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一式空三号無線帰投方位測定器

日本海軍小型航空機用航路計式無線方向探知機。大型機を除く殆どすべての航空機に標準装備された。年代:1941年


フレミングバルブ 初期型

2極真空管の元祖。1904年、無線電信の受信機用の検波器として、英国のフレミングが発明した。しかしその実体は「エジソン効果電球」を流用し、たまたま検波に成功したもの。このサンプルはエジスワン社製と思われる比較的初期(1910年代前半?)のもので、1910年代後期の船舶用などに多用された形状。フィラメントは中期以降の製品に多い純タングステン、プレートは初期型の特徴である円筒状。ベースは英国標準のバヨネット型。年代:1910年代前


フレミング・バルブ 後期型

米国マルコニー製(推定)の、比較的後期の製品と思われる、洗練された形状のサンプル。然しフィラメントは初期に多用されたカーボン、プレートは3角形で2枚並列。ベースは同じく英国標準のバヨネット型。年代:


オーディオン 最初期型 (ネイブィータイプ)

3極真空管の元祖。1906年暮、米国のディフォレスト(日本では最初ドフォレと呼ばれた)が、フレミング・バルブにグリッドを挿入することで、世界最初のアクティブ・デバイス、3極真空管を発明した。このサンプルは最初期の製品で、民生用に先立って1907-08年に米国海軍で用いられた。プレートとグリッドが片側(上部)のステムで支持されている。フィラメントは反対側(下部)のステムで支持され、プレート/グリッドの片側に近接している(このサンプルのフィラメントは断線)。


球形オーディオン 片翼型

1907年から一般用として発売されたもの。ネイブィータイプと同様グリッド、プレートがフィラメントの片側だけにあるため、片翼型と呼ばれる。自動車電球用の球形ガラス・バルブを用いたため、後の円筒形に対して通称球形オーディオンといわれている。フィラメントは2回路あり、片側のリードは電球用ねじ込み型(キャンデラブラ)ベースに接続され、他方は予備用として銅線のまま引き出されている。年代:1907年


球形オーディオン 両翼型

1908年に発表された改良型。フィラメントの両側にプレートとグリッドが配置されている、いわゆる両翼型。このサンプルは米国と関係が深かった英国BTH社製。フィラメントの材質は、最初エミッション特性の良いタンタル線が用いられたが、変形が甚だしいため、後にタングステン線となった。さらに、エミッション特性を向上させるため、タングステン線の上にリボン状またはペースト状のタンタルを追加した「ハドソン・フィラメント」も用いられた。年代:1908年


球形オーディオン用電球

ディフォレストの依頼で初めて3極真空管を作った電球メーカーのマッキャンドレス社は、この自動車用電球の頂部にグリッドとプレートを支持するための2個目のステムを追加して球形オーディオンを製造した。ただし、このサンプルのベースはキャンデラブラ型ではなく、欧州標準のバヨネット型。


R.4 (GEC/オスラム)

R.4は第一次世界大戦中(1917-18年頃)に、米国の球形オーディオンの互換型として英国で作られた。外形はよく似ているが、電極構造はフランスTM型と同様の同軸円筒形。球形オーディオン使用の機器にそのまま使えるよう、ベースはキャンデラブラ型、プレート、グリッドはリード線のまま。


IDEEZET CI (フィリップス)

CIは1918-19年にオランダのフィリップス社が始めて作った真空管の一つ。電極構造は球形オーディオンのコピー。電極のリードを外部機器に接続するため、両端にねじ込み型ベースを設けているが、これでは機器への着脱が不便だったと思われる。年代:1918年


オーディオトロン (カニンガム)

オーディオトロンは1915年、米国の小メーカーだったカニンガム社が民生用として発表した3極管。細長い円筒状のガラス・バルブ内に同軸円筒形のプレートとグリッド(スパイラル状)と、V形のタングステン・フィラメント(片側ずつ使用可)がある。球形オーディオンの次に登場したため、チューブラー・オーディオンと呼ばれた仲間の第1号で、製造が簡単なため低価格だったと思われ、アマチュア無線局に多用された。この発表直後から各社が類似の製品を発売した。年代:1915年


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