「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

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染付 獅子菊文 長皿

染付の型紙(かたがみ)摺(すり)は1670年代頃に始まり、1730年代頃までの間、流行した。本例のようにその後も いくらか行われたが、違いは黒ずんだ青色顔料(呉須)で地を塗りつぶしている点である。(柴田夫妻コレクション8-61) :肥前・有田 / 1740~70年代


染付楼閣山水文隅入角皿

江戸後期の鍋島の製品であり、水上に建てられた楼閣と遠景の山々が情感ある風情をかもしだしている。呉須の発色、文様と もに派手さは控えめで上品である。この文様の隅入りの角皿は、安永三年(1774)に「将軍お好みの品」12通りの中に記載された「山水絵中角皿」に該当 するものと推定される。この将軍お好みの品12種類のうちから例年2、3品が鍋島藩からの献上品に含められ、幕末まで繰り返し製作されることとなった。本 製品は鍋島藩の重臣であった中野家に伝わったとされる。(西 幾多氏寄贈) :肥前・鍋島藩窯 / 1810~40年代


染付白梅文大皿

江戸後期の鍋島の尺皿。複雑に枝を伸ばした梅樹のみが描かれ、静謐感のただよう余韻ある構図となっている。蕾が枝先に描 かれ、わずかに開花した梅も表現されている。この白梅を描いた大皿は、安永三年(1774)に「将軍お好みの品」12通りの中に記載された「梅絵大肴鉢」 に該当するものと推定される。この将軍お好みの品12種類のうちから例年2、3品が鍋島藩からの献上品に含められ、幕末まで繰り返し製作されることとなっ た。本製品は鍋島藩の重臣であった中野家に伝わったとされる。(西 幾多氏寄贈) :肥前・鍋島藩窯 / 1790~1840年代


染付金魚文舟形皿

江戸後期の鍋島の製品例。2匹の金魚と水藻があしらわれた意匠で、皿の形は楕円で左右の端が立ち上がる形態をなしてい る。余白を活かし、あっさりとした印象の製品であるが線描きも濃み塗りも丁寧な作行である。この金魚文の楕円の皿は、安永三年(1774)に「将軍お好み の品」12通りの中に記載された「金魚絵船形皿」に該当するものと推定される。この将軍お好みの品12種類のうちから例年2、3品が鍋島藩からの献上品に 含められ、幕末まで繰り返し製作されることとなった。(西 幾多氏寄贈) :肥前・鍋島藩窯 / 1790~1820年代


染付金魚沢瀉文盃洗

見込には5匹の金魚、側面には沢瀉(おもだか)を描く。盃洗は、宴席などで盃を回す際に、盃を洗うために水をたくわえて おく器で江戸後期にはさかんに製作されるようになる。水をたくわえるという用途から、水にまつわる意匠がとりいれられたのであろう。製作地は鍋島藩窯が あった大川内山の可能性が高い。(西 幾多氏寄贈) :肥前 / 1850~90年代


色絵牡丹唐草文蓋付鉢

裏に元禄年間の紀年銘をともない、「柿」と入れる一群の作例があることが知られ、これらは「元禄柿(げんろくかき)」と 通称されている。元禄柿の製品は総じて上質で、染付の青を伴い、濃厚な赤絵具が使用されているものが多い。この作例は「元禄八乙亥 柿」と高台内に記され ていることから、元禄八年(1695年)に製作された柿右衛門一統の製品であると考えられる。精巧なつくりは、当時技術的に優れた陶工によって作られたこ とをしのばせる。(工藤吉郎氏寄贈) :肥前・有田 / 元禄八年(1695)


染付山水文水指

初期伊万里の水指の中でも優品である。胴部を三段に締めた形態をなし、上段に花唐草文を二方にほどこし、中段に山水文、 下段に松と梅が描く。筆致はのびやかで、呉須の発色も良い。口縁を外反させ口唇部は内側に広がりそのまま蓋受け部を作る。蓋受け部に釉薬がかかり、共蓋で はなかったことがわかる。(佐賀県重要文化財) :肥前・有田 / 1610~30年代


色絵 丸麻葉文 変形小皿

1640年代に中国の技術を導入して色絵焼成が始まった。5色くらいの色絵具を使った五彩手に対して、これは赤・緑・黄 の明るい3色の絵具で絵付をした祥瑞手の色絵。(柴田夫妻コレクション8-5) :肥前・有田 / 1640年代


染付 花木瓢箪文 輪花大皿

1650年代の技術革新を経て、次第に素地は薄くシャープになっていく。特に1670年代頃には完成された素地に、細く 繊細な線書きで表した精緻な表現の染付が作られた。これは瓢箪を連ね優れた意匠の作品。(柴田夫妻コレクション8-23) :肥前・有田 / 1660~70年代


染付 菊花文 壺

1610年代頃に始まる有田磁器草創期の珍しい壺。焼く時、底部に下の製品との間に砂状の小さな団子(砂目)をはさんだ 跡が残る。これは朝鮮の技術であり、草創期にだけみられる。(柴田夫妻コレクション8-1) :肥前・有田 / 1610~30年代


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