「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

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色絵 蓮唐草文 碗

内面は白磁。外面は金泥で大きな唐花文を四方に配し、唐草文を描く。唐花文は針で金を掻き落して花弁をひとつひとつあら わす。唐草の葉と茎は金泥の輪郭線で描き、葉の内側を丁寧に金泥で濃(だ)み塗りする。そして低火度で金を表面に焼き付けている。背景地は緑の色絵を塗り 込める。高台内染付銘「長命冨貴」。(柴田夫妻コレクション9-88) :肥前・有田 / 1700~40年代


染付 花雉文 大瓶

岩の上につがいかと思われる二羽の雉(きじ)を中心に左に芭蕉(ばしょう)、右に柘榴(ざくろ)の木が描かれている。こ のような筒形の大瓶は明末清初の景徳鎮磁器にもみられ、ヨーロッパ向けに多く、オランダ語でロルワーヘンRolwagen(=荷車:Rol=筒  Wagen=車)と通称されていたものと考えられている。オランダ東インド会社との契約品が輸出された1663年の輸出記録にロルワーヘンの記載があ る。(柴田夫妻コレクション9-18) :肥前・有田 / 1655~70年代


染付 花盆文 大皿

口縁部に8個の窓を設け、その中に草花文と宝文を描いた図柄の作品を、わが国では芙蓉の花に見立てて「芙蓉手(ふよう で)」と呼ぶ。芙蓉手のオリジナルな作品は、中国明時代の万暦年間(1573~1620)に景徳鎮窯で作られ始めた。オランダ東インド会社によって輸出さ れた芙蓉手の作品は、17世紀オランダ絵画の静物画にもよく描かれている。17世紀中葉に中国磁器の輸出が激減すると、オランダ東インド会社は中国磁器を 見本に注文してきたために、有田でこの写しが作られ、輸出された。(柴田夫妻コレクション9-58) :肥前・有田 / 1680~1710年代


染付 麒麟鹿人物文 八角大皿

底裏銘は「五良太甫」であり、明末に日本の茶人が求めた祥瑞五良太甫を略したもの。1780年代頃から19世紀前半にか けて祥瑞の銘を意識したものは多いし、また祥瑞の丸文など意匠的に影響を受けたものも少なくない。(柴田夫妻コレクション9-137) :肥前・有田 / 1780~1800年代


染付 千鳥山水文 大皿

内面が曲線により8分割され、青海波文と亀甲花文が地文として交互に描かれている。地文の上に千鳥が飛んでいるかのよう に配された8ヶ所の窓の中には楼閣山水文などの風景図が染付で描かれている。外側には唐草文をめぐらしている。(柴田夫妻コレクション9-277) :肥前・有田 / 明治~大正(1868~1926頃)


色絵 人物亀甲文 蓋付大壺

赤を基調とし、亀甲文にはさまれた胴部下半には色鮮やかな着物を着て遊興する男女が描かれ、胴部上半の4ヶ所の窓には、 それぞれ獅子・牡丹・竹垣が色絵で描かれている。口部から蓋の裾部にかけては、龍文が金彩や赤絵で描かれている。人物の生き生きとした表情や絢爛豪華な彩 色は明治という新時代を彷彿させる。(柴田夫妻コレクション9-292) :肥前・有田 / 明治~大正(1868~1926頃)


青磁染付 扇雲文 菊花形小皿

型打ち成形による菊花形の皿で、酒井田柿右衛門家に同形の土型が伝世している。本資料は見込に青磁釉を施さず、染付の細 線で描かれた5つの扇と墨はじき技法と薄い濃(だ)み塗りで表現された雲を組み合わせた文様を配し、隙間を濃く濃み塗りしている。(柴田夫妻コレクション 9-211) :肥前・有田 / 1820~60年代


染付 鶉竹文 輪花小皿

竹薮のようなところに鶉1羽を描く珍しい意匠である。肥前磁器で鶉は粟などと一緒に描く例がすでに17世紀後半から見ら れる。鶉は住所が定まらないことから「鶉居(じゅんきょ)」という言葉があるように、この竹藪も仮住まいの意であろうか。中国では鶉を描いて「安居」の寓 意をもち吉祥文様である。(柴田夫妻コレクション9-149) :肥前 / 1780~1820年代


染付 雲龍七宝文 八角皿

全体に濃(だ)みの濃淡が美しく、筆むらのない美しい絵文様となっている。龍は火炎宝珠をもち、頭部と尾部のみが描か れ、胴部はわざと雲間に消えているように表現されている。高台内にほどこされた4字は宣嘉年製と読めるが、中国の年号「宣徳」の「宣」と「嘉靖」の「嘉」 字を合わせたものと考えられる銘。南川原地区の製品であると推測される。(柴田夫妻コレクション9-41) :肥前・有田 / 1670~90年代


色絵 丸文 鮑形皿

ロクロで成形した皿が生乾きのときに、鮑形の土型にかぶせて成形した作品。口縁部には赤地に白抜きで花唐草文を描く。内 面は、すやり霞(がすみ)と丸文を配し、すやり霞の中には雲気、四方襷(よもだすき)、唐草、毘沙門亀甲、紗綾形(さやがた)、花菱などを埋め、丸文の中 には小花、団龍、鳳凰などを描く。(柴田夫妻コレクション9-64) :肥前・有田 / 1690~1710年代


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