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情報所有館 : UCCコーヒー博物館
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【焙煎】 エチオピア (20世紀~現代)∥コーヒーの原産国はエチオピア。モカという名前で飲み親しまれている。∥淡い黄緑色したコーヒーの生豆(なままめ)は、焙煎(ばいせん)すると芳しい香りが生まれる。∥このフライパン式の焙煎器は、今日のエチオピアでも使用されている。
【焙煎】 フランス (20世紀初期)∥1900年頃、フランスで開発されたぜんまい式の家庭用焙煎機。∥ぜんまいを巻くとローター部が自動的に回り、コーヒー生豆をセットした小型のドラムが回転する仕組み。メリットは、焙煎中、人の手を介すことなく、コーヒー豆が炒り上がること。熱源はガス。
【挽く】 トルコ (19~20世紀)∥コーヒーを抽出するには、コーヒー豆を細かく挽いてから行う。このトルコ式ミルは、もともとは香辛料を挽くミルをコーヒー用に転用したもの。∥トルコ式ミルの特徴は、コーヒー豆をパウダー状に細かく挽くことができる。
【抽出】 トルコ (10世紀初頭~現代)∥ジャズベ(CEZVE) または、イブリック(IBRIK)と呼ばれる金属製(真鍮/銅など)の小さな「ひしゃく型」の抽出器具を用い、パウダー状に細かく挽いたコーヒーの粉を『煮出して抽出』する。コーヒーの粉を濾さずに、小ぶりのカップへ注ぎ、コーヒーの粉が沈むのを待ってから上澄みをすすって飲む。現代においても中近東を中心に広い地域で使用されている抽出器具である。
【抽出】 フランス (19世紀初期)∥1800年頃、フランスでドゥ・ベロワによって初めて『ドリップポット』が考案された。ドリップポットの登場によって、従前の『煮出して抽出』する方法から、『濾して抽出』する方法が誕生し、コーヒーの風味に一大変革をもたらした。上下2段の構造からなるこの抽出器具は、上部底の小さな穴でコーヒーの粉を濾し、下部のポットにコーヒー液が落ちる仕組み。
【抽出】 イギリス (19世紀後半頃)∥サイフォンは、1840年代イギリスの造船技師ロバート・ナーピアによって考案された。当初はガラスや磁器を用いたが、時代と共に、銀細工師による装飾性の高い銀製の抽出器具へと展開して行く。抽出方法は、カップ型の器にコーヒーの粉と少量の湯を馴染ませる。フラスコ型の器に湯をセットし、アルコールランプで温めると、管を通じて湯がコップ型の容器に移動し、コーヒーの粉が湯に浸され、アルコールランプを消すと、管先の濾過器でコーヒーの粉を濾して、抽出されたコーヒーがフラスコ型の容器に戻ってくる仕組み。
【抽出】 フランス (19世紀後半頃)∥日本の喫茶店でのサイフォンは、上部のロートと下部のフラスコから成るスタイルが一般的だが、これは左右に配列された天秤式のサイフォンである。∥ガラスの器にコーヒーの粉と少量の湯を馴染ませる。磁器の器に湯をセットし、熱源であるアルコールランプで温めると、管を通じて、湯がガラスの器に移動。ガラスの器の中で、コーヒーの粉が湯に浸される。アルコールランプを消すと、ガラス側の管先に付随した濾過器でコーヒーの粉を濾し、抽出されたコーヒーが磁器の器に戻ってくる仕組み。
【抽出】 イタリア (20世紀初期)∥エスプレッソコーヒーとは、極細挽きのコーヒーの粉に蒸気圧をかけて抽出したもので、その始まりは19世紀後半になってからのこと。この抽出器具は、1906年イタリア・ミラノ市で開催された万国博覧会に出品されたマシーンをモデルに1975年に製造。鷲が威風堂々と翼を広げた飾りやアラビア風のコーヒーポットも施され、ひと目を引く優美さを兼ね備えた器具である。
【器】 マイセン (1740年頃)∥マイセンは、1709年ヨーロッパで初めて白色磁器の焼成に成功した。カップのボディーには“窓”とよばれる枠の中に、入江の風景が描かれ、水彩画のようなタッチで描かれた雲の様子など、豊かな描写を描き出している。∥マイセン窯初期の美術監督ヨハン・グレゴール・ヘロルト(1696-1775)の手によって開発された高度な絵付けの技術は、250年以上が経過した今でも色あせることなく、マイセン独自の色彩世界を現代に伝えている。
【器】 マイセン (1760~1765年)∥神話を題材に愛くるしい天使たちが描かれている。天空を想わせる鮮やかな青で描かれた文様は、日本の伝統的な図柄「青海波」を手本にしたとされ、ヨーロッパでは「鱗文」と呼ばれている。∥色の濃淡が描き出す色調に日本の美を彷彿しながら、東洋と西洋の息吹が香ってきそうな風合いを醸しだすコーヒーカップ。
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