「三菱重工長崎造船所史料館」 に対する検索結果 : 64件
情報所有館 : 三菱重工長崎造船所史料館
明治38年(1905)3月に竣工した第3ドックは、長さ220mで30,000重量トンまでの船が入渠できる当時東 洋最大のドック。昭和30年代に拡張されて、長さ277m、95,000重量トンまでの船が入渠可能となり現在も稼動中。入渠しているのは第191番船 「地洋丸」、明治41年竣工の客船。 年代:明治末期
第190番船「天洋丸」は東洋汽船向けの豪華客船で、サンフランシスコ航路に就航した。主機に日本初の蒸気タービンを搭 載し、また、燃料に初めて重油を使用した。当時のあらゆる新機軸をおり込んだ優秀客船であり、日本の造船技術が世界水準に達したことを示した。客室設備は 豪華を極め、当時流行のヌーボー様式を基調に日本的モチーフも採用しており、壁面パネルに日本特産の絹織物を使用した華麗な意匠は、重厚な落ち着きを見せ た。13,454総トン、水線長168m、19,000馬力、20.6ノット。起工:明治38年6月、進水:明治40年9月、竣工:明治41年4月。 年代:1908
明治41年(1908)5月、長崎造船所に日本初の船型試験場が完成した。試験水槽の長さ131m、幅6.1m、深さ 3.7m。 年代:1908
軍艦課の設計風景。ネクタイにベストを着用した設計者の姿も見られる。製図用鉛筆はドイツ・ハバリア製及びアメリカ・ ニューヨーク製を使用した。 年代:明治末期
明治42年(1909)12月、飽の浦艤装岸壁に設置された、日本最初期のハンマーヘッドクレーン。英国製で吊上能力 150トン、全高62m、ジブ長さ73m。平成15年に登録有形文化財に指定され、現在も稼働中。昭和36年に約150m移設されている。画像は完成検査 で125%の荷重試験を実施中のもの。 年代:1909
第225番船、巡洋戦艦「霧島」は民間造船所で建造された最初の主力艦である。竣工当時、世界で最も強力な巡洋戦艦とし て注目を集めた優秀艦。その後2回にわたって大改装を行い艦種も戦艦に変更されて32,000排水トン、30ノットとなった。竣工時は、27,500排水 トン、水線長211m、78,000馬力、27.5ノット。起工:明治44年(1911)7月、進水:大正2年(1913)12月、竣工:大正4年4月。 年代:1915
第241番船、戦艦「日向」は、長崎造船所で建造した最初の戦艦で、当時世界最大級。31,260排水トン、水線長 208m、56,000馬力、23ノット。起工:大正4年(1915)1月、進水:大正6年1月、竣工:大正7年4月。 年代:1918
長崎造船所は大正3年(1914)、スウェーデンの会社より電気溶接の特許権を獲得し、それ以降、日本の溶接技術をリー ドしてきた。大正9年には、日本初でかつ世界で2番目となる全電気溶接船「諏訪丸」(第340番船、長崎造船所内の送迎船、421総トン、水線長34m、 8ノット)を完成させた。 年代:昭和初期
第450番船「浅間丸」は、日本郵船向けの豪華貨客船でサンフランシスコ航路に就役した。太平洋の女王と称された日本を 代表する豪華貨客船で、日本の造船技術の粋を結集して建造したもの。当時ディーゼル機関搭載用大型客船としては世界でも屈指の船であった。 乗客の安全輸 送に関する諸設備をはじめ、船内施設は当時の世界最高水準を行くもので、船室の豪華な船を「優秀船」という流行語は、本船によって生じたことからも察せら れる。16,947総トン、水線長171m、16,000馬力(4、000馬力ディーゼル機関4台搭載で4軸)、20.7ノット。起工:昭和2年 (1927)9月、進水:昭和3年10月、竣工:昭和4年9月。 年代:1929
第750番船「新田丸」は、日本郵船向けの当時日本最大の豪華貨客船で太平洋航路に就航した。1・2等客室・公室に冷暖 房装置を施し、艤装品には国産の優秀製品を採用。船内装飾においても日本調を多く採り入れている。第751番船「八幡丸」、第752番船「春日丸」と同型 の三姉妹船。クインメリーやノルマンディーにも劣らない豪華船として斯界の注目を浴びたが、就役後間もなく海軍に徴用され特設空母に改装された。 17,150総トン、水線長168m、25,200馬力、22.5ノット。起工:昭和13年(1938)5月、進水:昭和14年5月、竣工:昭和15年3 月。 年代:1940