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染付 鶉竹文 輪花小皿

竹薮のようなところに鶉1羽を描く珍しい意匠である。肥前磁器で鶉は粟などと一緒に描く例がすでに17世紀後半から見ら れる。鶉は住所が定まらないことから「鶉居(じゅんきょ)」という言葉があるように、この竹藪も仮住まいの意であろうか。中国では鶉を描いて「安居」の寓 意をもち吉祥文様である。(柴田夫妻コレクション9-149) :肥前 / 1780~1820年代

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染付 雲龍七宝文 八角皿

全体に濃(だ)みの濃淡が美しく、筆むらのない美しい絵文様となっている。龍は火炎宝珠をもち、頭部と尾部のみが描か れ、胴部はわざと雲間に消えているように表現されている。高台内にほどこされた4字は宣嘉年製と読めるが、中国の年号「宣徳」の「宣」と「嘉靖」の「嘉」 字を合わせたものと考えられる銘。南川原地区の製品であると推測される。(柴田夫妻コレクション9-41) :肥前・有田 / 1670~90年代

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色絵 丸文 鮑形皿

ロクロで成形した皿が生乾きのときに、鮑形の土型にかぶせて成形した作品。口縁部には赤地に白抜きで花唐草文を描く。内 面は、すやり霞(がすみ)と丸文を配し、すやり霞の中には雲気、四方襷(よもだすき)、唐草、毘沙門亀甲、紗綾形(さやがた)、花菱などを埋め、丸文の中 には小花、団龍、鳳凰などを描く。(柴田夫妻コレクション9-64) :肥前・有田 / 1690~1710年代

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染付 馬人物松文 鮑形皿

鮑形の皿は比較的多く見られるが、この資料は中でも最上手といえる。鮑貝の渦を巻く殻頂(かくちょう=殻の巻いた頂点) や呼吸孔(こきゅうこう)の列などが再現されている。外唇部の帯状の部分には唐花繋文様がほどこされ、幅にあわせて大きさに変化をつけている。内面は馬を 引く人物の文様が一枚の絵画のような構図で描かれ、裏面には七宝文が散らされている。高台は高めの付け高台で、そこにも七宝文が帯状にめぐらされてい る。(柴田夫妻コレクション9-30) :肥前・有田 / 1670~80年代

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色絵 葡萄栗鼠文 大皿

黄色の地文の上に大きな葉が描かれ紫色の栗鼠(りす)が大きく描かれている。口唇部は平らにカットし、口銹を塗る。裏面 には大きな雲気文を四方にほどこし、高台内には二重圏線内に「誉」の字に似た複雑な銘が記されているが、文字の意味は不明。このように器面全体を色釉で塗 り埋めたものを「青手」と呼ぶ。(柴田夫妻コレクション9-6) :肥前・有田 / 1650年代

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色絵 雲龍牡丹文 蓋付鉢

器の表面二方に宝珠と雲龍の文様を描く。鉢の内側にも雲龍文と牡丹文が描かれている。線描き濃みともに赤い絵具を主に使 う。このように赤を主体とした絵具を使用するスタイルは、大規模な海外輸出が始まった1650年代後半から60年代にかけて主に生産されたと考えられてい る。(柴田夫妻コレクション9-13) :肥前・有田 / 1655~60年代

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色絵 布袋文 変形皿

土型を用いて成形した楕円形の皿。素地は柔らかい軟陶胎。内面には右手に軍配、左手に袋をもった布袋を陽刻文様であらわ し、顔の表情は黒の色絵で細かにあらわす。背景には青の色絵で牡丹唐草文を描き、4つの牡丹は赤い色絵で描く。裏面の前後二方に簡略な龍文を青の色絵で描 き、雲文を散りばめる。高台内に一羽の鷺を描く。(柴田夫妻コレクション9-95) :肥前・有田 / 1710~50年代

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青磁 透彫獅子牡丹文 硯屏

硯屏(けんびょう)とは衝立のような形をなし、硯に埃がはいらないように硯の前に立てて置く道具であるが、机上の装飾品 として発展した。趣味性の高い文房具で、この資料もまた、透彫(すかしぼり)と線彫(せんぼり)で獅子と牡丹をあらわした優美なものである。両面ともに同 じ文様を左右反転させた文様がほどこされているが、手彫りによるものなので細部を比較すると若干異なっている。(柴田夫妻コレクション9-21) :肥前・有田 / 1650~80年代

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色絵 唐花唐草文 大皿

色絵赤・金・緑で描いた唐花唐草文が、器全体を埋めつくす。唐草の葉が茎の両側にびっしりと配され、ゲジゲジの足のよう に見えるのが、19世紀の特徴である。配色の面白さもすてがたい。(柴田夫妻コレクション9-200) :肥前・有田 / 1810~60年代

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色絵 鳳凰寿字唐人文 鉢

口縁部外反りの器形、口縁部内側と見込周囲の花詰めの文様、そして見込の「永楽年製」銘などは明末の景徳鎮窯製の赤壁賦 文鉢からとった意匠である。「赤壁賦」は宋の蘇東坡が湖北省の長江で詠んだ詩。肥前磁器も影響を受け、様々な「赤壁賦」文を作り出した。(柴田夫妻コレク ション9-104) :肥前・有田 / 1730~70年代

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青磁染付 龍形徳利

ほぼ正円形に龍がとぐろを巻いた状態の徳利で、小さな注口部の口縁部、龍の目と背びれ及び体部の小さな雲を染付であらわ している。龍の文様は中国磁器によくみられ、17世紀後半以降は肥前磁器にも多く使われているが、龍形の徳利は珍しい。(柴田夫妻コレクション 9-251) :肥前・有田 / 1820~60年代

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青磁染付 菊花人物文 菊花形鉢

菊花形の鉢は、見込に染付の菊文、器内には型打ち陽刻の菊文に青磁釉を掛ける菊尽くしである。外には染付で立涌文(たて わくもん)や瓔珞文(ようらくもん)に手を添えた人物文などを描く。高台内染付銘「梶」。黒牟田の梶原家の産であろう。(柴田夫妻コレクション 9-194) :肥前・有田 / 1810~40年代

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染付 菊蝶文 輪花皿

全体を一つの菊に見立てた皿で、見込から放射状に広がる頭花を染付の細線と濃み塗りで描き、輪花により菊の花弁を表現し ている。内部には葉脈を墨はじき技法により表現した菊の葉と2匹の蝶を描き、外側にも染付で3枚の菊の葉が描かれている。(柴田夫妻コレクション 9-217) :肥前・有田 / 1820~60年代

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色絵 布袋唐子文 大皿

唐子を抱いた布袋を中心に配し、その周囲を多数の唐子と子犬が取り囲む構図で、赤絵の下地に青・緑・黄色で描かれた唐子 の服装が色鮮やかである。布袋や唐子の表情が生き生きしており、活気に満ちた楽しい絵である。外側は染付で蛸唐草文が丁寧に描かれ、高台内には「太明成化 年製」の銘がある。(柴田夫妻コレクション9-234) :肥前・有田 / 1820~60年代

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染付 象唐子文 輪花鉢

親孝行の大舜(たいしゅん)を助けて、大きな象が田を耕し、鳥が草を耘る(くさぎる=雑草を除く)という儒教の教えを説 く『二十四孝』のひとつである。漢詩には「隊々耕春象 紛々芸(ママ=耘)草禽」と詠う。(柴田夫妻コレクション9-180) :肥前・有田 / 1800~40年代

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色絵 水仙透彫輪繋文 皿

籠を編んだような染付の地文に、色絵の紫をわずかに配した水仙が品よく描かれた足付の器。透彫の輪繋文がまわりを囲み、 白磁の白が器全体をひきしめる。延宝年間(1673~81)に誕生した柿右衛門様式の透彫輪繋文皿が、時を経てモダンなデザインに再現されたようだ。(柴 田夫妻コレクション9-174) :肥前・有田 / 1800~40年代

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色絵 牡丹桜文 鉢

赤・青・黄色など豪華な色調で彩色された色絵の鉢で、見込の全面に牡丹文が描かれている。体部内側は2種類の「四方襷 文」により直線的に四分割され、各区画内には桜文を配している。外側は染付や色絵により描かれた如意頭文や唐花文を複雑に組み合わせた文様をめぐらしてい る。底部は「蛇の目凹形高台」である。(柴田夫妻コレクション9-242) :肥前・有田 / 1820~60年代

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染付 松鶴文 輪花大皿

見込に薄い濃(だ)み塗りで表現された松を円形に配し、その周囲に飛び交う20羽の鶴が力強く描かれている。外側には 「寿」と「宝文」を組み合わせた文様を配しており、高台内には「太明成化」の銘がある。(柴田夫妻コレクション9-230) :肥前・有田 / 1820~60年代

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染付 鯉青海波文 大皿

鯉は中国の故事「登竜門」に因んだ縁起の良い出世魚として好まれており、陶磁器の図柄にも多く用いられている。本資料 は、青海波文と流水と藻を組み合わせた地文の上に水面を力強く跳ねる鯉がリアルに描かれている。周辺には扇や牡丹を組み合わせた文様帯をめぐらしており、 外側にも波文が描かれている。(柴田夫妻コレクション9-229) :肥前・有田 / 1820~60年代

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染付 花茗荷文 蓋付鉢

家紋の茗荷は、神仏の加護を受けるという「冥加(みょうが)」に通じるという。輪状の文は兜の鍬形を表し、二つを組み合 わせた判じ物(言葉遊びの謎解き)で、「身の恥を顕す錆刀、人手に渡さぬ武士の冥加」の意であろう。(柴田夫妻コレクション9-181) :肥前・有田 / 1800~40年代

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染付銹釉 縞文 蓋物

ロクロを使って描く銹釉と染付の横縞に、染付で四方襷(よもだすき)文をめぐらす。一見段重のようだが、筒形の器と蓋の 組み合わせである。器内部も施釉。(柴田夫妻コレクション9-203) :肥前・有田 / 1810~60年代

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青磁染付 花唐草文 小皿

口縁部を平たく帽子の鍔(つば)のように作った小皿。その鍔状の口縁部には、染付で8個の小さな五弁花を配置して、それ らを唐草文でつないでいる。皿の見込部分には青磁釉を施す。口縁部と見込の境目には低い突帯がめぐっている。(柴田夫妻コレクション9-62) :肥前・有田 / 1690~1710年代

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染付 鷺沢瀉透彫輪繋文 小皿

側面の輪繋文を透彫りで表す皿は延宝(1673~1681)頃に現れ、有田南川原山中心に作られた。18世紀前半には ヨーロッパ輸出向けの金襴手の例がある。本例のように18世紀後半の例は珍しい。底裏銘からも南川原山産といえる。(柴田夫妻コレクション9-113) :肥前・有田 / 1750~70年代

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染付 山水龍鶴文 六角植木鉢

鋭角的な六角形の植木鉢には、中国の南画風の山水文と吉祥文である鶴と龍を交互に描いている。蘭を愛でる「蘭鉢」として も使えそうな端正な造形である。内側に布目跡が残り、底部に三足がつく。(柴田夫妻コレクション9-189) :肥前・有田 / 1800~60年代

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染付 楼閣山水人物文 菱形皿

内側面の四方の区画文の間に、唐花文を型打ち成形で陽刻した皿。こうした菱形皿は、17世紀後半にはロクロを使わない糸 切細工によって高台を貼り付けて作ることが多かったが、18世紀後半以降はロクロで高台を削り出して作るのがふつうとなる。(柴田夫妻コレクション 9-108) :肥前・有田 / 1740~60年代

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染付 唐人文 軍配形小皿

土型を用いて成形した軍配形の皿。見込の絵文様は、文様を切り抜いた型紙を器面にのせ、その上から刷毛で呉須を刷り込む 「型紙摺りの技法」であらわす。口縁部周囲には銹釉を塗って、額縁のように絵文様を引き締める。高台外側面には雷文をめぐらす。(柴田夫妻コレクション 9-77) :肥前・有田 / 1700~40年代

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色絵 竹形台付花生

台の上に、大小3本の竹と1本の竹の子をのせた意匠。型を用いて成形した花生。台は三方を如意頭形に切り欠いて、三脚に 作る。台の全面には小花、ハート繋ぎ、牡丹等をあらわし、赤、黄、緑、紫、金などの色絵で彩る。竹には瑠璃釉、青磁釉を施し、所々を金彩で彩る。(柴田夫 妻コレクション9-73) :肥前・有田 / 1690~1730年代

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染付 龍宝珠透彫輪繋文 皿

透し彫りによる輪繋文様を周囲にめぐらす皿で、酒井田柿右衛門家に菓子鉢として注文された類似品の絵形が伝世している。 本資料は見込に龍文を描き、その周囲に雷文及び龍と宝珠文を組み合わせた文様を配し、外側は連続した梅文が描かれている。底部は18世紀後半以降一般的と なった「蛇の目凹形高台」で底垂れを防ぐため「チャツ」や「ハマ」で支えて焼成されたことがわかる。(柴田夫妻コレクション9-220) :肥前・有田 / 1820~60年代

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染付 百合文 八角蓋物

藍地に白く浮かび上がる百合の花が、20世紀初頭のアールヌーボー・デザインのように斬新な蓋物だが、蓋の中央には「文 化年製(1804~18)」の染付銘がある。これは、藩の進物方を通じて、紀州徳川家より注文を受けた鉢に指示されて入れた銘と同じである。この作品の水 準の高さがわかる。(柴田夫妻コレクション9-193) :肥前・有田 / 文化年間(1804~18)

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潜水具「泳気鐘」

英国製の潜水具で、英語名はDIVING BELL、オランダ名はドイケスクロク。寛政5年(1793)将軍徳川家斉の 命により出島オランダ商館に注文されたが、ナポレオン戦争等の影響で、天保5年(1834)にやっと長崎に到着した。高さ約1.6m、肉厚5~8cm、重 さ4.5トンの鋳鉄製、バケツをひっくり返したような形状で底板はない。加圧空気がパイプを通じて上部の穴から、また光は上部の10個のガラス丸窓から採 り入れ、内部に人が入って底部から海底を眺めた。長崎造船所の最初の工場である江戸幕府の長崎製鉄所の建設に際して、修理船接岸用の岸壁の築造水中工事に 使用された。 年代:1834

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日本最古の工作機械「竪削盤」

長崎造船所の最初の工場である江戸幕府の長崎製鉄所の建設時に、機械加工工場(轆轤盤細工所)に設置するためにオランダ から輸入された工作機械の一つ。金属を縦方向に切削する機械で、英語名はSLOTTER。オランダ・ロッテルダムのNSBM社で1856年に製造されたも ので、日本最古の工作機械として平成9年に国の重要文化財に指定された。長崎造船所で稼動した後、大正3年(1914)に彦島造船所(現在の下関造船所) の設立とともに下関へ移され、通算約100年間稼動した。高さ約3.1m。 年代:1856

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国産初の陸用蒸気タービン

英国パーソンス社と技術提携して、明治41年(1908)に製造した国産初の陸用蒸気タービンで、長崎造船所内の中央発 電所の発電用タービンとして大正9年(1920)まで使用された。型式:パーソンズ式反動タービン、出力500kW、2400rpm、蒸気圧力 10.53kg/cm2、蒸気温度186℃。 年代:1908

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明治初期の鋳鉄柱

明治初期に長崎造船所の工場支柱として使用したもので、明治44年(1911)竣工の鋳物工場の支柱に転用された。英国 製で、高さ6.6m、円柱径基部29cm、円柱径上部19cm。 年代:明治初期

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ディーゼル実験機関「6UEV30/40」

2サイクルユニフローUEV30/40ディーゼル機関開発のため、昭和35年(1960)完成した実験機関で、当時、 世界最高の過給度を持っていた。その実用機12UEV30/40機関は昭和38年に完成し、護衛艦用主機として多数採用され、マルチプルギャート機関の基 礎をつくった。この大型機関の開発は、過給法を含む性能・構造等広汎に亘る技術分野で多くの基礎実験にも活用され、UEディーゼル機関の発展の基礎を作っ た。 年代:1960

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オープンサイクルガスタービン試作機

舶用ガスタービンに要求される急速起動と小型軽量とを目指し、昭和39年(1964)に完成した防衛庁向ガスタービン。 当時としては小型軽量の点で航空転用型に次ぐ世界的記録品。出力6,000PS、低圧タービン回転数7,200rpm、圧力比7.5、タービン入口温度 800℃、全備乾燥重量(減速機を含む)5,400kg。 年代:1964

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曳船「白鷹丸」の主機(往復式蒸気機関)

第454番船「白鷹丸」は長崎造船所の曳船(タグボート)で、昭和3年(1928)竣工から55年間の長期間活躍し た。本機は「白鷹丸」の2台の主機の1台(右舷機)で、昭和3年に長崎造船所で製造したもの。往復式蒸気機関は長い間、船舶推進機関の王座にあったが、明 治末に蒸気タービンが、また大正末にはディーゼル機関が実用化され、次第にその姿を消した。しかし、一部小型船舶用としては、太平洋戦争中まで製作されて いた。本機関は長崎造船所製作の往復式蒸気機関としては末期に属する製品である。450馬力、155rpm、三連成式でシリンダー径11インチ、 18.25インチ、30インチ。ピストン行程18インチ。年代:1928

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スペイン向タービンローター破片

大型タービン輸出の初号機として、スペインENDESA社向け33万kWタービン用に製造された低圧ローターであるが、 昭和45年(1970)過速度試験中に破裂し、ローターがほぼ4等分に割れて飛散するタービン史上に残る事故が発生した。本破片はその内の一つで、破裂の 起点を含み、破壊の原因解明の基礎となったものであり、この事故により日本のローター製造技術は飛躍的に改善された。長崎造船所の大型タービンの輸出はこ れよりスタートし、今日の全世界への輸出拡大をもたらした。ローター全重量50トン、展示破片重量9トン。 年代:1970

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練習船「北斗丸」のガスタービン

日本初の実用ガスタービンとして長崎造船所で開発され、昭和29年(1954)に運輸航海訓練所の練習船「北斗丸」に搭 載され、実用試験が行われたもの。日本のガスタービン技術発展の基礎を築いたもので、機関出力500馬力。展示物は高圧タービン、空気圧縮機及び燃焼器で ある。 年代:1954

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関西電力尼崎第一発電所向け1号タービン

昭和8年(1933)完成の本機は、蒸気温度(430℃)、出力(53,000kW)、共に当時東洋最大の記録機であ り、日本の産業技術史上記念すべきタービンである。41年間の永きにわたり稼動した。型式:三菱ツェリー式2汽筒複流型。運転開始:昭和8年12月、廃 止:昭和49年9月 年代:1933

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三菱製紙高砂工場向け1号タービン

昭和11年(1936)完成の本機は、三菱ツェリー式で初の単気筒2段抽気復水タービンであり、当時の2段抽気復水ター ビンとしては日本最大容量機である。53年有余の永きにわたり三菱製紙株式会社高砂工場の自家用発電設備として活躍した。出力3,000kW。運転開始: 昭和11年9月、廃止:平成2年(1990)4月。 年代:1936

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九州電力知名風力発電所向け風力発電設備の翼

上側の風車翼は昭和57年(1982)鹿児島県沖永良部島知名町に建設された風力発電設備のもので、翼は翼根部の固定 翼と先端部の可動翼からなり、可動翼にヘリコプターの中古翼を使用することによって、開発期間の短縮とコスト低減を計った。定格出力300kWは当時日本 最大で、風力発電の実用化に先駆的役割を果たした。展示品は、使用された翼3本中の1本で、翼の長さ16.1mである。運転開始:昭和57年11月、運転 終了:平成4年(1992)2月。なお、下側の風車翼は出力250kW用量産タイプのもので、全体がFRP製で翼の長さ14mである。また、手前の展示品 は250kWタイプのナセル部分で翼は3枚である。 年代:1982

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立神第2船台ガントリークレーンの鉄骨柱

長崎造船所立神船台に一部残っていた第2船台のガントリークレーンは、平成16年4月に大部分解体された。昭和11年 (1936)に設置されて以来、戦艦武蔵を始め数々の名船、名艦を建造し、とくに戦後は昭和31年から51年までに長崎造船所が通算で15回年間進水量世 界一となったことに貢献し、造船所のシンボルでもあった。展示品はそのガントリークレーンの一部である。 年代:1936

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史料館(旧木型場)

三菱重工業(株)長崎造船所史料館は、長崎造船所が日本の近代化に果たした役割を永く後世に残そうと、昭和60年 (1985)10月に開設。史料館に利用されている赤煉瓦の建物は明治31年(1898)7月、三菱合資会社三菱造船所の鋳物工場に併設の木型場として建 設されたもので、三菱重工業株式会社発祥の地長崎造船所に現存する最古の建物である。 年代:1898

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ハルデス煉瓦(こんにゃく煉瓦)

長崎鎔鉄所の建物・煙突・塀などに使用した赤煉瓦。安政4年(1857)頃、向島地区の窯で製造された日本最初期の赤煉 瓦。年代:1857年頃

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


竣工間近い長崎製鉄所(銅版画の写真)

ポンペ著「日本における5年間」に掲載された、万延元年(1860)の長崎製鉄所の工場建設中の銅版画の写真。 この 翌年に長崎製鉄所が竣工した。 年代:1860

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


創業100年を迎えた昭和32年(1957)の長崎造船 所(写真)

長崎造船所は、創業100年となる昭和32年(1957)、前年に続いて進水量世界一と なった。その後は昭和36年及び昭和40~51年と通算15回、進水量世界一となった。 年代:1957

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


工部省時代の鬼瓦

明治12年(1879)に完成した第1ドックのポンプ小屋の鬼瓦で、工部省の「工」の字が入っている。長崎造船所は明治 4年から17年まで工部省所管であり、この頃は官営長崎製鉄所と言われた。 年代:1880年頃

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


三菱マークの鬼瓦

三菱経営に移ってからの鬼瓦は、最初は細長い菱形を三つ組み合わせた三菱マークから、次第に正三角形を2つ合わせた菱形 になり、現在の三菱マークへと変化していった。 年代:明治中期

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


文久元年(1861)頃の長崎製鉄所鍛冶職の人たち(写 真)

長身のオランダ人指導員(左端)と日本の鍛冶職人達の写真。長崎製鉄所の最初の工場が完成した頃 の写真で、日本人は全員チョンマゲを結っている。 年代:1861年頃

情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館 


明治初年の長崎製鉄所(写真)

官営長崎製鉄所と呼ばれた明治初年の写真で、海岸には修理船を接岸する岸壁があり、起重機が据え付けられている。 年代:明治初年

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