「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

前の10件 (191-200/316)    次の10件

染付 牡丹竹柳文 壺

首は比較的短く、肩が張り、高台(こうだい)脇(わき)を削り段をつけている。この壺のような形態は、古伊万里の壺の一 般的な形式である。1660年代以降、プロポーションを少しずつ変化しながら幕末まで継続していく。首から肩にかけて連続文様をめぐらし、三方に窓をつく り、窓の間は唐花(からはな)文をほどこす。高台脇には圏線(けんせん)をめぐらし無文の空間を設ける文様構成は1670~90年代に多い。同様な文様構 成の色絵製品も同時代と考えられている。(柴田夫妻コレクション7-431) :肥前・有田 / 1670~90年代


色絵 七福神文 筒型注器

このような背の高い三足つきの容器は金属製の蛇口をとりつけて、液体を飲料用のカップに取り分けるためのものです。コー ヒーなどを飲むために使われたものと考えられています。胴部には花見を楽しむ七福神(恵比寿・大黒・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人)があらわさ れています。当時ヨーロッパではこのような東洋的な異国情緒のある製品が喜ばれたものと想像されます。(柴田夫妻コレクション8-178) :肥前・有田 / 1730~60年代


染付 桜文 烏帽子形皿

靴下のような不思議な形は「烏帽子(えぼし)」という頭にかぶるもの。もともとカラスの羽のように黒い袋形のものが、白 磁と染付のあざやかなコントラストの器に大変身。(柴田夫妻コレクション8-493) :肥前・有田 / 1810~50年代


染付 算木十二支文 鉢

陰陽(おんよう)の八卦と暦の十二支を組み合わせたデザインの器。木製の曲げ物をお手本に作られ、鋲(びょう)にみたて た外側の突起がおもしろい。(柴田夫妻コレクション8-503) :肥前・有田 / 1820~60年代


染付 団鶴亀文 蓋付碗

奈良茶飯は薄く入れた煎茶でたいた塩味の飯に、濃く入れた茶をかけて食べるもの。この奈良茶飯に用いたところから蓋付の 飯茶碗は「奈良茶碗」ともいう。しかし19世紀になり新たにこうした器形の蓋付の飯茶碗が現れ、ふつう「茶漬茶碗」と呼ばれた。(柴田夫妻コレクション 8-446) :肥前・有田 / 1810~40年代


染付 魚唐人氷裂文 輪花皿

氷が割れたときのヒビが模様になった「氷裂文(ひょうれつもん)」は、青磁の釉表にあらわれるヒビ=貫入(かんにゅう) に似ている。中国清朝時代に流行し、その影響で有田でも描かれた。(柴田夫妻コレクション8-496) :肥前・有田 / 1820~60年代


鉄絵沓茶碗(絵唐津)

鉢形に成形したあと、意識的に楕円形状にひずませている。いわゆる沓形(くつがた)茶碗。見込みには鉄絵で七曜文を二ヶ 所に描く。薄く掛かった透明に近い灰釉が底部に流れており、その景色がきめの細かい暗褐色の胎土に映え、趣のある茶碗となっている。甕屋の谷窯(伊万里 市)の伝世品といわれる。 :肥前 伝甕屋の谷窯 / 1590~1610年代


色絵唐人観月文皿

染付で文様を描いた上に、銹色がかった赤、不透明な緑など初期色絵の特徴的な色調を呈した色絵をほどこし、厚手で平たい 銅鑼鉢(どらばち)形に近い皿である。中国の古染付の影響を強く受けた皿で、茶人の好みを反映し、口縁部を意識的にひずませるという特殊な器形をなしてい る。同文様で同器形の染付製品もある。 :肥前・有田 / 1640~50年代


鉄絵草文片口(絵唐津)

本来片口として作られたものであるが、水指に転用されて伝世している。胴部の両面には2つづ草花と思われる文様があっさ りと描かれ、厚くかかった釉薬はむらに発色し、柔和な雰囲気をかもしだす。底部の方の釉薬は粒状にちぢれており、いわゆる梅花皮(かいらぎ)状である。絵 唐津の魅力が充分あらわれた素朴で力強い製品である。 :肥前・岸岳系 / 1590~1610年代


白磁陽刻青海波文双耳付花生

口縁部には雷文をめぐらし、胴部には全面に波の文様が彫刻的にほどこされている。首部は細く、その左右には波濤形の耳が つけられており、胴部の文様と一致させ意匠に統一感が生れている。三川内で焼成された平戸藩の磁器は平戸焼と呼ばれ、本作のような広口の花生は平戸焼の典 型的なものとされる。端正な優品である。 :肥前・三川内窯 / 19世紀前半


前の10件 (191-200/316)    次の10件