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情報所有館 : 国立科学博物館 

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SrTiO3系高圧セラミックコンデンサ

(1)高圧用のチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)系磁器コンデンサ。・当時,カラーテレビの高圧ユニット部には,チタン酸バリウム(BaTiO3)系の磁器コンデンサが使用されていた。しかし,電歪性が顕著なBaTiO3系材料では高電圧印加で,電歪現象で“鳴き・うなり”などの共振現象が現れ,雑音が発生した。・SrTiO3系材料を使い,この問題を解決し,カラーテレビの高性能化,大画面化に貢献した。(2)SrTiO3系磁器コンデンサがBaTiO3系磁器コンデンサに優れる点を以下にまとめる。・誘電率,tanδの温度特性が良好。・DCバイアス特性が良好。・静電容量,tanδの周波数特性が優れる。


SrTiO3系BL構造半導体セラミックコンデンサ

(1)世界初のSrTiO3(チタン酸ストロンチウム)系BL構造(粒界絶縁構造)の半導体セラミックをコンデンサとして販売。・当初は,直径6mmの円板型で,主にチューナ用。(2)従来の高誘電率系セラミックコンデンサより,見掛けの比誘電率は3倍以上で,温度係数が飛躍的に良いなど,画期的な特性を実現した。(3)従来の半導体セラミックコンデンサより耐電圧,誘電損失,温度特性を大幅に改善した。(4)セラミックコンデンサの小型化を通じて,電子機器,特にノイズ対策回路の小型化に貢献した。


セラミック・リングバリスタ

(1)DC6V以下の直流マイクロモータ用として画期的なノイズ消去特性を実現した。(2)リング状のセラミック素体に,モータの極数の銀(Ag)電極を焼き付けた簡素な形状。(3)ノイズ消去効果によって,モータとアンプ回路との接近が可能となり,テレコ,ラジカセ,VTR等セットの軽薄短小化に貢献した。(4)整粒子の火花消去効果により,コミテータ,ブラシ間の消耗を軽減しモータの長寿命化に貢献した。(5)発売当初はSnO2(酸化スズ)系のセラミック素体を採用していたが,数年後にさらにノイズ特性の良いSrTiO3(チタン酸ストロンチウム)系に切り替え,現在に至っている。


アキシャルリード型セラミックコンデンサ

(1)磁器(セラミック)コンデンサをアキシャル(水平左右の同一軸上にリード線が出ている構造)化することで,C(コンデンサ),R(抵抗器)を同一インサータ(部品挿入機)で,実装ができる。(2)この業績は世界的に評価を得,2年後にはフィリップス社に技術供与契約を締結した。(3)形状を統一化し,部品生産を一貫ライン構想で実現した。多品種生産でも稼動損を低減した生産ラインを構築できた。(4)磁器コンデンサの電気的特性を単純形状で標準化する手がかりとなった。(5)一貫生産ライン化によって,当時は高い信頼性を得ることができた。(6)第1次石油ショック以降の家電ブーム(VTR景気)に,自動挿入部品として,品質とコストパフォーマンスで市場の要求に応えた。


アキシャルリード型コイル

(1)コイルをアキシャル化する事によって,C(コンデンサ),R(抵抗器),D(ダイオード)など,すでにアキシャル化されている他の汎用電子部品と同一のインサータ(部品自動挿入機)で一括搭載が可能となった。(2)数年後には世に先駆けて基板穴ピッチ5mm対応品も発表,電子機器の効率の良い生産と小型化に貢献,コイルのアキシャルタイプ時代を牽引。(3)形状を統一化し,部品生産を一貫ライン構想で実現したので,大量生産を短時間で実現する生産ラインを構築できた。(4)一貫ライン化は当時代で高い信頼性を得る部品となった。また第一次オイルショック以降の家電ブーム(VTR景気)に自動挿入部品として,品質とコストパフォーマンスで市場に応えた。


円筒型チップセラミック・コンデンサ

(1)当時,チップコンデンサは角型の積層タイプ(3225タイプ:3.2mm×2.5mmが最小)だけであったが,新たに3216(直径3.2mm×1.6mm)の円筒(単層)型を導入した。(2)同心円状に電極を配置した構造のために,高周波域でのQ,Esr特性が角型チップコンデンサに対して優れた。(3)バルク状態での取り扱いが容易(基板へのマウント時)。(4)特に小型化と高周波特性が要求されたテレビ等のチューナ用として好評を得,需要に応えてその実現に貢献した。


容量性バリスタ(セラミック複合機能素子)

(1)世界で初めて高静電容量を持つバリスタを,電子機器回路用として実用化した。(2)従来の同用途のバリスタより15倍以上の見掛け誘電率(たとえばZnO系の15倍)をもち,コンデンサとしての機能とバリスタ機能,およびそれらの複合機能によってパルスノイズから静電気放電,誘導雷サージまでを吸収できる。(3)バリスタ電圧,静電容量値の幅広いラインアップによって,半導体から大型機器までの異常電圧に優れた吸収効果を発揮した。(4)一つの素子でコンデンサとバリスタの複合機能をもつことで,EMC(Electromagnetic Compatibility)対策の小型化に貢献。(5)異常電圧に対して信頼性が高い。


アモーファスSi系太陽電池

(1)高出力:蛍光灯下での微弱光でも大きな出力が得られ,文字がやっと読める50lux程度の明るさでも電卓動作を可能とした。・アモーファスSi(シリコン)系太陽電池の製品化は,電卓用の20mm×50mm程度の大きさでスタートした。(2)低コスト化:太陽電池は用途に応じた出力電圧と電流を要求されるため,複数個の電池を直列に配列し結線する必要があるが,アモーファスSi太陽電池は一枚のガラス基板上に結線した状態で形成でき,低コストとなる。


Ni電極大容量積層コンデンサ

(1)電子機器の小型化,高周波化,ディジタル化に対応した小型で大容量のコンデンサ時代を開いた。(2)そのコストパフォーマンスと高周波性能の良さによって,アルミ電解コンデンサの領域へも積層セラミックコンデンサで代用できる時代を開いた。(3)電子機器の小型化・高性能化に貢献した。


シンプルマルチマウンタ

(1)C(コンデンサ),R(抵抗器)などのバルク部品を効率的に基板に一括マウントするシステム。・ローダ,ピン転写機,マウンタ,硬化炉,アンローダの1ライン分をシステム化した。・一括装着による高い生産性。(2)バルク部品の使用により,高稼働率,部材保管の低コスト化に寄与。(3)高い装着精度。(4)シンプルな構成による簡単操作。


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