「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

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染付 五弁花紗綾形文 皿

1670~90年代に技術的に完成期を迎えた有田では、画一化された意匠の絵付を省力化して表す方法が考案される。型紙 (かたがみ)摺(すり)、次いでコンニャク印判である。これは両者の方法を併用した作品。(柴田夫妻コレクション8-47) :肥前・有田 / 1680~1710年代


色絵 捻花唐草文 鉢

腰部がふくらみ、口縁を端反りにした碗形の鉢。外面は八方に金で縁どった染付の捻り文様帯を配し、唐花唐草文そして菊花 文を交互に描いている。見込には染付で草花文を描く。高台内に染付銘「太明年製」。(柴田夫妻コレクション8-409) :肥前・有田 / 1800~60年代


色絵 桐唐草文 角小皿

初期色絵の作品であり、見込(みこ)みには色絵で桐、周辺には唐草文様が描かれ口縁部には口銹(口紅)を施している。裏 文様は折(お)れ松葉(まつば)が染付で描かれており、高台内には二重枠内に「福」字が書かれている。隅入の型打(かたうち)成形(せいけい)で、高台は 貼付(はりつけ)高台(こうだい)である。桐は高貴な文様とされていることから、菊とともに皇室の文様とされた。また、公家や武将は下賜されることにより 家紋として使われている。(柴田夫妻コレクション7-75) :肥前・有田 / 1650年代


染付 牡丹文 水注

このような形の手付の水注はヨーロッパ向けに輸出されたワイン注器である。オランダのデルフト窯やドイツ、イタリアの窯 などの製品に同類のワイン注器がある。把手の上方に穴があけられているが、これは金属製(銀や錫(すず)など)の蓋をとりつけるための固定用の穴である。 蓋は親指で押して開閉できる仕組みとなる。有田の長吉谷(ちょうきちだに)窯などからの出土品がある。(柴田夫妻コレクション7-314) :肥前・有田 / 1655~70年代


染付 牡丹蝶文 蝶形小皿

糸切(いときり)細工(ざいく)によって牡丹の花にとまる蝶を型どった染付の皿である。裏文様は、折枝(おりえだ)牡丹 (ぼたん)文で、高台は高く作り、一種のハート繋(つな)ぎ文を描く。この作品も成形に優れ、絵付けも線描き、点描、濃(だ)みなどが繊細に行なわれてい る。小さいことを感じさせない優品である。(柴田夫妻コレクション7-282) :肥前・有田 / 1660~80年代


染付銀杏文大皿

鍋島藩窯で製作された染付のいわゆる尺皿。染付の鍋島製品の中でも優品といえよう。天に伸び行く銀杏とそこにたなびく霞 を描いている。葉は濃み塗の濃淡で表現され、その強弱は見込の中でリズムを生み出している。枝や幹と葉が複雑に重なりあう様子が表現されているが、煩雑で はなく巧みに曲線で皿の丸い円の中で調和している。 :肥前・鍋島藩窯 / 1700~30年代


色絵山水文壺

染付線を用いず色絵のみで山水の文様を描いている。こうした明るい色絵の色調はこの時代の特徴でもある。本来蓋付であっ たものであるが、蓋は失われている。このような蓋付壺はヨーロッパ市場で受け入れられ、王侯貴族によって複数個で宮殿を飾るための調度品として求められ た。 :肥前・有田 / 1660~70年代


色絵 柘榴文 輪花小皿

初期色絵の作品であり、見込みには柘榴と雲が描かれ、周辺には色絵で如意頭を廻らしている。また、捻輪花の型打成形で、 口縁部には口銹を施している。高台内には色絵で二重枠内に「福」字が書かれている。柘榴の実は吉祥果(縁起のよいもの)とされ、魔除けや子孫繁栄の象徴と して数多く描かれている。柘榴の起源はイラン周辺で、日本へは中国を経て平安時代以前には伝来していたと考えられている。薬用としても昔から広く栽培さ れ、江戸中期には一般にも広く普及していたようである。(柴田夫妻コレクション7-83) :肥前・有田 / 1650~60年代


色絵 VOC字獅子宝冠文 皿

オランダ東インド会社の注文により、中国で生産されたものです。中央には紋章、周囲には「CONCORDIA・RES・ RARVAE・CRESCUNT・1728」と入っています。ラテン語で「一つにまとまって小さなものを大きくしよう」という意で、会社のモットーのよう なもの。中央のライオンが持っているのは、本来7本の矢で、オランダの7つの地方を象徴したもので、その下には社章であるVOCが記されています。この文 様は同社が東洋貿易用に1728年に鋳造した銀貨からきたものです。(柴田夫妻コレクション8-178) :中国 / 1728年


色絵 牡丹鳥文 大皿

緑・黄・紫の濃い三色の絵の具で、見込いっぱいに牡丹及びそこにとまる二羽の鳥を描いている。文様帯で区切られた口縁付 近にも牡丹が描かれるが、背景は白く、塗り残されている。裏面は、雲気(うんき)文をいっぱいに描き、高台内とともに緑で塗り埋める。高台内に「太明(た いみん)」銘を書く。いわゆる青手(あおで)と呼ばれる有田の初期色絵の中でも1650年代の中期型式で、豪快な作品である。(柴田夫妻コレクション 7-71) :肥前・有田 / 1650年代頃


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