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17×20cm、付属品として分銅(0.005グラム、0.02グラム×2、0.01グラム、4個の銀)が引出しの中に入っている。天秤の両端から秤皿が懸垂した形式のもの。精密なもので、100グラムくらいの質量を0.0001グラムくらいまで正しく量ることができる。毒劇薬の秤量に用いられる為に毒薬天秤と称す。年代:明治
情報所有館 : 明治薬科大学明薬資料館
長さ36cm、高さ15cm、金属製。薬研は生薬を粉砕するため使われた道具で、中央にV字形の溝を掘った舟型の器と、円盤状の左右にハンドルが付いた薬研車からなるもの。使用方法は、まず器の溝のなかにある程度細かく刻んでおいた生薬を入れ、つぎに薬研車の左右のハンドルを両手で持ち、回転させながら前後を往復するように動かしていく。薬研車の刃は鈍く、押し潰されて粉末になる。このとき薬研車は少し斜めに倒して回転させると引きやすくなる。年代:江戸
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35×25cm。粉末にした生薬をふるい、選別するための道具で、軽い細末は飛散しやすいのでふた付の箱ふるいに入れて作業する。箱ふるいは長方形の木箱に箱型のふるいを側面から押し入れし、ふるいの底は絹張りでこの中に薬末を入れ木ふたをして、さらに外箱にふたをする。箱に取り付けられている把手を水平に動かしてふるう。年代:江戸
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写真右高さ37cm、写真左高さ34cm。「らんびき」という名前の由来はポルトガル語で蒸留器のことをさす「アランビック」が訛ったもの。蘭引は3つの部分に分かれており、下から沸騰槽、蒸留槽、冷却槽の3つの槽が重なっている。沸騰槽に蒸留する液体を入れ、冷却槽には横に付いている口から冷却水を入れ、3つの槽を重ね合わせて火にかける。沸騰すると水蒸気が立ち昇り、冷却槽の内壁で冷やされて、水滴となって蒸留槽につたい落ちる。蒸留槽の内側には落ちてきた水滴を受け止めるくぼみがあり、そこに抽出された液体は集められ、蒸留槽に付いている口から外に出る仕組みである。年代:江戸
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写真上から吻合21個孔(1.3×21.5センチ、凹直径0.5センチ)、吻合10個孔(2.3×26センチ、凹直径1.0センチ)、吻合15個孔(2.5×29.5センチ、凹直径0.9センチ)、すべて金属製。細長い角棒を閉じた状態でこねた薬を穴に詰め、はみ出た部分をヘラで除いて開けば1度にたくさんの錠剤ができる。年代:江戸~明治
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写真上から凹窩孔25個(16.5×4.7、凹径0.7センチ)金属製、凹窩孔20個(15.5×2.7センチ、凹径0.5センチ)木製、凹窩孔15個(19×3センチ、凹径0.5センチ)木製。さじのすくう面に丸薬の大きさと一袋分の個数に合わせたくぼみが付けてある。効率よく丸薬を袋に入れるための道具。年代:江戸~明治
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中国から伝わった「木乃伊」は「乾燥した人間の肉」のこと。西洋で薬物とされていたミイラが中国にもたらされた際に、「ムミア(mumia)」あるいは「モミイ(momie)」などと呼ばれていたものを「木乃伊」と記した。また同時に、アラビア原産のカンラン科の低木「ミルラノキ」から分泌される樹脂は死体の防腐処理のために使用された没薬であり、「ミルラ(myrrha)」と呼ばれていたため、この2つが日本では混同されてしまい、「木乃伊」は「ミイラ」という言葉になったといわれている。エジプト・ミイラは薬物ミイラの最上品とされ、『六物新志』には「凝血ヲ融通ス」とあり、止血剤とし用いられていた。年代:江戸
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88×73cm、木製。小さな引き出しが数十個設けてあり、引き手が付いた表板には薬の名称を書いた紙を貼り付け、必要な薬がすぐに取り出せるようになっている。たくさんの種類の薬を収めていることから「百味箪笥(ひゃくみだんす)」、あるいは引き手金具が目のようにみえることから「百目箪笥(ひゃくめだんす)」という別名がある。薬味箪笥は、軽くて湿気を通さず、発火しづらく、虫がつきにくいなどの特長がある桐を材料として作られていて、薬の保存という面からも大変理にかなった収納家具である。年代:江戸
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こねた薬を細長いひも状にのばして写真下の溝の上に横向きで置く。その上に写真上の両端を持って溝どうしを合わせるようにかぶせ、前後に動かす。薬は丸形に切れて下に落ちていく。
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「近代化学の父」ラヴォアジェ(1743~1794)が著した。近代元素観の確立等多くの業績が収められた化学史上の画期的な著作。年代:1789年
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ロンドン(1790~1794年)。名だたる植物画家サワビーの銅板彩色画274点が圧巻である。1880年代までは、イギリス薬局法掲載の植物に関する模範的な書物であった。
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ラテン語版・全2巻/ジュネーブ(1658年)。「近代医化学の父」パラケルスス(1493~1541年)は、古代・中世の医学を厳しく批判し、「錬金術とは黄金を作るのではなく人類を救う医薬を作ることである」として近代薬学の道をも切り拓いた。年代:1658年
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初版/ヴェネツィア(1555年)。マッティオリは16世紀イタリアの医学者、本草学者。この書はルネッサンス後期のイタリア本草学における最高の業績と評価されている。図版は、植物504点、動物58点、計562点に及ぶ。
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「薬物学の父」といわれるペダニオス・ディオスコリデス(紀元後1世紀)は、ローマ皇帝ネロとウェスパニアヌスの時代(54~79年)の軍医で、各地を転戦しながら薬物を研究し、最初の科学的な薬学書である『マテリア・メディカ』(薬物誌)全5巻を著した。『マテリア・メディカ』は植物を中心とした600種の薬物を取り上げ、特徴や薬効によって分類している。この本はルネッサンス以後までも大きな影響を与え続け、薬物学における最高権威といわれた。原本は存在しないが最も古い写本がウィーンのオーストリア国立図書館にあり、「ウィーン写本」と呼ばれている。年代:1970年
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伊吹高崚先生(明治27年生、昭和35年没)は大正3年に明治薬学校を卒業ののち昭和5年より笹塚の東京女子薬学専門学校で教鞭をとっておられた。植物形態図の銅製鋳造原版は、講義用のプリントを腹案として薬用植物学総論の出版を計画して作られたものと言われている。年代:昭和31年頃
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被測定物質の質量を数字と目盛の質量単位で直接読み取ることができる下皿式天秤。化学天秤として用いられ、秤量100ミリグラム、読み取り限度0.1ミリグラムである。
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オオウミウマ(ヨウジウオ科)などの乾燥体。強精剤。また難産、陰痿に内服するほか、鎮痛薬として腹痛などに用い、止血薬として粉末を外用することもある。
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オオヤモリ(ヤモリ科)の内臓を取り出し、竹片で四肢を展開し、オスとメスの腹を合わせて固定し乾かしたもの。鎮咳薬として気管支、心臓喘息、慢性咳嗽に用いるほか、喀血、消渇の治療、あるいは強壮薬として用いる。
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ジンチョウゲ科ジンコウ属の植物が土中に埋もれ、病的に樹脂が沈着した材部。鎮静、解毒、健胃薬とする。一般には薬用より高級線香や香料として用いられる。
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マンネンタケ(サルノコシカケ科)またはその近縁種の子実体を乾燥したもの。強壮、鎮静薬として、神経衰弱症、不眠症などの慢性病に応用する。日本では民間薬として、種々の疾病に用いられている。
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オタネニンジン(ウコギ科)の細根を除いた根、またはこれを軽く湯通ししたもの。健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮痛鎮痙薬、保健強壮薬とみなされる処方などに比較的高頻度で配合される。虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血行不良、冷え性の場合の滋養強壮に用いる。
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伊吹高崚(いぶき たかとし)先生(明治27年生、昭和35年没)は大正3年に明治薬学校を卒業ののち昭和5年より笹塚の東京女子薬学専門学校で教鞭をとっておられた。戦火で笹塚の校舎とともに貴重な生薬標本が消失すると自ら筆をとり、多忙な中数多くの教材をつくられた。先生の描く説明図の正確さ、美しさは当時から定評がある。
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大槻玄沢(1757~1827)は杉田玄白や前野良沢に師事した蘭学者。玄沢は当時の蘭学者たちが関心を寄せていた代表的な6つの薬物について、蘭書の所説に基づいて考証したのが「六物新志(ろくもつしんし)」である。六物とは、一角(ウニコウル)・サフラン・肉豆蒄(ニクズク)・木乃伊(ミイラ)・噎蒲理哥(エブリコ)・人魚の6種の薬物のこという。陸上に棲む犀(一角獣)のツノだと考えられていた一角はクジラの仲間である海獣の歯牙であることや、防腐剤として使われたミイラが人の死屍であることを明らかにした。年代:1781年
情報所有館 : 明治薬科大学明薬資料館
蒸気機関車の部品、内火室板に直角に取り付けられレンガアーチの支持を確実にするもの。外形76mmの継目無鋼管を使用。火室の大きさにより2~3本使用する。9600形は2本。
情報所有館 : 小樽市総合博物館
蒸気機関車の部品、内火室板に直角に取り付けられレンガアーチの支持を確実にするもの。外形76mmの継目無鋼管を使用。火室の大きさにより2~3本使用する。C62形は3本。
情報所有館 : 小樽市総合博物館
蒸気機関車の部品、足で焚口戸のペダルを踏むと圧縮空気の作用で焚口戸は左右に開きペダルを離すと圧力空気が排気されて焚口戸は閉じる。焚口戸を開閉させる圧縮空気のピストン作用をさせるシリンダー。
情報所有館 : 小樽市総合博物館
蒸気機関車の部品、機関車の大型化に伴い石炭使用量も増大したので労力緩和の目的で自動給炭器が取り付けられた。石炭庫から火室まで石炭を運び逆転もできる。
情報所有館 : 小樽市総合博物館
蒸気機関車の部品、機関車の大型化に伴い石炭使用量も増大したので労力緩和の目的で自動給炭器が取り付けられた。石炭庫から火室まで石炭を運び逆転もできる。
情報所有館 : 小樽市総合博物館
蒸気機関車の部品、煙室内でシリンダの排気や通風器の力により外に燃焼ガスを通風させるもの。高さがある方が通風は良いが高さに制限があるため、大型機関車では高さが短くなるため煙室内に延長して長さを補った。
情報所有館 : 小樽市総合博物館