻取器

起動ローラーとコイルスプリングを内蔵したデファレンルローラーを連動軸でギヤ駆動する。バランスウェイト式より長尺の字幕(80M200段)がスムーズに巻取れるSPG方式である。長尺の字幕を直接ギヤで連動した2本のローラーを駆動し、ローラーに内蔵したスプリングで差動させるという画期的なメカニズムである。スプリングローラー式を発展させたもので、小型で表示段数の多い運賃表示器、車内表示器向として開発し、後の高速車用薄型巻取器、路線車用大型表示器の基本的機構となった。

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電動式方向幕巻取器

スプリングローラー式の巻取器を電動化、上下押釦による目視確認操作で励磁式モーターの界磁と回転子の4本を直接切替えた。電動式方向幕巻取器の規格は1977年にJABIA-B-1700、1987年にJABIA B1005-1987が制定され、日本工業規格も手動式から電動式に改訂されJIS D4705-1993となった。

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スーパー方向幕巻取器

張力機構に定張力バネを採用し、スプリングローラ式より長尺の字幕が巻け(15M75段)、バランスウェイトによりハンドル操作が軽くなった。無負荷時の暴走を防ぐためプーリーに遠心ブレーキ装置を内蔵した。字幕交換が容易なQC(クイックチェンジ)型も製造した。当社の方向幕巻取器は戦後、ガイドローラー、テンションローラーに20φ、30φのジュラルミンを採用したが、この方向幕巻取器には1950年代に普及したアルミダイキャストのハンドル、ナイロン射出成型品のプーリー、ブッシュ、ハンドルツマミ等の新しい素材が採用された。

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ワンマン表示器

ワンマンバス、ワンマン・ツーマン兼用バスの乗降口表示を引紐でワンタッチで変更できる。2段、3段、4段切換がある。ワンマンバス車体規格N-03に適合。 1960年代から普及したワンマンバスやツーマンバス兼用バスでは、車掌の乗務時とワンマン運転の場合では出入口を変える必要があった。ワンマンの場合は前乗中降または前乗前降のいづれかで、ツーマンの場合は中扉乗降が一般的である。ワンマンの場合も均一運賃と他区間整理券方式は異なるので、運行路線ごとに乗降口表示を変える必要があり、ワンマン出入口表示器が可変式になった。スプリングローラーに巻付けた表示幕を巻取ローラーと同軸のプーリを引紐で引いて爪に引っ掛けて表示を変え、戻して元の表示を出す簡単な操作である。 1963年(昭和38年)に車体規格となった。

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手動乗車券発行機

ワンマンバス用の乗車券発行機である。予め日付を設定しておき、乗客の乗車区間をダイヤル設定すると乗車区間と対応している料金印字輪によって乗車券が発行される。操作は手動レバーで行う。発行した記録は記録紙に印字保存される。多区間ワンマンバスの普及と共にプラスチック片を出す硬券式整理券器、紙テープに乗車区間番号を印字発行する軟券式整理券器が開発され搭載された。この乗車券発行機は従来ツーマン車に於て車掌が発していた乗車券を運転士が発行する為のものである。日付、乗車区間、区間に対応する料金をダイヤル設定することで、手動で行うものである。ツーマンバスからワンマンバスへの過渡期の料金収受方式の一つとしてプロトタイプとして開発された。軟券式整理券器はこの発行機の機能を区間印字のみに限定したものである。

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単動式方向幕巻取器

前窓下に取付ける薄型の巻取器である。モーターは励磁式、操作盤は3極のマイクロスイッチでボデーアースとする。キューバへ1971年、1980年に日野車各250両に取付け輸出された。輸出された完成車としては1955年~56年のチリ向三菱ふそう(車体:富士重工)の600両があったが、今回はエンジンも国産である。冷戦下で米国の経済封鎖の行われていたキューバなので、当初はカナリー島向と称していた。当社に於いても1機種を大量に生産する経験を電動式の初期に積むことが出来、後の電動式生産のステップとすることが出来た。初めてのスペイン語圏への輸出ということもあり、ネームプレート、説明書シール、マニュアルの作成に車体メーカー帝国自動車の指導を受けた。

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連動式方向幕巻取器

シンクロ連動SU-4PF型の後継機種である。検出器を電源別置型とし、同調指令器は通信機用リレーを使用し、電源逆接保護のブリッジ回路、字幕経端の自動反転回路を付加した。プリントジャックによるプリント基板組立の交換でメンテナンスが容易となった。1980年以降の同調指令器はC・MOSによるICロジック基板となり一層の信頼性向上と消費電力の削減が出来た。単動式で普及した電動式方向幕巻取器は、ワンマンバスの一般化と共に乗客へのサービス向上のために前面・後面・側面の行先表示を2連動、3連動化して、より丁寧で分かり易い表示となった。

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連動系統幕巻取器

前面系統幕と後面系統幕を連動操作するために後面は筐体入りとして、都電路線廃止の代替バス路線に導入された。後面方向幕のない都営バスは全車改造工事で取付けられた。 1960年代以後のマイカーの普及に伴って交通渋滞解決の方策として路面電車の廃止が各都市で進められ、東京都交通局も荒川線のみを残して全ての都電の路線を廃止した。従来の都電の系統番号にかわるものとして新しいバス系統番号が採用され、前面と後面に連動式の方向幕巻取器で表示することになった。SP-65Fは東京都交通局に初めて採用された連動式の巻取器である。1972年に1500両の改造工事が決定され、第一次石油危機と重なり、部品素材の調達難の中で無事年度内に完了した。

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運賃表示器

運賃表示段500段の運賃表示器で大容量に対応し、分割スプリングローラー、強力フェライトモーター、放送装置からの歩進信号の信号巾規制回路等を備えている。ワンマンバスの全国的な普及により単区間均一運賃ばかりでなく、多区間整理券方式も運行される様になり、区間別の運賃を運転士と乗客に表示するモニター付の運賃表示器が開発された。路線数、区間数が多い営業所間に、この運賃表示器は最適であった。運賃表字幕の区間毎の歩進は放送装置のテープに予め入力した歩進信号によって行われた。テープの別のトラックの信号で整理券器の歩進も同時に行われた。仙台市交通局で600両に装備された。

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