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給水関係で最も重要な図面。江戸川アパートメントの給水は、東京市上水道と井戸水利用の2系統が使い分けられた。井戸水は共同浴場、靴洗場、散水栓、各共同便所と洗面所、屋上の洗濯流し場等、飲用以外の目的に給水した。市上水は各住戸の台所・便所・洗面所・浴室、5・6階の食器洗場、食堂とその炊事場、各所の機関室、中庭の消火栓等に給水した。全3頁、給水系統図(最重要)、給水配管立体図、市水道配管立体図からなる。
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このアパートでは、当初は管理室に電話交換機があり、交換手が常駐していた。通話希望者が申し出ると内線接続され、利用料は家賃とともに一括徴収された。戦後、アパートが住民の自主管理に移ってからは、各戸に直接電話が引き込まれていった。この図面はそうした変化のひとつといえる。戦後すぐのもので、全12頁、回路布線図、セレン式同時充放電装置図、地下ケーブル端子盤配線図からなる。
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時期は不明であるが、瓦斯を増設したときの図面である。長期居住に伴う建物の設備更新を知る資料のひとつ。全12頁あり、新設追加分平面図、地階理髪室平面図からなる。
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大正後期にドイツから調合済左官材のリシンが輸入され、水で練るだけという便利さから普及した。早速国内数社が類似品を国産化したが、リソイドもその一つで南満鉱業による調合済左官材。主成分は水硬性珪酸カルシウムで、色石の配合により様々な色調があった。防水性に富み、実際に70年を経ても補修が不要である。仕様書には「下地モルタル約二分厚に塗った生乾き面にリソイドを塗り、目地を付け粗面仕上げとすべし」とある。
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社交室内壁の木部仕上げには桜の合板が採用された。同潤会の江戸川アパートメントにおける先進性への取り組みは、この「狂わない、暴れない木材」としての新建材を用いるところにもよく現れている。仕様書には「羽目板は北海桜材合板とし、柱形の部分は厚一寸、他は厚五分、いずれも五枚矧ぎ以上のものとし、隙間なき様取り付くべし」とある。
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仕様書では「用材は楢乾燥無節材、柾目六割板目四割程度、厚六分の四枚矧ぎで約八寸角に組合せ、不陸なき様コンクリート床に合口は眠り目地にモルタルにて不陸肌別れなき様膠着せしめ表面グラインダー仕上げをなすべし。社交室の分は二重棒線付きとすべし。日本ペーント会社製ラック塗仕上げとし、目止め及び場所によりオイルステーンにて色付けをなし五回塗入念仕上げ」とある。
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江戸川アパートメント2号館階段室吹抜部分の採光屋根装置である。坂本式は坂本商会、田中式は田中商会の採光屋根方式である。両者ともこの時代のトップメーカーであった。仕様書では「硝子葺装置は田中式又は坂本式とし、周囲枠は鉄アングルを用い埋込ボルトでコンクリートに取付け、硝子垂木は丁形鉄を約二尺間に配置し枠へ溶接又はアングル鉄を宛てカシメ付ける。硝子板は厚二分網入ガラスを嵌込み」とある。
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仕様書では「各採光硝子床は岩城又は島田硝子製造所をして、全て鉄枠を使用し要所力骨入りとし、廊下天井並に庇用鉄枠は一平方尺あたり動荷重20ポンド以上、地階天井用鉄枠は同百ポンド以上に耐ゆる様に設計すべし。廊下天井並に庇用採光硝子は岩城カタログ三十九号(一尺角)地階天井の分は同カタログ四十四号(四寸五分用)又は同等品を使用すべし」とある。
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江戸川アパートメントでは通風がよく考慮されており、そのため建具も各所に適した開閉方式が採用されている。階段室には仕様書では田島式FT型サッシ又は同等品が指定されている。田島は日本のスチールサッシ創始者田島壱号のこと。田島式FT型は防水性を特に考慮したもので、カタログでは密閉構造をもつ枠、材同士を嵌め込んで組み立てる堅牢性などを謡っている。特にヒンジは差込型の通し蝶番として気密性・水密性を高めている。
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5階、6階は全体を防火区画に分け、廊下に防火扉を備えている。このため各室の扉は特に防火を配慮する必要は無く、木製が使われている。家族住戸と異なり、郵便差入口は扉ではなく脇の壁につけられている。またガラスは型板で、外の訪問者を確認する機能も脇の格子付きの窓によっている。
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