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情報所有館 : 国立科学博物館 

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蚕の人工飼料「人工飼料(原形)」

蚕の全齡飼育を可能にした最初の人工飼料で、その後に改良・市販された人工飼料の原型である。飼料組成は、桑葉粉末を50%またはそれ以上含むものであり、現在のものと比べると簡単な組成である。幼虫の成長は劣り生存率も低かったが、全齡飼育を行なって小さいながらも繭を作らせ、また産卵を得られたことが、その後の新たな研究の展開の契機となった。


蚕の人工飼料「広食性蚕用低コスト人工飼育」

桑以外の植物も食べる食性の広い蚕用に開発した低コストの素材からなる人工飼料である。1~2齡用、3齡用、4齡用からなり、桑葉粉末は、1~3齡用飼料には4%添加、4齡用飼料には添加されていない。魚粉、酵母、菜種カスなどを用いた飼料の素材価格は、この当時の市販飼料(桑葉粉末20~30%添加)に比べて1/2程度に低減できた。


蚕の人工飼料「簡易調製低コスト人工飼料」

ペレット飼料とも呼ばれ、調製が簡単な飼料である。食品加工分野で利用されているエクストルーダーを用いた簡易調製法の導入により、高価な寒天が不要となり、また、澱粉を多重に含む安価なトウモロコシなどを活用することができ大幅なコスト低減が可能となった。ペレット状をした多孔質の乾体飼料であり、輸送や貯蔵に便利で、変質や腐敗が少ない。数分間水に浸すだけで湿体飼料となり、直ちに給餌が可能となる。


自動繰糸機

昭和26年国産自動繰糸機として初めて公開され、昭和28年工業化に成功し大手製糸工場へ多数採用された。以来幾多の改良・開発を重ね、昭和42年最も困難とされていた抄緒の無人化により自動操糸機が完成された。更に昭和55年開発されたコンビネーション繊度感知装置(スリット感知と張力感知の併用)を備えたCEB型により繊度偏差、最大偏差が向上され、しかも特徴であるバルキー性の優れた高格糸が生産されている。


レピア式織機

1968、仏のSACM社と技術提携により開発されたリジットレピ式織機(MAV)の改良型。左右両側から挿入される棒状のレピアで緯糸を受渡して製織する無ひ織機(シャトルレスルーム)。高度経済成長期、わが国の繊維工場構造改善事業として織物製造の合理化を目的として導入された。ジェットルームで製造困難な織物、即ち多色、複雑な組織の高速生産を特徴とする。


イタリー式撚糸機

明治末年、イタリーから輸入されたフライヤー式撚糸機と同原理。上方に巻き取るアップツイスターでスピンドルの高速回転、撚りむらの解消等により絹・人絹織物用撚糸機として普及。今日も絹化合繊フィラメント糸の撚糸機として活用。特にクレープ類の強撚糸の生産に適している。


片側ひ替式自動織機 

昭和20年代後半(1951)にフィラメント用自動織機として製造開始された片側ひ替式自動織機。昭和30~40年代に絹織物工場に普及。片側に2基または4基のシャットルボックス(2×1,4×1)を備え、2色または4色の緯糸が自由交換できるシャットル式自動織機。


両側ひ替式自動織機

フィラメント糸用の両側ひ替式自動織機として1972(昭47)製造開始。左右両側に6基のシャットルボックス(6×6)を備えている。ジャカード装置を装備し、錦等の帯地、服地など多色使いの複雑な高級紋織物の生産に使われている。


レピア式織機

フレキシブルレピアを使って、片側から緯糸を引き込む方式のレピア式織機。異種、異番手の緯糸やトルクを持つ強撚糸なども織れる汎用性の織機。従来の織機構造を採用して、技術者に受入れ易いように工夫されている。リジットタイプのレピアルームに比べてフロアスペース、騒音、振動等が小さい。


部分整経機

経糸の全部をいくつかの部分にわけてドラムに逐次巻き、所要の総経糸本数に整経する機械。経糸を配列して巻くドラム整経機と経糸数百本を引き出せるヤーンクリールとから構成されている。比較的少量の糸量で、所要の幅、糸密度、色柄の経糸準備に適合している。多種類、小ロットの織物生産に適し、絹織物工場等中小企業の多くで使われている。


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