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フォルテピアノとはおよそ19世紀中頃までのピアノを現代のピアノ(モダンピアノ)と区別する時のピアノの呼称。このフォルテピアノは、1808年~1810年、A.ワルター&サン(ウィーン)の作で、跳ね上げ式(ウィーン式)アクション。ワルターは「帝室・王室宮廷のオルガン製作家及び楽器製作家」の称号を持つ当時の最も優れた楽器製作者。ウィーン時代のモーツァルトもワルターのピアノを使用。ワルターのピアノは40台ほどしか現存せず、貴重な一台である。
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1802年頃 J.ブロードウッド&サン作 ロンドン。突き上げ式(イギリス式)アクション。ブロードウッド社はジョン・ブロードウッドにより1782年に創設。当代きってのピアノメーカーで、20世紀におけるスタインウェイのような存在であった。産業革命による工業化を楽器製作に取り入れ、物理学者の意見を設計に取り入れた。豊かな響き、残響の長さが特徴である。ベートーヴェンも使用し、彼のピアノ作品の作曲に大きな影響を与えたとされる。
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1805年頃 トーマス・ラウド作 クレメンティ社販売 ロンドン。製作者については詳しくは知られていない。スクエアピアノは18世紀後半初期にドイツ人ツンぺがロンドンで製作した。小型で軽量だが、愛らしく優雅な響きはたとえようもなく美しい。チェンバロやグランド型ピアノに比べると、約半分ほどの価格であったこともあり、19世紀後半から20世紀にかけてイギリス中産階級の間に広く普及し、家庭の団欒に大きな役割を果たした。
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18世紀初期、ステファン・キーン(ロンドン)作。チェンバロと同じく弦をはじいて発音する鍵盤楽器。小型で、本体が3角形であることが標準。起源は不詳だ。16世紀にイタリアで流行した。18世紀にはヨーロッパ全域に普及した。大型で華やかなチェンバロとは違い、この小さな楽器は、演奏会をして他人に聴かせるためのものではなく、自身が音楽と向き合い楽しむためのものである。慎ましやかで典雅な音楽がこの楽器にはよく似合う。
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19世紀後期 W.J.グロウナート販売 アメリカ。吹奏楽で中音域を担当する楽器がユーフォニアムで、19世紀の中頃にドイツで生まれたとされる説が最も有力。オーケストラで採用されることはめったにない。柔らかで豊かな響きは全体のサウンドを包み込む。19世紀には2つの楽器を合体させた「複合楽器」がたくさん作られたが、これもそのひとつ。バルブで瞬時に切り替えることによって、大きなベルではユーフォニアムの本来の柔らかな音、小さなベルでは、やや硬質のトロンボーン的な音を出し、演奏に彩を与える。
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1860年頃 アドルフ・サックス作 パリ。木管楽器「サクソフォーン」の開発者として有名なアドルフ・サックス(1814~1894)が作った金管楽器。金管楽器(ラッパ)は7本の異なる長さの管があれば、組み合わせて1オクターブ12音が簡単に出せるので、異なる7つの長さの管を束にして吹き口をひとつにしたものである。見た目は面白く、7つもベルがあるので、同時に2つ以上の音が出せると思われてしまうが、実は音は一度に1つしか出ない。吹いた時、7本のうちどの管に息を通して鳴らすかを、バルブで選択する仕組み。大きさの割には重く、操作もやりにくかったので、普及はしなかった。
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1608年 ヤコブ・バウアー作 ニュルンベルク。初期の形態のトロンボーンを、現代のトロンボーンと区別してサックバットと呼ぶ。フランス語でサック=引くブット=押すの意味。トロンボーンは15世紀に管の一部を伸縮させて演奏するスライドトランペットから生まれたとされ、長い間、教会で歌と一緒に演奏されたり、器楽曲に使用されてきた。教会を出てオーケストラに使用されるのは18世紀後期からである。サックバットは現代トロンボーンに比べて細身でベルの広がりが小さく、音の指向性が強い。コルネットを交えた多声部のアンサンブルでは、絶妙の音程調整ができるため、ハーモニーは極めて美しい。サクバットと表記することも多い。
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0829~1840年頃 F.プリティ作 ロンドン。セルパンはフランス語で蛇の意味。英語ではサーペント。唇を振動させて音をだす。。今日のチューバにつながる低音金管楽器である。16世紀にフランスの僧エドメ・ギョームが考案したとされる。音色が人の声によくなじむので、19世紀になるまではフランスの教会で合唱の補強に使われた。18世紀末には器楽合奏や軍楽隊でも使われた。本体は木製で、くり抜いた2つのン部材を合わせて皮で巻いてある。S字状の形状のため、指で孔を抑えることが可能になった。
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20世紀 ミャンマー。パッタラーは普通は舟形の胴に竹製音板を並べたシロフォンを指す。この楽器の音板は金属製で胴体のデザインも豪華な高級品。本体デザインの動物はピンサッユーパという想像上の吉祥の動物。パーリ語でピンサッは「5」、ユーパは「外見」の意味。象、鳥、馬、鯉、ホー(伝説上の有角獣)、または獅子、象、水牛、鯉、アヒルの5つの各部分が合成されている。本楽器は前者の5つ。象の鼻と牙、鳥の翼、馬の脚、鯉の尾びれ、ホーの角である。鹿や龍も含まれるという他説もあるようだ。
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20世紀 ロテ島 インドネシア。現地に生息するロンタルヤシの葉と竹筒、金属弦からなるはじく弦楽器。竹筒琴(ちくとうきん)の一種である。竹筒琴は東南アジアに数多く見られる。元来は竹筒の表面を縦方向にナイフで切り出して駒を入れ弦にしていたが、後に金属弦に替わった。両手で竹筒を左右から握るようにして指ではじく。娯楽や祝い事等で演奏される。ヤシの葉を碗状にして竹筒を配置したデザインは、楽器のデザインの中でも最も美しいもののひとつだろう。現代にも伝承しているが、蛇腹型ではない、折り畳みのできる椀型が主流。本楽器は古いタイプの貴重品である。
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