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情報所有館 : 電卓の歴史コーナー 

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14-B

わが国最初の純電気式計算機として国立科学博物館に所蔵されている「カシオ14-A型」に続いて、1959年に技術計算向けに開発されたリレー(継電器)計算機です。官庁・大学などの技術部門に数多く採用されました。数値の入力と表示方式は、現代の電卓にも受け継がれています。年代:1959年


カシオミニ

 電卓の個人需要を一気に高めた製品です。回路や表示、キーボードなどに新技術・新発想を採り入れることにより、12,800円という当時としては画期的な価格を実現し、「答一発、カシオミニ」のキャッチフレーズで爆発的な大ヒットを記録しました。発売後9ヶ月で100万台を販売し、1975年までに8度のマイナーチェンジを経て、累計600万台を販売しました。年代:1972年


FX-10

初のハンディタイプの関数電卓です。個人用の理工系技術計算機として大ヒットし、それまで広く使用されていた計算尺が関数電卓に置き換えられていきました。年代:1974年


CL-811

素早い反応と高いコントラストから、以降の電卓表示の主流となった、TN方式のFEM(電界効果型)液晶を搭載した最初のポケットサイズ手帳型電卓です。年代:1975年


CQ-1(でんクロ)

初めて時計機能を付加した複合電卓として、市場から大きな反響を受け、新しい需要を開拓した商品です。計算機能のほかにデジタル時刻表示、アラーム、カレンダー、ストップウオッチ機能を備え、時間計算、日数計算も可能でした。以降、様々な複合電卓が誕生しました。年代:1976年


LC-78

カシオミニの登場以降、電卓の技術競争が軽薄短小化に向かいつつある中で、当時では最も薄い3.9mmを実現した名刺サイズの電卓です。この製品以降、薄型化と小型化を追及する技術開発競争に拍車がかかりました。年代:1978年


FX-502P

プログラム機能付きの関数電卓で初の手帳サイズを実現しました。理科系学生や技術者の間で大ヒット。プログラムをメモリに記録させ、逐次実行させていくストアード方式(256ステップ)を採用。ジャンプ、サブルーチン機能を備え、最大10組のプログラムが可能でした。年代:1979年


SL-800

厚さわずか0.8mmという薄型化技術の結晶といえるカード電卓です。1チップLSI、液晶、ソーラーバッテリーなどをすべてフィルム化することで、薄型化を実現。その革新性とスタイリッシュなフォルムから、米国のニューヨーク近代美術館に永久保管されています。年代:1983年


PF-3000

携帯情報機器の先駆けとなった製品です。計算機能のほか、電話帳、メモ帳、スケジュール表など一台で多目的に使え、機密事項をキーワードにより保護するシークレット機能も備えました。年代:1983年


DC-90(熱子、重子)

デジタルカメラの開発にあたり製作した機能試験用の試作機。1991年に完成。当初は1990年の完成を目指して「DC-90」の型番を付けた。汎用部品を多用したことにより、動作時の温度は90℃、重量は2.75kgにもなったことから、付けられた愛称が「熱子(あつこ)」と「重子(おもこ)」。発熱対策としてファインダ部分に送風機を取り付けたため、ファインダの代わりとして液晶テレビを使用した。また、内蔵したCPUのプログラミングとデバッグ作業のために、撮影した画像をパソコンにダウンロードして動作確認をしていた。これらが、1995年に発売した液晶モニター付きデジタルカメラ「QV-10」の基になった。年代:1991年


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