「国立科学博物館」 に対する検索結果 : 15472

情報所有館 : 国立科学博物館 

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MIG型磁気ヘッド

(1)磁気ギャップの両サイドに,金属系磁性薄膜を配置したMIG(Metal In Gap)構造。(2)従来のフェライトだけで構成するヘッドと比較して,1.5~2倍(3MHz,230μVpp)の記録再生性能が向上した。(3)この磁性膜を使用することで,VTR,HDD,DATなど高Hc(抗磁力)の記録媒体が使用可能となり,高密度磁気記録が実用化,確立された。


DATストリーマ用メカニズム「DK4-SS4000シリーズ」

(1)データバックアップ装置用のDATストリーマ(DDSフォーマットに準拠)メカニズム。・コンピュータの普及により,LAN,ワークステーションの市場が拡大し,大容量バックアップ装置の需要が高まった。DAT(Digital Audio Taperecorder)を利用したディジタルデータ記憶装置(DDSフォーマット)は,ビット単価が安価で高性能化が可能なため,急速に普及し,バックアップ装置としての地位を確立した。これは,そのメカニズムで,サーバ,テープライブラリ向け。(2)高精度4ヘッドドラム搭載。(3)ドライバ内蔵のダイレクトドライブ(DD)リールモータ,ドラムモータ,キャプスタンモータ搭載。(4)ドラム,キャプスタンのFG周波数およびリールパルス数の変更対応可能。(5)DDS(Digital Data Storage)フォーマット準拠製品。・市場の大容量化要求に対応して,DDS(2Gバイト),DDS-2(4Gバイト),DDS-3(12Gバイト)の各フォーマットに準拠したメカニズム製品を開発。磁気テープの高密度記録技術発展に貢献した。・記録媒体であるメディア(磁気テープ)の需要を促し,バックアップの認識を高めて多様な使途を提案することにより,産業発展の一部分を担った。平成7年5月,HP社向け製


円板型セラミックコンデンサ

(1)円板型セラミックコンデンサを量産し,電子機器の高周波化と増産に貢献した。*それまでの円板形セラミックコンデンサは,多少のインダクタンスの成分があった。*円板型は,円筒型に比べインダクタンスが小さいので高周波特性がよく,機器の高周波化とともに円板型コンデンサ市場が発展していった。*円筒型はコンデンサの製法上手作業であり,量産することが困難であった。市場の需要の少ない時代は問題なかったが,白黒テレビ時代の到来で製造工程を自動化しやすい円板型へと変わっていった。(2)温度補償用,高誘電率系の品種拡大により,電子機器全般に使用され,電子工業に貢献した。(注釈)形式名は、DD60 JJ 101K を代表品名として表記。形式名:型式DD60の他 DD61 DD62 DD63 などがある。特性UJの他 AH CH RH SH SL YZなどがある。容量・偏差101Kの他 020C 120J 101M 102Pなどがある。


セラミックフィルタ

(1)AMラジオ,FMラジオ,テレビ,通信機器の中間周波数(IF)用フィルタとして,圧電セラミックの板の機械共振を利用したセラミックフィルタ(商品名「セラフィル」)を開発した。*大量生産に成功したことで,無線機器の性能の向上,小型化,無調整化に大きく貢献し,発展に結びついた。(2)セラミックフィルタは,小型で無調整,しかも高性能。*それまで使用されていたIFフィルタはLCの共振を利用したトランス(IFT)はセットに組み込んだ後で煩雑な調整を必要とした。*無調整のセラミックフィルタが出現したことで,能動素子のIC化と共に,セットの小型化,高性能化に大きく貢献した。(3)高性能で安定な性能が得られることにより,ラジオやテレビの電子同調化を促進した。(注釈)型式名は SF-455を代表品名として表記。型式名のSF-455はラジオ用フィルタで,他にラジオ用フィルタBF-455,通信機用フィルタCF-455,FMラジオ用フィルタSF-10.1,テレビ用フィルタSF-4.5などがある。


正特性サーミスタ

(1)全く新しい正の温度特性を持つサーミスタ(商品名「ポジスタ」)が量産化できた。*ヒータ用途では自己温度制御特性が必要になる。家電製品の安全な熱源として,また,カラーテレビ,冷蔵庫などの家電製品,自動車,通信機器での回路制御素子として,さらには多くの分野で温度センサとして,各種機器の発展に寄与した。(2)機構部品の無接点化(半導体化)を押し進めた。*モータの起動リレー回路,自動車などの過電流保護回路などで,従来のリレーやバイメタル部品から置き換えられ,無接点化による信頼性の向上,ノイズレス化が図られた。また,復帰性が求められる各種機器の回路では,ヒューズ部品からの置き換えが進んだ。(注釈)型式名は PTH53AP500T を代表品名として表記。型式名PTH53AP500Tは定温度発熱体正特性サーミスタであるが,他に温度検知用としてPTH487Aタイプ,過電流保護用としてPTH60AR750M2C101タイプ,タイマ用としてPTH351タイプ,カラーテレビ自動消磁回路用としてPTH451タイプなどがある。


チップ積層セラミックコンデンサ

(1)まず,セラミックコンデンサからチップ化が始まる。*1960年代からチップ化がスタートしたが,まずはセラミックコンデンサから始まり,固定抵抗器,コイル,セラミックフィルタ,トリマコンデンサなど次々とチップ化された。(2)その後,面実装技術,高密度実装技術の発展に貢献。*それまでのリード付き部品による片面実装からチップ部品の面実装,両面実装と高密度実装技術に貢献した。(3)軽薄短小型電子機器の拡大に貢献。*産業用電子機器市場から,カメラの電子化,時計市場,薄型ラジオ,ヘッドホンステレオ,カード電卓,ICカード,カメラ一体型ビデオ,携帯電話など,新たな小型・携帯電子機器市場を創り出した。(4)その後,チップマウンタ産業に貢献する。(注釈)型式名は GR40 Z5U 223Z を代表品名として表記型式GR40の他に GR41 GR42 GR43 GR44 などがある。特性Z5Uの他に AH CH SH UJ SL W5R などがある。容量・偏差223Zの他に100F 101K 472K 224M などがある。


圧電振動ジャイロ

(1)独自の「正三角柱振動子」の採用と,圧電セラミックの「取付位置の画期的な改革」により,従来の振動ジャイロに比較して約100倍の検出精度を実現した。*小型,軽量,寿命,コスト,量産性に優れているため,OA/FA,カーエレクトロニクス,カメラ/ビデオカメラ,建設機械等の用途に応用され,その発展に大きく貢献。(2)ビデオカメラの手振れ検出,カーナビシステムの方向検出として必須の部品となった。(3)マン・マシンシステムに最適な部品として大きな期待がかけられている。(注釈)型式名は ENV-05S を代表品名として表記。


テレビ放送受信用八木式アンテナ

(1)八木式アンテナは,八木秀次博士らによって発明されたアンテナである。・日本が世界に誇る発明品であり,現在世界中で広く採用され,特にテレビの普及に大きく貢献している。(2)八木秀次博士が社長であった八木アンテナ株式会社が,昭和28年(1953年)のテレビ放送開始に合わせて,3素子八木式アンテナ「VY1-0001型」を発売した。これは,ほとんどのテレビ受信用に採用された。


オーディオ用バイポーラICのラインアップ

(1)IC事業に参入したのは1969年で,オーディオ用バイポーラリニアICを中心に,ラインアップを充実させた。(2)当時,量産の中心であったオーディオ分野でラジオ,ラジカセの進展に大きく寄与した。それが,後の1.5VのヘッドホンステレオLSIシリーズなどにつながっていった。・PLL:「BAS200A」。・プリアンプ:「BA301」。・IF:「BA401」。・パワーアンプ:「BA501」,など。(3)独立系半導体メーカとしてのIC参入した。以後,LSIを中心とした半導体メーカへ。


チップ抵抗器“3216サイズ”「MCR 18」

(1)世界で初めての角板形チップ抵抗器(表面実装タイプ)として,携帯型ラジオに採用され注目を集めた。(2)表面実装タイプの抵抗器で,構造は従来までのリードタイプ(炭素皮膜抵抗器)とは全く異なり,角板形の形状をしている。


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