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情報所有館 : 国立科学博物館 

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基準式煮繭機

基準式煮繭機は昭和32年頃考案された。膨潤部における温湯の繭に対する膨潤作用が高度に発揮される機構が特徴である。第一浸漬部に温水処理と冷風による冷却部を設け、第二浸漬部で過度に膨潤されないこと、排気部では無浸透に近い処理繭であるため脱気が良く、膨潤部で温湯をよく吸収し均一な煮繭が行われる。セリシンの流亡も少なく糸歩に効果的であるが解じょ不良繭には適さないと云われている。生産中止。


井口式強制循環煮繭桟

この煮繭機の特徴は、蒸煮部において2サイクルの加熱空気或は加熱水蒸気を強制的に循環させる方法である。繭層間隙内に水蒸気を拡散移動させて繭糸セリシン表面に水蒸気を凝縮吸着させる。繭層間隙の6万分の1の水蒸気粒子は、風速と温度により容易に繭層間隙を通過し、均一凝縮吸着される。したがって過熟および上煮えを防ぐことができる。現在、生産中止。


新増澤式V型加圧煮繭機

この煮繭機は、調整部をV 型の立体構造にし温度勾配を調整しやすくした。熟成部に外部より加熱空気を吹き込み生蒸気と混合圧を高める機構である。前処理で充分繭に水を含ませ熟成部で加圧による高温煮繭を行なう。しかし、熱伝導度の低い空気の混合体であるため繭の表面の煮崩れはおきない。調整部がV 型になっているため温度勾配が急であり過熱にならない。糸歩と節除法に効果的な煮繭機である。


増澤式繰糸機

昭和20年終戦を迎え、荒廃した日本の戦後復興は生糸貿易でなくては、ということで多くの製糸工場が復元された。そうした工場で輸出用優良生糸を生産する為に機械の開発が必要になり、いくつかの改良がされ完成した物です。昭和30年全国で46%に当たる79工場で使用されていました。


増澤式高速揚返機

高速揚返機として特許を取得している。この機種が開発される前は「スリ輪式」と言う、大枠の回転の摩擦に依って伝動する方式であった。その為に回転数の不同が多く管理上の問題があった。本機は大枠の駆動にチェーンとソフトスタートの出来るクラッチを組合わせて回転数の均一化と高速化を可能にし、数多くの工場に採用されている。


千葉式間歇進行煮繭機

千葉産業KKは大正7年に第1号の進行式煮繭機を開発し、煮繭機の草分け的メーカーである。当時の煮繭機は今は存在しない。現在は千葉式間歇進行煮繭機の繭検定型は、全国繭検定所で採用され、この煮繭機は進行式煮繭機では最も小型で、小規模工場煮繭機として国用製糸工場等でも使われた。間歇的進行で時間を調節することを特徴とする。比較的重滲透煮繭機で、原料繭の良否に関係なく同じ煮繭(煮上がり状態)ができる。 


日産式自動繰糸機

日産自動繰糸機RM型は、1954年第1号機が開発され、日本レイヨン株式会社米子工場に設置されたが、現在は生産が中止されている。RM型の後継機種としてHR型が1965年に開発され、第1号機が福島蚕糸協同組合に設置された。本機は現在も日本並びに世界の製糸業界で幅広く使用されている。本機の生産能率は本機開発以前に使用されていた多条繰糸機の約10倍であり生産される生糸の品質は著しく向上している。 


ハラダ式真空煮繭機

バッチ式回転式ドラムの開発により、脱気を目的とした真空処理、薬剤、温度、低圧沸騰との組み合わせによる繭層セリシンの膨化、真空度による繭腔内の吸収量コントロール等が自由にかつ簡易にでき、解じょ率の向上、繭層が不均一等の原料に対しての煮繭が容易となった真空煮繭機である。更に進行式煮繭機との組み合わせにより、滲透の促進をうながし、節の発生防止、生糸糸歩の向上に効果的である。


宮坂式揚返機械

宮坂式場返機械の主な特徴1.特許高山式宮坂型大枠移行装置 生糸仕上に於いて、長手造太綛等に依り大枠の重量などで作業の合理化と大枠移動に依る切糸・キズを防ぎ能率の増進を目的2.生糸紡糸照明装置 作業員の効率化にともない揚返し中の糸の切断の発見又作業の負担を軽減し能率的3.特許気流間撹乱装置 4.自動散水装置(噴霧式)小枠用など


蚕糸化学薬剤(揚返用薬剤、煮繭用薬剤、繰越繭防腐剤)

1 揚返用薬剤 パールライト・シルクエリート・シルクソフト等生糸の固着防止・柔軟性・平滑性を付与するための薬剤。2 煮繭用薬剤 オスゲン・ソフケン各種等繭層に水を浸潤させる作用と解舒に弊害のある硬度を化学的に低下させる薬剤と煮繭機にPH計を組入れPHを自動制御する特許を取得している。3 繰越繭防腐剤 カビナインエース等4 オイリング用薬剤 KCY505等


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