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情報所有館 : 国立科学博物館 

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多結晶Si太陽電池

(1)日本で初めてキャスト法に基づく多結晶Siブロックから作製した基板を使用した太陽電池素子を量産化した。(2)高効率かつ低価格を目指した電力用太陽電池として開発し,実用化した。(3)素子寸法が15cm角という大面積の多結晶Si太陽電池で,単結晶Siなみの変換効率15%を実用化レベルで達成し,低コスト化の実現を図った。(4)住宅用,公共施設用など電力用太陽光発電システムの基本となる太陽電池モジュールの構成素子として,太陽光発電の導入普及に寄与した。


アモルファスSi感光ドラム

(1)当時,無機感光ドラムの主要材料として用いられていたSe(セレン),CdS(硫化カドミウム)などに対し,アモルファスSi(非晶質シリコン)は無害,化学的に安定という特徴をもっているため,取り扱いや廃棄が容易であって,さらに高光感度という特性を生かして,先進的感光ドラムとして中高速複写機半導体産業の用途拡大に寄与することとなった(例:LED用/CCD用/PGAやレーザビームプリンタに搭載され,独自の応用分野を確立した。(2)有機感光ドラムなどに比較して表面硬度が極めて高く,耐磨耗性に優れ,長寿命であるという特性を生かし,PC(パソコン)用プリンタなどの低速機にも応用分野を広げている。このようなプリンタに応用することにより,ドラムやカートリッジ交換が不要となって,省資源に貢献している。(3)近年,印刷分野の一部に電子写真方式が採用され,ここでは溶剤を使用する液体現像方式が用いられる。アモルファスSiドラムは,その安定性を生かしてこのような新規分野にも貢献しつつある。


光ファイバ接続部品(フェルール,スリーブ,ジャンパ等)

(1)光通信用コネクタ部品に,ミクロン単位の精密加工が可能としたファインセラミックス,すなわちアルミナおよびジルコニア製のフェルールやスリーブを採用することで,唯一の泣き所であった光通信ファイバ同士の着脱およびファイバと機器の着脱の微細加工が容易となり,光ファイバ通信網の拡大に大いに貢献した。(2)ファインセラミックスは高剛性,高機械的強度,低熱膨張,非塑性などの特長により,他の材料では不可能なファイバを保持するための長い微細穴が可能。(3)ファインセラミックス製光通信部品の登場は,光通信技術の普及や高度情報化社会に大きく貢献している(4)1995年5月 社団法人日本ファインセラミックス協会から,「ファインセラミックス量産技術を確立し,光通信市場の発展と産業の活性化に貢献した」として「産業振興賞」を受賞。


LCR回線アダプタ(電話料金が一番安価な事業者回線を選別するためのアダプター)

(1)LCR回線アダプタを開発,供給することにより,利用者がNCC(新電電)のアクセス番号を意識せずに最も安い事業者の回線を利用できるようになった。新電電のシェア拡大に大きく貢献するとともに,その後の国内の遠距離通話料金の引き下げに大きく貢献し,通信の自由化を現実のものとした。(2)後のLCRチップの開発につながり,電話機に内蔵されるようになった。


低温焼成多層基板(LLS)(超小型モジュール用の多層プリント基盤)

(1)電子機器の小型・薄型化を実現するために内部回路ブロックの超小型モジュール化を実現した。・8ミリビデオカメラの小型化に貢献するとともに,CCD周辺モジュールにおいてはその配線の自由度のある構造から,ガラスエポキシ樹脂系基板では不可能であったシールドケースレスを実現した(1991年)。・携帯通信機用VCO(Voltage Controlled Oscillator)として8.2mm×6.0mm×2.5mm(0.12cc)の世界最小品を1995年から本格量産し,端末の小型・薄型化に貢献した。(2)近年,MCM(Multi-Chip Module)や高周波パワーアンプ等新たな用途への採用が検討され新しい基板材料として注目されている。


PHS端末,PHS公衆基地局,およびチップセット

(1)PHSはサービス開始後,8カ月足らずで加入者は100万人を越える勢いで伸びており,電話端末,1人1台の時代がスタートしたと言っても過言ではない。ディジタル技術をベースとしたPHSは,移動体電話端末の分野だけでなく,コンピュータ,事務機,家電製品,産業機器などを大きく変える可能性をもっている。(2)当社が開発したPHS端末用チップセットは,PHS端末の第一世代から,小型・軽量・低価格化を実現し,普及に大きく貢献した。当社が開発した,DDIポケット電話グループ向けの基地局は,500mWの高出力であり,通話品質の向上,エリア拡大に大きく寄与すると同時にサービスコスト低減に貢献している。


電子メールの送受信可能なPHS端末「データスコープ DS-110」

(1)データ伝送可能なPHS電話機・PHS電話機でありながら,これ1台で電子メールの送受信ができる。(2)PCMCIA(TypeII)インタフェースに対応している。・ノートパソコンに直接つないで,PHS無線モデムとしても利用できる。(3)まったく新しい概念の移動通信を実現したマルチメディア機器である。


携帯型テレビ電話「ビジュアルホン VP-110」

(1)携帯型のテレビ電話。・PHSデータ通信端末「データスコープ」に,テレビ電話アダプタを合体することで,携帯型テレビ電話を実現した。(2)リアルタイムモードで,お互いの顔を見ながら会話をしたり,カメラモードで撮影した映像を,離れたパソコンに送信したりすることが可能である。(3)PHSを利用して,映像と音声を同時通信する端末として,世界初の商品である。


カーラジオ「A-214型」

(1)国産第1号カーラジオ・進駐軍の「Jeep」搭載のラジオをみて自動車ラジオの可能性を予見し,この開発に取組み日本で初めてのカーラジオとしてバス用のラジオを創出した。(2)初期のカーラジオは,大型で,また同調方式(C同調)は,車の振動に弱く,道路事情も悪いために,すぐに周波数がとんでしまう状況にあったが,その後,数々の改良を加えて,乗用車への搭載を可能とし,カーラジオ市場の創出・発展へとつなげた。・車の振動に強く,同調の狂いの少ないミュー同調方式の開発(日本初)。・押釦による選局操作の簡易化(ワンタッチ選局)。・高性能・小型化への取組み(日野・ルノーの純正取得:昭和28年)。


4トラック式カーステレオ「TP-56型」

(1)国産第 1号カーステレオ。・当時すでに家庭では普及しはじめていたステレオを自動車にも搭載したいと考え,製品開発に取組み,日本で初めてのカーステレオを創出した。・これによって自動車の中で,「いつでも,自由に,好みの曲を,美しい音で聞くことができる」というカーステレオ時代を切り開いた。(2)カートリッジタイプの4トラック方式エンドレス・テープ。・カーステレオは,再生だけを目的としたテーププレーヤ。・このため,テープパックは,操作が簡単で,振動に強いカートリッジ式で,音質の良い4トラック方式とした。・またエンドレス・テープのため装着したままでの連続演奏が可能。(2)輸出向け(海外販売)からスタート。・国内にはテープソフトがなかったため,アメリカ販売からスタートした。・国内のソフトメーカが追従してきたのは,1967年(昭和42年)頃からとなる。・以降,国内にも大きな需要(バス用・宣伝車用案内放送・ホーム用テーププレーヤ等への応用も含め)をもたらし,カーステレオ産業発展に貢献した。


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