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金研刀

東北大学が陸軍の命令で製作した軍刀.低温脆性を起こさずシベリア・千島などでも安全に使えた.刀剣登録不可能で個人所持ができない機械製作の現代刀なので博物館で保存することになった.

情報所有館 : 東北大学総合学術博物館 


近江鋸

江戸時代にあらわれた新型の鋸.丸太を縦に切って板を作る画期的新型鋸として,中世まで使われていた大型で2人曳の大鋸(おが)を駆逐した.近代まで江州甲賀の前曳は有名であった.

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刺 股 (さすまた) 

鉄の部分のみ,三田村鳶魚"江戸生活事典"に火消しの梯子を支えた道具とある。窪田氏は破壊消防の道具であると言っておられた。

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薬 研 (やげん)

漢方薬などを粉末にするのに使い,江戸時代までは医学の重要な道具であった.但し火花が危険な火薬や鉄を嫌う一部の薬草には銅や石のものが使われた.

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江戸上水道の釘と鎹   

赤土の台地で湧水に乏しい江戸に城下町を作るにあたり多摩川上流から水道が引かれた.水道は木樋により下町の共同炊事場まで引かれ,「水道の水を飲んで育ったものが本当の江戸っ子」とまで言われた.木の樋は改修を繰り返しているので年代は不明.

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清水寺の瓦釘

京都清水寺は平安時代の建立だが現存建物は江戸時代.これは江戸時代初期のものか。舞台作りで有名な本堂は桧皮葺で瓦は棟の部分のみである.

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錬鉄破片(イギリス製)

銑鉄を脱炭するパッドル(puddle,攪拌)炉で作られた錬鉄,パッドル鉄.平炉・転炉の発明以前に反射炉を用い,銑鉄を攪拌して製作した低炭素鋼.このパッドル鉄はカンナやノミの地鉄によい。

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製鉄遺跡出土品 

新潟県では初期に発見された製鉄遺跡.鉄塊の出土は稀有なので注目された.この付近は磁鉄鉱も取れ,鉄鉱石製錬が行なわれていた可能性が指摘されているが,出土した炉は砂鉄製錬であった.中世の製鉄の可能性もある.刀匠天田昭次氏の斡旋で寄贈された.

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製鉄遺跡(小鍛冶)出土品 

神奈川県小田原市酒匂町の幕末の鍛冶"酒匂鍛冶"出土品。江戸時代の『新編相模風土記』に酒匂鍛冶と記載されている鍛冶屋の遺跡であり,椀形の滓は鍛冶遺跡独特の出土品であると知られた遺跡.

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クルップ社の鉄道レール 

1974年8月11日に甲武信岳本沢コース営林署付近の森林鉄道の廃軌道で採集。軽軌条(1メートル当りの重さ30kg以下)の分岐点に使うポイントレール、ボルト穴2。ドイツの有名な製鉄会社クルップの製品.

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杁(えぶり) 

「杁」は「えぶり」と読む。島根県出雲横田の羽内谷鉄山で水路の底の砂鉄を掻き回して選鉱するのに用いた.窪田氏が貰い受け三分割して鉄鋼連盟の「鉄とわたくしたちの暮らし」などの企画展で使用したもの.

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永久磁石吸着模型(NKS鋼)

本多光太郎先生の研究になる永久磁石.現在の工業用磁石の大半を占めるアルニコ系磁石の祖先の一つ.大阪万国博覧会(1970)でデモンストレーションに使用したもの. 仙台市科学館より,「この大きさでKS鋼のを作ってくれと住友特殊金属に頼んだら,KSは析出硬化でなく焼入れで結晶を微細化しているので難しいとの事であった」

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双頭レール

転炉・平炉による製鋼以前のパッドル鉄を圧延したレール.上下同形で摩耗すると反対側を使う.新潟県直江津機関庫の鉄骨に使われていた.双頭レールは明治初期には既に旧式になっており,京都ー神戸間を最後に平底レールに変わった.レールを枕木に留める金具が必用.

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国鉄使用レール切断標本 

明治5年の錬鉄製双頭レール2種類から、鋼製の新幹線60キロレールまで10種類。記載されている重さは1m当りの重量を表す.50kgTは東海道新幹線用.60kgNは山陽新幹線用に開発されたレールで現在の新幹線の標準レール.在来型のレールと違い頭に焼き入れを施してある. レールの重量規格で端数が出るのはヤードポンド法で作られた欧米のレール.TはTrunkで新幹線用,Nは1962年以後のNewtypeを示す.

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山内ピッケル

世界最初の特殊鋼製ピッケルで低温脆性を起こさない.山内氏は東北大学金研附属工場の技師で村上武次郎博士の指導を受け特殊鋼ピッケルの創始者となった. なお073も参照

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EXPO'70タイムカプセル

1970年大阪万国博覧会の記念タイムカプセル.高級ステンレス鋳造.5000年後に掘り出す予定.スポンサーは松下幸之助氏,材料選定は金研教授時代の今井勇之進初代館長,製造は久保田鉄工㈱,内容物は茅 誠司東京大学名誉教授が選定した.

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橋野高炉模型

幕末安政5年12月(新暦では1858年1月)に火入れした大島高任建造の本格的洋式高炉群の一つ. 但し最初の火入れは橋野ではなく青ノ木にあった高炉というのが通説.遺跡の保存状態が良いのでここが国指定史跡になった. 鉱石の搬送に牛を使い,鉱石を焙焼している場面があるのに注意.

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もち鉄 

岩手県釜石市周辺の鵜住居(うのすまい)川,唄貝(うたがい)川流域の河原に散布している磁鉄鉱.長年の風化のため不純物元素が少なく,これを製錬すると玉鋼以上の優れた鉄ができると言われていた.伝統的な読みは「べいてつ」だが,最近は「もちてつ」と訓読みにする.

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磁鉄鉱 

磁石として江戸時代から本草学者(医学・薬学のため動植物,鉱物を研究していた学者)に知られ,日本最初の洋式高炉にも用いられた釜石鉱山の磁鉄鉱.日鉄鉱業釜石鉱山の磁鉄鉱.

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世界の鉄鉱石サンプル

世界各地の鉄鉱石見本.原始海底に堆積した赤鉄鉱が現代の製鉄ではもっとも重要な資源である.新日鐵釜石製鉄所で使用していた見本の廃棄品という.

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金臼(鉱山の引き臼)

これは茶臼であるが,目の切り方が違い,鉱山用石臼に転用された可能性がある.採集者は砂鉄を含む砂岩,「ドバ」を粉砕した鉱石臼と考えていた. コワニー、石川準吉訳:日本鉱物資源に関する覚書、1944.に小規模鉱山では粉引き臼で鉱物を粉砕しているとある。

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フイゴ羽口

岩手県下閉伊郡田野畑村 採集の粘土製羽口.鉄山の荒鉄(銑鉄)から延べ鉄(庖丁鉄・低炭素鋼素材)を作る大鍛冶の羽口か.

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鉱滓 

岩手県田野畑村室場鉄山(窪田蔵郎氏教示).盛岡藩のたたら(鉄山)の鉄滓.屋外展示.盛岡藩ではたたらを「鉄山」といい,たたらや烱屋(どうや)は鋳物師をさす.仙台藩ではたたら製鉄を「烱屋」という.

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釣り針製作用フイゴ

鍛冶屋で使う箱形ふいご.南部盛岡藩の海岸地帯で釣針を製作するのに使った.底板を後補した本体,フタ,ピストンと押し棒がある.釣針鍛冶や鋳掛けはこの大きさで良いが,一般の鍛冶屋では3尺以上のものを使う. 側板は本来柾目板だがこれは板目板.

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釣り針製作用加工台と工具 

日本の釣針は瀬戸内型,関東型,三陸型の三種類.明治以後は瀬戸内,兵庫県が中心になる.これは江戸時代からの三陸釣針の製作道具.極軟鋼のワイヤーをこの台の道具で曲げて形を作り,浸炭熱処理して製品とした. 一部新材料で後補.

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ノベガネ(延べ鉄)

小判形の鉄塊,錬鉄.南部藩のタタラの主製品は銑鉄で,それと炉に残った粗鉄から大鍛冶で極軟鋼の「延べ鉄」を作った.出雲のたたらでは一番多い製品がこれ(庖丁鉄)であった.南部延べ鉄は江戸に移出されていた.103も参照

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寛永通宝 1さし 

わら縄に寛永通宝百文を通した状態を「一サシ」という.寛永銭はサシに通した場合96枚で百文として通用したが,鉄銭は重く割れやすく,割増にしないと通用しなかった(新沼鉄夫氏・談)

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寛永通宝鉄銭 

東北で多数作られた鉄の寛永通宝.外人見学者などへの記念品用にいただいたもの.105点あったがあちこちにさし上げて81点になった.

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おはぐろ壷

鉄漿(おはぐろ)の材料は酸化鉄で,鍛冶屋のハンマースケールやヤスリ粉を酢などと共に鉄の壷に入れて製作した.できた黒い粉は陶器のお歯黒壷に入れて,フシの粉で歯に塗った.

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たたら製鉄のケラ

鉄鋼協会と東京大学生産技術研究所が島根県吉田村菅谷の復元たたらで製作したケラ.ケラは金偏に母と書き炉の中に溶けないで残った低炭素鋼で,大半は「ブケラ」といい軟鉄の材料だが,この中の高炭素の部分が「玉鋼」と呼ばれて刀剣製作に使われた.

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鉄滓、他(タタラド遺跡) 

神奈川県南足柄市タタラドの砂鉄製錬遺跡出土品.1970年代の発見で,当時神奈川県では製鉄遺跡は珍しかった.

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アトミックス、鋼球による泡模型

金属結晶内部の原子配列の乱れ,「転位」や,結晶粒界で原子配列が異なっている状態は泡を使って模式的に説明する. これはステンレスの細粒をアクリル板に挟んで同様の説明ができるようにしたもの.転位や相境界の構造が見える.

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縄文土器 ,石器 

縄文時代の石器と土器.創立時に「石器時代も比較資料に」とあちこちから頂いた資料の一部.

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高師小僧 

愛知県豊橋市近郊で樹木の根に褐鉄鉱が固まってノジュールになったもの.ただし鉄源としては低品位に過ぎる.名前と形状からマニアには知られているが,沼鉄鉱で,製錬しても引き合わない(窪田氏).

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ローマ釘

スコットランドにあるローマ帝国最北の要塞インチトゥトヒル(Inchtuthil, Perthshire, UK)から出土した87万本の鉄釘の一部.なお佐々木広吉事務局長(当時)を通じて金属博物館にも寄贈された(206)

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エトルリアの鉄滓

イタリア,ローマ市の北Viterbo City のAqua Rossa(赤い水)出土.紀元前650年ころ,ローマ以前に中部イタリアに所在したエトルリア王国(Etrusk Kingdom)の製鉄遺跡,Etruskは金属製錬と加工で知られる.

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鉄ウィスカー 

金属表面から不純物を核として成長してくる細い結晶.アメリカのベル電話研究所で銅線のウィスカー発生を防止する研究中に抗張力が大きい事が発見されて話題になった.引張強さが普通の金属の数百倍もあるものがある.これは塩化鉄を水蒸気雰囲気で還元した時に発生するもので新素材として注目された.1970年代に当時の西ドイツで作られたもの.

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アルミニウム鍋

大正5‐6年に名古屋で試験的に製造された国産第1号アルミニウム. 「日本軽銀」で地元の白粘土よりAl2O3を取って電解製錬で作られた.日本軽銀が同和鉱業の前身藤田組に合併された時に従業員に配られた.なお277も参照

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再生アルミインゴット

アルミスクラップから再製したアルミニウム,鋳鋼の脱酸に使うアルミショットなどに使われた.

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アルミ地金

三井アルミニウムの1970年第1号インゴット

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錫インゴット(マレーシア製火力スズ)

スズ鉱石を焙焼し,炭素製錬で製錬したスズ.これを電気分解して精製する.

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鉛ーアンチモニー製彫像

鉛とアンチモニーの合金で作られた小彫刻.銘 "ASTRONOMY/GIAMBOGNA(一部不鮮明)" 女性像.16世紀イタリア、ボローニャの彫刻家Giovanni de Bolognaの"天文学"の彫像。その縮小コピー。

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鉛アンチモニー合金表面処理カップ

把手、台座つきの小型のミニ優勝カップ.外面銀色内面金色.

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銅と銅合金着色サンプル

昭和50年代皇居新宮殿に使用されて有名になった人工緑青の銅板。 従来の屋根材は自然に緑青が生じるのを待っていたが,安定した翠色になるまでが醜悪な色だというので事前処理して安定した緑青をつけてから屋根に葺く様になった.

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出土刀

岩手県下閉伊郡田野畑村 近世墓地出土の江戸時代短刀

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鉛沈

漁網の重り。魚網を海中に下ろすのに使用.鉛は比重が大なので重りや銃弾にも使われる.

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活字見本 

活字鋳造に使われる鉛―アンチモニー合金は鋳造時の収縮が小さい.グーテンベルグ印刷術は「鉛の安価な活字・油性印刷インク・専門職人でなくてもすぐ印刷できる印刷機」の三大発明といわれ,これによって印刷術が急速に普及した.

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封印鉛見本 

現金袋やケースの封印に用いる鉛の封印。現金行嚢(げんきんこうのう)の口紐を通して銀行マーク入りのパンチで封じた.紐を切らないと開封できない.

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スプーン製造工程見本 

ステンレス板を打ちぬき,数回に分けてプレスして製造した.

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フォーク製造工程見本 

ステンレス板を打ちぬき,数回に分けてプレスして製造した.

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