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T (ディフォレスト)

タイプTは翌1916年、ディフォレストがオーディオトロンの後を追って作った。構造はほぼ同じだが、フィラメントは1回路のみ。遅れをとったにも拘らず、この形状の仲間にチューブラー・オーディオンという一般名称が付けられているのは、やはり「元祖」に対する敬意?。年代:1916年


AAB-5 (安中)

AAB-5は1920年頃?日本の安中電気が作ったもの。電極構造はほぼ原型と同じチューブラー・オーディオン族だが、電極の支持方法など、各部に進化が見られる。年代:1920年


TM (フォトス)

第一次世界大戦勃発直後、球形オーディオンを雛形としてフランスTM(軍の通信隊)が開発し、電球メーカーだったフォトス、メタル両社が作った高真空型3極管(1915年)。初めて横向きの同軸円筒形の電極を採用したが、このいわゆるフランスTM型が英国のR型はじめ、多くの初期型真空管のモデルとなった。また、このとき初めてソケットに挿入する形式のベース(英/仏型と呼ばれる4ピン)が用いられた。年代:1915年


TV8 (東京真空管)

フランスTM型と呼ばれる真空管は各国で作られ、日本でも東京電気などの製品があるが、このTV8は東京真空管社製。原型を忠実にコピーしている。


TMC (フォトス)

高周波増幅に用いるため、TM型の電極間容量を減らすよう、管頂に「角」状にプレートとグリッドを出した改良型。このサンプルのフィラメントは断線。


UV-102 (東京電気)

日本独自の初期型真空管として、球形オーディオンの直後に作られた真空管の一つ。欧米の初期型3極真空管(モアヘッドVT、Aなど)と電極構造はそっくりだが、そのもののコピーではない例。UV-102(推定)は現品に記載がないため、型番が確認できないが、資料による推定。垂直の同軸円筒形電極。リード線がすべて折損してしまっているが、ベースなしの古典型。TECのマーク付き。


C4C(日本無線)

日本独自の初期型真空管の一種で、UV-102と同様の電極構造であるが、金属シェルのUVベース付きのため、UV-102よりやや後期の製品と思われる。


CA (ラウンド)

1913年頃の製品。英国マルコニー社のラウンドが考えた、一連の「ソフト・バルブ」3極管の一つ。フィラメントは当時としては先進的な酸化皮膜型、グリッドは金網を円筒状に丸めたもの。管頂にアスベストを封入した細管があり、受信感度の調整のため、この部分を加熱して、内部のガス濃度を最適値に保ったとのこと。年代:1913年


CF-185族 (ディフォレスト。3点)

第一次世界大戦に遅れて参加した米国で、1916年頃から急遽作られた軍用管の一つ。CF-185とは米海軍との契約番号で、同じ型番の中に数種類のバリエーションがある。フィラメントは何れも酸化皮膜型。左は初期型(ねじ込みベース付き。フィラメントは断線)。中は海軍型3ピン・ベース付き。グリッドはガラス枠にワイヤーを巻き、その中心にV形のフィラメントを挿入。右は球形のガラス・バルブを使用。年代:1916年


タイガーマン

3極管の特許を逃れるため、米国の小メーカーは色々な工夫をこらした製品(主として検波用)を産み出した。タイガーマン(1916年)は1本の管の両端にフィラメントとプレートを対向させた2極管を2組設け、ガラス管の外部にそれぞれ制御電極(グリッド?)を設けた擬似3極管。制御電極の効果はきわめて僅か。複合管の元祖?。年代:1916年


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