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情報所有館 : 月桂冠大倉記念館 

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月桂冠大倉記念館

月桂冠(株)は1637(寛永14)年創業の老舗であり、月桂冠大倉記念館は創業350年を迎えた1987(昭和62)年から一般公開をしている。現在の記念館展示室とされている建物は月桂冠の最初の瓶詰作業が行われた酒蔵である。経済産業省指定の産業近代化遺産の一つ。(1909(明治42)年建造)


月桂冠酒香房

月桂冠酒香房は大倉記念館に隣接した酒蔵内にある酒作り工房である。明治39年建造の木造蔵の内部を改装して、1年を通して高級な清酒の醸造を見学できるようになった。(1906(明治39)年建造)(見学は前日までに要予約)


月桂冠の酒蔵群

月桂冠酒造群は豊臣秀吉が築城した伏見城の外堀に当たる宇治川派流に面して並んでいる。昔の酒醸造に使用した酒造用具などが保存されており、今も一部分を改装し、酒香房と名付けられて酒造りが続けられている。(1906(明治39)年建造)


名水「さかみづ」

清酒月桂冠の仕込みに使われる水は名水「さかみづ」として大倉記念館構内で汲み出された。水質は、まろやかで適度にミネラルを含む中硬水である。(井戸は1961(昭和36)年に掘り直された)


酒林(さかばやし)

酒屋のシンボルである酒林は杉玉ともいい、その年の新米を仕込んだ新酒の初搾りの際に、新しい緑色のものと取り換えられた。現在は酒の神である奈良県の大神神社で毎年11月14日に行われる醸造安全祈願祭に参拝して授与されるものを掛けることが多い。


伏見の酒造用具類

月桂冠株式会社が所有する京都市指定有形民俗文化財「伏見の酒造用具」6120点のうち、もろみ樽など400点ほどを大倉記念館内に展示公開している。(明治時代から昭和初期)


甑(こしき)

中世に羽釜が発明される以前は、米は炊くのではなく蒸して食べられていた。今でも清酒の製造工程では、米は蒸して使われる。米を蒸す道具の甑は、大きな蒸籠のようなものだが、補強と保温のために縄を巻いてある。この縄の結び目が、杜氏の流派によって違い、これはかつて伏見で活躍した越前杜氏の結び方である。(大正中期頃製作)


狐と狸という名の手桶

醗酵させたもろみを搾るために酒袋に移すのに使う小型の桶。杜氏の流派により、狸という名の桶(右側写真)や狐という名の桶(左側写真)を使用した。(昭和初期頃製作)


大倉式猪口付き壜(鉄道駅売りボトル第一号)

かつて清酒は樽詰であり、焼物の徳利を使用して量り売りで販売されていた。現在のような衛生的な容器入りの清酒を促進したのが月桂冠である。これは、発売当初馴染みがなく、販売が困難だった壜詰清酒を広めるために考案されたコップ付き容器である。鉄道の駅をターゲットとした容器で、これに実用新案登録をして、明治末期には全国約300の駅売店で月桂冠が瓶詰清酒として独占販売された。(1911(明治44)年ごろ)


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