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『モロッコ(小)』(型板ガラス)

戦前品種の一つ。「モロッコ」にはこれまで大小3種の型を確認した。今回掲載分以外は鉄道省本社屋で確認したものがあるが、現存しない。これらは一見すると表情が異なるが、戦前は同じ名前で別々の企業が型彫りした結果違う表情の製品が登場することがあったとみられ、本品の名称も文献によっている。本品は1927年に同潤会代官山アパートで採用されたもので恐らく輸入品。このほかに戦後昭和30年代の公団住宅でも確認した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


網入縞(亀甲)(型板ガラス)

網は編み製法による亀甲が最古で、その後溶接金網が登場して非直交菱形、クロス型、直交菱型の順に発展した。網入板は型板の製法を応用するので、型付の網入板が標準品で、現在でも必要に応じて研磨して透明な網入板を得ている。縞は、テーブルに筋彫りするだけの原始的な製法の時に生まれた最古の型模様。また縞は「ドロ板」」「粗板」ともいわれ、研磨材が乗り易いため元来は磨き素板の目的で生産された、生産上は合理的な型板。

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網入ラフ(亀甲)(網入板ガラス)

網は編み製法による亀甲が最古で、その後溶接金網が登場して非直交菱形、クロス型、直交菱型の順に発展した。網入板は型板の製法を応用するので、型付の網入板が標準品で、現在でも必要に応じて研磨して透明な網入板を得ている。しかし型ロールに何も彫らなければ(これをラフという)本品のような透明感のある板が安価にできる。明るさは必要だがはっきりした透視性能や美しさは必要でない工場や裏口などの窓には充分である。

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ラバース式機械吹円筒法による普通板ガラス

採取建物(日本工業倶楽部会館)と施工時期、板のゆがみの状態などから旭硝子のラバース式と推測した。

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木瓜・文化山水(板ガラス二次加工品)

戦前は工賃が安いため、透明板に結霜や摺り加工を施して付加価値を付けたガラスが、高価な型板やエッチングガラスの代用品として普及した。木瓜とはガラスの四周に木瓜型の枠を摺り入れることで、文化山水は山水画を摺ったもの。写真は山水の部分。山、鳥、雲、水面、民家など定番の図柄を使う。山は型をあてて摺りぼかし、線画は釘を加工した道具を自作するなど工夫した。貸家に多く、山水のある貸家は高い家賃収入が得られた。

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『春霞』(板ガラス二次加工品)

結霜加工は明治期から日本で盛んに行われ、安価なことと、和風の白木にあう表情が受けて、高価で西洋的な型板のライバルとして永らく普及した。結霜とは摺りガラスに膠を塗って乾燥させ、表面を膠の収縮力で引き剥がしたもの。自然作用なので同じ模様は2つとない。これにさらに水摺を施したものが「春霞」で、高級感のある柔らかさが特徴。結霜よりも視線制御性能は高い。丸ビルの内部建具に採用され、本品もそのひとつ。

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結霜ガラス(板ガラス二次加工品)

結霜ガラスはもともと西洋でステンドグラス用に作られたもので、グルーチップと言う。日本では明治期から盛んに加工が行われ、独自の製法が考案されてきた。安価なことと、和風の白木にあう表情が受けて、高価で西洋的な型板のライバルとして永らく普及した。結霜とは摺りガラスに膠を塗って乾燥させ、表面を膠の収縮力で引き剥がしたもの。自然作用なので同じ模様は2つとない。戦後は工賃の高騰により、輸入に頼っている。

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ひび焼ガラス(板ガラス二次加工品)

旭硝子が創業したとき、透明板以外にも、手吹円筒法を応用した製品として、ひび焼やモールなどの製法がベルギー技師の指導により生産された。熱したガラス生地を水で短時間急冷すると表面に無数のひびが生じる。しかし内部は熱いのでひびは表面しか進行しない。これを再加熱して空気を吹き込み円筒に膨らませ、切り開くと、ひびの模様が残る板ができる。強度と安全性に難があるので装飾用。本品は米国で復刻しているもの。

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板引き法による板ガラスの不良品

写真の中にある筋は、板引き法による製造時の不良の典型例。ガラスを引き上げるときのロールの傷やガラス生地内の不純物、失透などによって、このように筋が入ったり不透明になることがある。フロート法による現在は僅かな欠点でも工場内で廃棄されるが、板引き法では完全に欠点のないものは不可能で、欠点に応じてガラスに等級を付けて販売した。ガラスが高価であった時代や不足していた時代は建物内で等級を使い分けていた。

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繋ぎガラス(板ガラス構法)写真

二次大戦終戦直後はガラスが不足し、住宅の補習は数年待たされた。しかし冬を乗り切るため、ガラス店に余っていた切れ端を繋いで建具にはめた。これをつなぎガラスという。大半はただガラス同士を突き当てるだけだが、桟をあてたり写真のような工夫例もあった。写真は京都の民家の実例で、真鍮製の繋ぎガラス用テープを用いている。このテープは割れた曲線部の補習もできるように曲げが自在で、町工場で作られロール単位で売られた。

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